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美しい騒音

ふと思えば

いつの間にか蝉に支配された世界。


毎日毎日、蝉か雨かのシャワー。

学生のときは、この音の重圧がうっとおしかった。

俳句を詠むようになったおかげか。

重圧が刺激する皮膚の感覚が嬉しくて

場所によって変わる声にワクワクして

音と共にくる香りに夏らしさを感じる。

もうあの騒がしさが美しく思える。

あの感覚を文字にしようとすると止まらない気がするので、終了。

久しぶりにちょっとだけ文章を入れてしまいましたが、さくっと今日の俳句に移りましょう。

ゆっくりと静かに文字を追いかけ

映像の中に少しずつ溶け込んでいく。

想像の中で感覚を研ぎ澄ませ

色んな場面で五感を刺激する。

今日も美しい、心休まる時間を。

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蝉重奏1本の木をしならせて



緑片を残して去りぬ蝉の殻


山道は川せせらぎのごとき蝉



ガタンゴトンぶれる視界の先の夏



沿いて飛ぶ色づく棒や赤蜻蛉



網戸越しカメムシ香りふとにやけ



梅の雨はみ出た左深き色



夕の部屋急いて離れる夏の車音




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お楽しみいただけましたか?

何にも追われず ただ美しさを感じるだけの静かな時間を、このnoteを読む間過ごせてもらえていたら嬉しいです。

では、今日も最後まで呼んでくださりありがとうございました。

もうすぐ開けるあとちょっとよ梅雨。

みなさんに、素敵な梅雨のおわりが訪れますように。

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昨日の俳句。

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