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これぞグラビア、やっぱり川崎あやだな_川崎あや「ジャパニーズ グラビア」感想文

2020年1月23日。川崎あやさまの引退写真集「ジャパニーズ グラビア」を手にしました。どうも、とりです。まず簡潔に感想を述べると、引退写真集に相応しい王道かつ圧巻の連続で、やっぱり川崎あやだなと思わざるを得ない。5年という活動期間は長いようで、人生における5年と考えると一瞬とも感じる。けれど、その一瞬の期間で人はたくさんの喜びや悔しさを感じ、たくさんのものを手にするのだなぁと感動しました。この一瞬一瞬を、私たちは蔑ろにしてはいけない。一番美しい、川崎あやさまの「ジャパニーズ グラビア」の感想文です!!(掲載画像は全て川崎あやさま公式Twitterより拝借しております)。

タイトル「ジャパニーズ グラビア」

まず、このタイトルがものすごく好きです。グラビアという文化、職業、表現に対して誇りを持たれているからこそのタイトルだなぁと、グッときました。

そう、「グラビアアイドル」とは日本発祥の文化で、海外では通じない「日本にある、ごく狭いジャンル」なのです!!

「グラビアアイドル」って何だろう?言葉で説明するの意外と難しいですよね。何をもってグラビアというのか。グラビアという言葉は印刷技術の種類のことで、そもそもは雑誌のカラーページに登場するアイドルであることは間違いないのだけど、明確な定義は存在していなくて、今やグラビアアイドルの活躍の場は多数あります(DVDやイベントなどなど)。

しかしながら、本来は写真における表現こそがグラビアであり、瞬間を切り取る写真は事実でありながら、ときに不可解なほどに自由だからグラビアは面白いのではないでしょうか。後にも述べますが「ジャパニーズ グラビア」は、写真でこそ表現できる、瞬間を切り取る行為によって女体をあるがままに自由に表現されています。何に例えるでもなく、直球にグラビアだと感じられる作品たちは、王道ながらも洗練されていて、まさに「ジャパニーズ グラビア」というタイトルがぴたりとハマります。日本を代表して、世界に向けて掲げたい!!

見えそうで見えない瞬間を切り取る

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どーん!表紙が公開された瞬間に、あぁコレはキタナと確信しました。普通に凄くない?おい水!ってなりますよね(いい意味で)。グラビアって"見えそうで見えない"を追求するものだとも思うんですね。R-18にならないギリギリを攻めて、少年たちに女体の細部まで楽しんでもらうという。グラビア全般に対する感想として「これじゃ物足りない」「もっと見せろ」なんて声がしばしばあがっているのを散見します(その気持ちも決して間違ってはいない)が、グラビアは「"見えそうで見えない"ところがワクワクするんだよ!!」と断言したい。

奇跡の瞬間とも言える芸術的な隠し方から、もはや大喜利かと思うほどに笑いがこみ上げてくる隠し方まで、ナチュラルに、コミカルに、漏らすことなく隠す。それに加えて、かなり攻めた大胆なカットも多くてどこまでも翻弄されます。これぞ写真だからできる表現であり、グラビアならではの絶妙なエロさなのだと、もうワックワクが止まらんのですよ。

古き良き?ジャパニーズグラビアポーズ

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見よ、このどこか懐かしさを感じるポージングを。感覚だけで構わないので理解していただきたい。グラビアっぽいでしょう?さらさらの長い黒髪、色白で引き締まった身体、52cmのくびれ、滑らかな曲線と極上のスマイル。"グラビアっぽさ"について、はっと気づかされる。改めて、王道で古典的なグラビアの在り方を再確認した気がします。何が言いたいかと言うと、川崎あやさまにとってはラストの写真集となるわけですが、これからのグラビア界に一石を投じる作品でもあるように感じたのです!!

セクシーやエロがそこらに転がっている今こそ、グラビアとは何なのかを「ジャパニーズ グラビア」を通して考え直したい気持ちになったと同時に、これからもグラビアという日本文化を継承し続けたいと思いました。

生命が濡れている

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とにかく濡れています。流動的な"水"という物質は写真に写ることで特殊な効果をもたらし、さまざまな意味を孕むものだと考えているのですが、まさに今作では生命を直に感じさせる、うまい女体の魅せ方を担っていました。もちろん艶やかで色っぽい美しさもあるのですが、それ以上に、濡れることで浮かび上がる皮膚が、冷たい水に相反して体内に熱がこもっていることを表していて、どこまでもプロフェッショナルで抜かりない美しさを保ち続ける川崎さまが、同じ時を生きる生身の人間であるという事実を強く感じさせております。

当たり前だろうと、思う方もいらっしゃるでしょう。しかしながら、人間の肉体は時間が経てば自然と老いるし、油断をすれば衰えてしまう。5年間磨き続けた身体は誰がどう見ても美しいもので、洗練された女体が、今同じ地球で息をしているという温もりに喜びを感じずにはいられないのだ。見逃してはならないこの瞬間が、もっと過去になってしまう前に、ぜひとも川崎あやさまのグラビア人生をリアルタイムで見届けてほしいと、多くの人に伝えたい衝動に駆られました。

photo by Takeo Dec.

写真はTakeo Dec.さんです。いやらしすぎないセミヌード。もはや美しく神々しくも感じられるのは、Dec.さんの女体を視る目、女体を撮ることを追求した腕にあるように感じます。自然な笑顔は可愛く、湿っぽい表情は色っぽく、女性の女性らしい魅力を無限大に引き出してくれる。Dec.さんは、そんなグラビアを撮られる印象です。今作「ジャパニーズ グラビア」では、被写体である川崎さまの等身大をあるがままに捉えることを主としながらも、女性までもがドキッとしてしまうDec.さんらしい女体の写し方も感じられるので堪らない。作品として最高すぎるのです。

まとめ 

引退写真集だというのに、今まで以上に魅了されたし、最後の最後まで応援したくなりました。今からでも遅くない。絶対に絶対に、好きになって後悔はない。そう思わせる写真集でした。

近年ヘルシー志向なグラビアが人気を集めており、川崎あやさまも清楚でキュートな見た目ゆえに、ヘルシー志向で新たなる新境地を開拓することも可能だったけれど、最後までグラビアらしいグラビアを貫かれているのが本当に素晴らしい。

何にも纏わず、何にも囚われず、さらりと微笑みかける優しい表情に思わず手を伸ばす。触れられそうで触れられない距離感がくすぐったいけれど、その優しさは本物だと実感する。日本には、こんなもしなやかで、逞しく、美しい女体が存在するのだと、無敵のグラビアという文化が存在するのだと、非常に誇らしい気持ちになります。

川崎あやさまも、私の気持ちも、今が一番美しいと胸を張って言える。きっと時間が経てば、また違った色を帯び、それはそれで良いのだろうけど、今だからこそ見てほしい。「ジャパニーズ グラビア 」はそんな写真集です。

引退は3月14日です。
惜しむ前にぜひ!今こそ!推せ!!愛せ!!

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