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文句には3方向あるって知ってますか?

梅雨どきはジメジメだし,気圧の変動の気象病だし

気分がとにかく晴れにくいし,ステイホームで外に出にくいし

今年は5月半ばに梅雨入りという異例続きだし

だし,だし,だし,出汁が取れそうに煮詰まって,文句たれたくなりませんか?

そうそう,文句って,3方向あるって知っていますか?

保険診療つまり,病院などの診療で,保険点数としてカウントされる心理テストに,PFスタディという性格テストがあります。

ローゼンツヴァイクという人が開発した投影法(絵や図を見て想起したものから行動や思考を測る)テストです。

このPFスタディ,投影法なものだから,スコアリング(点数化)の解釈がめちゃくちゃ煩雑で,労多く益なしみたいな感じで,好きではありません。

同じ投影法に,ロールシャッハテストというインクの染みテストもあります(ちなみに開発者のロールシャッハさんは,ブラピ似の超絶イケメン医師でしたが,このテストを開発したころは誰にも評価されず失意のどん底だったとか)。

ロールシャッハもまた,解釈がえらく難しく,「ロール10年」とロールシャッハの本を何冊も上梓する教授が楽しそうにいつも言ってました。

ロテ職人(ロールシャッハテストの解釈に優れた職人技の心理士)などという言葉で揶揄されるくらい,心理専門性の高い技術の粋が心理テストです。

心理テスト(査定)が取れて,アセスメント(見立て)ができなければ,心理士(職)とは言えません。

カウンセリング(心理面接)だけがクローズアップされますが,カウンセリングの前に,正しいアセスメントが必要なのです。

心理士の公的資格の最難関臨床心理士の1次試験は,アセスメント力をめちゃくちゃ問われる難問ばかりで,大学院卒が受験要件なのですが,院卒でも落ちます。

しかも,2次試験は面接でして,これまた,どの先生(だいたいどっかの大学の教授)たちに当たるかが大博打です。

3年前にできた心理の国家試験の公認心理師の試験の方が,知識だけを詰め込めばいいから,勉強は楽でした。

公認心理師の資格を持っていても,臨床歴と技術を問われるので,臨床心理士の資格とのダブルライセンスがないと心理の仕事を得るのは厳しいと言われてますが,これが現実です。

開業していれば,ライセンスなんていらないので(臨床心理士,公認心理師ともに名称独占資格で,この名称を使わなければいいだけです),実力勝負できます。

と,横道にそれまくってましたね。

戻ってきて,PFスタディにみる文句3方向ですね。

PFスタディにみる文句3方向

ダラダラ書いているとまた,明後日の方向に行くから,もう直球でいきますよ。

3つの方向とはこちらです。

1外罰(他罰)

2内罰(自罰)

3無罰

1外罰(他罰)について

外罰とは,自分の外に責任を求める,つまり他人のせいにして文句を垂れるタイプです。

親が悪い,社会が悪い,なんでも自分の外側に原因を求めるのです。

どこに原因を求める(帰属)するかを原因帰属と言います。

2内罰(自罰)について

これは自分の内側,つまり自分に責任を求めることです。

「どうせわたしのせいですよ」「わたしなんて」

一見,謙遜しているよう見えますが,自分を責めている自責型です。

3無罰について


これは自分でも,他人でも誰のせいでもなく,原因をどこにも求めない,のらりくらいとよくわかなくしてしまうタイプです。

相手が原因究明を求めることに対して,「時期が悪かったんだよ」「だいじょうぶだよ」とか,はぐらかすような意味不明な返事。

あなたは文句を言いたくなる時,この3つの方向のどれをよく使いますか?

原因が究明できると,スッキリします。

モヤモヤするのは,原因が「よくわからない」からです。

形がないからよくわからなくて,不安になるのです。

ちなみに不安と恐怖は違います。

不安は,形のみないもの,はっきりしないもので,例えば,「こうなるかもしれない」など,具体的ではないような予期不安(起きるかもしれない不安)などがあります。

恐怖は,形がわかるもので,例えば,先端恐怖のように,先の尖ったナイフがダメとか,具体的なものです。

で,原因がわかったとしましょう。

じゃぁどうする?

原因を取り除けばいいのですから,治療しやすいのは,恐怖症の方と言われています。

そうではなく,やっかいなのは,どうもこうも,わかんない!だから,不安なんだよ!っていう,不安の方ですよね。

そりゃイライラクヨクヨ、気持ちも晴れませんよね。

そんな時、覚えておいて欲しい一発でイライラモードを切り替える神経心理学の最強ポーズをお伝えしましょう。

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それは,首の後ろに手を当てて,しばらく温めることです。

イイ感じに枯れたオジサンたち(お肌のシワ加減が絶妙)に登場してもらいましょう。

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ここは脳幹という脳の中にある自律神経と副交感神経のスイッチのオンとオフを切り替えるところで興奮した気持ちをオフにして,クールダウンします。

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イライラは自分でコントロールできることを知っていると,とっても、安心ですね!

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