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#9 慈悲の瞑想でストレスフリーに

なんだんだで,外出自粛も連休明け以降まで延長されそうですね。

わたくし,2週間,子どもたちを自宅軟禁,あ,違う!自宅保育と自宅教育していますが,いくら,心理学の専門家でも,けっこう,キツイデス。デス,デス,death,デスマッチ。

持久戦でございます・・・。

どうしてかっていえばですね,この状況って,子育てにおける,外的で直接的な人的支援が全て奪われた,とても危機的な状況だからです。

そりゃ,虐待増えるでしょうよ・・・。そんなもん,始まる前から分かっていたことだと思うけれど,もう,限界できっつい親御さん多いと思います。

普段は,保育園,幼稚園,各種学校で,日中,親と子は離れて生活していますが,それが24時間つきっきりでなのですから,そりゃ,息が詰まって当たり前です。

「じゃ,買い物行ってくるね~」

「じゃ,図書館行ってくるね~」

なんて,気軽に外に出ちゃいけなくて,家に居たって,お互いの生活圏にかぶるわけですから,普段はなんとか胡麻化していた,対人関係が露呈しますわ。

良好な対人関係だって,この24時間密着生活ですから,おかしくなりますよ。

だってね,ヒトってイキモノは,社会的な関係性を求めるイキモノである反面,1人になれる孤独さも必要な,矛盾したイキモノだからです。

脳の本能として,人は誰かと分かち合いたいという社会性があったほうが,太古の昔から,都合がよかった。

なぜなら,食べ物がある場所の情報を共有したり,子どもを群れで育てたりして,外的から身を守って,わたしたちは生き延びてきたからです。

それでも,また,ヒトはパーソナルスペースと言って,自分だけの空間もまた欲するものなのです。

ただし,子どもは違います。

ある程度の年齢になるまで,子どもは親の保護下に居られることが安全の基地(アタッチメント)なのです。安全で安心の基地がアタッチメント(愛着)なのです。

アタッチメントについては,長くなるのでまた,いづれ。

で,パーソナルスペースは,狭い人もいれば広い人もいますが,例えば,オフィスでは,オープンスペースの職場の方が,作業の効率は悪いというデータがあります。

自由に人が行き来できるようなオフィスだと,記憶力が悪くなり,生産性も低く,離職率もあがり,さらに,血圧も上がり,ストレスレベルもあがり,インフルエンザにかかる率もあがるとか!

3密って,健康にも悪いし,メンタルにも悪いんですね!自粛でよかったかも。

でも,家庭内で3密だったら,メンタルがきついです・・・。

もう,ストレスマックス!限界!

ってことを避けるためにはどうしたら?

そうです!ストレスを減らしましょう作戦です!

今日は,簡単で効果が高い瞑想法をシェアします。

慈悲の瞑想

前回の瞑想は,呼吸法でしたが,今回は言葉を使った瞑想で,慈悲の瞑想というものです。

ある決まった言葉を繰り返していくもので,自分と周りの人,そしてもっと広く他の人の幸せを祈る瞑想です。

前回は呼吸,今回は,祈りの瞑想です。

1 リラックスできる場所で椅子などに深く腰かけます。座禅でもいいです。

2 目を閉じて,頭の中で,最近出会った人,楽しくお話した人などを思い浮かべながら,次の言葉をゆっくり言います。

**「この人は心と体を持っています。私と同じです。

気持ちや感情,自分の考え方もあります。私と同じです。

悲しんだり,がっかりしたり,怒ったり,混乱したりすることもあります。私と同じです。**

人生でに肉体的,精神的な苦しみを経験しています。私と同じです。

人生で喜び,幸せ,愛を経験しています。私と同じです。

この人は幸せになりたいと思っています。私と同じです。

この人が幸せでありますように。」

3 これを 自分,家族,まわりの人,と,どんどん,世界を広げていきます。繰り返します。

フルバージョンはこちらに詳しいです。

簡単バージョンとして,

「私の願いが叶いますように。

私の悩みや苦しみが消えますように。

私が幸せでありますように。

私が穏やかでありますように

私の親しい人の願いが叶いますように。

私の親しい人の悩みや苦しみが消えますように。

私の親しい人が幸せでありますように。

私の親しい人が穏やかでありますように

世界中の生きとし生けるものの願いが叶いますように。

世界中の生きとし生けるものの悩みや苦しみが消えますように。

世界中の生きとし生けるものが幸せでありますように。

世界中の生きとし生けるものが穏やかでありますように」

をひたすら繰り返していくことも,長いバージョンと同じくらいの効果があるそうです。

これは一度に覚えられないので
わたくし動画を作りました。


7週間,1日10~15分,慈悲の瞑想を続けた実験によると

・肯定的な感情が増えて,うつ症状が軽くなった

・神経の働きがよくなり,ストレスに強くなり,ストレスも軽減した

・片頭痛が軽減した

・脳の灰白質が分厚く発達した

そして,15か月間,良い影響が持続したそうです。

これらの結果は,こちらの本に紹介されています。

以上,心理deエンパワ部長でした!



論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。