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宝塚 好きな演目 ー花組編ー

こんにちは carolです。
 前回お知らせした通り、宝塚の好きな作品について語りたいと思います。とりあえず組ごとにします。じゃないと長くなるので。

最初に

1. 作品は厳選して10個にしました。
(つまりまだあります)

2. これはあくまで私個人の好みです。

3.それゆえ「初演は選んでないけど、再演は選んでいる」というケースがおそらくざらにあります。
ご容赦ください。

4.専科さんが主演の公演も特出した組の公演とカウントします。

5.映像で拝見した公演については媒体の種類を記載します。何も書いていない時は生観劇です。

6.作品名の下にその公演の公式ホームページへのリンクを載せておきましたので、あらすじ等はそちらでご確認ください。

7.ネタバレしながら語っていくことの方が多いので、「観てない!」という方はご注意ください。

宝塚オリジナル作品 大劇場公演

1.金色の砂漠

作 上田久美子  
主演 明日海りお 花乃まりあ

どうしようもない2人の、破滅まっしぐらの物語

 これ最初に持ってくるのどうなんだろう?と自分でも思います。本当にスッキリしない、なんならモヤモヤする。母なんかは「ひっどい話」と吐き捨てましたし、確かにそうなんですよ。
 正直ギィとタルハーミネの気持ちは一生わからないと思います。どうして、何が、2人をこんなに頑なにしたのか。もうこの2人のせいで何人傷ついて、命を落としたんだろう?と思ったら本当に「お前らいい加減にしろよ!」と言いたくなる。同時にこの2人がどうしようもなく愛おしい。いざギィに迫られると拒むことなど出来ず、ギィが自分から離れようとすると激昂するくせに口から出てくる言葉は「お前は砂と同じだ」「お前など愛するはずがない」という、難しい性格をしたタルハーミネとそんな彼女にどこまでも歪んだ感情を抱いているギィは全く幸せになれなそう、というか幸せになろうとしていなそうで、そんな2人が私は好きです。
 もちろん周りのキャラクターも魅力的。全ての発端となった鳳月ジャハンギール仙名アムダリヤの2人はもう流石としかいいようがない。ある意味1番純愛だったのかもなぁと思います。この2人がいたから出来た演目でもあるよなぁと。あとは柚香テオドロスの異質感。「何か世界観違う人出て来た!」ってなる笑 花乃タルハーミネと柚香テオドロスのビジュアルが本当に素晴らしくて、眼福でした。テオドロスがタルハーミネに跪くシーンがあるんだけれど息をのみましたよ。まぁそれをじっと見ている明日海ギィも美しいですけれど。
 あと忘れてはいけないのが芹香ジャー。キキちゃんが演った役の中で割と上位の好きな役かもしれない。というか上田先生(以下ウエクミ)作品の好きなところって「遺された者の悲しみ」が伝わるところなんですよね。ただ登場人物が死んだことが悲しいのではなく、遺された人々の寂しさや嘆きや後悔を丁寧に描いている気がして、そこがこちらの涙を誘うんです。そういう意味で最後のジャーの絶叫は胸にくるものがありました。
 まぁとにかく人を選ぶ作品だとは思いますし、私も観たらかなりダメージをくらうのですが、美しく、愚かで、愛おしい人々に時々会いたくなります。


2.ポーの一族

作 小池修一郎
主演 明日海りお 仙名彩世

「極上の美」とはこのこと

 少女漫画界の巨匠の代表作を宝塚の巨匠が舞台にしてしまったこの作品。正直原作知らなくて、発表時はイマイチテンション上がらなかったのですが、制作発表の写真を見てぶっ倒れそうでした。美しくて、儚げで、吸い込まれそう、というかこれ現実に存在するのか?という感想がリアルに頭に浮かんだ明日海エドガー。もうこれは行くしかない!と観に行った舞台のプロローグでエドガーが振り返った瞬間「あ、エドガーだ。」と思いましたね、えぇ。原作のエドガー、というか萩尾望都氏の絵って比較的可愛らしさというか、独特の丸みがあると思っていて、正直それと比べるとシャープだなとは思ったんです。それでもあの底知れなさ、物悲しさ、凶暴さは素晴らしかったなぁ。メリーベルに向ける優しい笑みもアランとの何とも言えない絡みも大好きでした。それから実は舞台化成功の1番の功労者なのでは?と個人的に思っている仙名シーラ。作中で人間の時とヴァンパネラの時どちらも演じなければいけないのは、エドガー、シーラ、メリーベル、アランの4人な訳ですが、その塩梅が1番見事だったなぁと。優しく、美しい婦人なのに何か違和感がある。そんなヴァンパネラの世界観を巧みに表してましたね。時代の流れに沿ってデザインが変わっていくドレスの着こなしも素晴らしくて。あとシーラが馬車の中で歌う「ゆうるりと」の子守唄が好きです。
 あとはこれもよくこの時期にいたよなと思う、柚香アラン。そもそも明日海氏が花組に組替えしてからこっち、ショーでは明日海、柚香で妖しく絡むことが割と多かったような気がしたんですけど、とうとうこの2人で萩尾望都作品をやってしまうのか!劇団欲望に忠実過ぎんか⁉︎と思いました。でもやっぱり美しかったですね。あと真面目な話をするとこの時に初めて「あ、この人ってこんな風に弱さを表すことが出来るんだ」と認識した気がします。あとは華メリーベル。もうとにかく可愛い。それだけでいいんじゃないかと思うほど可愛くて、この子が不幸になるというだけで胸が苦しくなりました。あとは鳳月クリフォードの伊達男ぶり。そりゃ女の子たちはキャーキャー言いますよ。いや、桜咲ヘレンが可愛くていい子なので「クリフォードてめぇ」と思いましたけども。
 とにかく舞台全体が美しい。特にプロローグと婚約式と一幕ラストの美しさは他の追随を許さないのでは。

 ちなみに2021年梅芸にて外部の「ポーの一族」が上演され、そちらも配信で観ました。

 男性が入ったことでの迫力やキャストの持ち味による演出変更などもあり、個人的にはこちらの方がいいなと思う箇所もあるのですが、それも花組での上演あってこその話だと思うのでやっぱりこの花組公演は素晴らしいなと思います。


3.CASANOVA

作 生田大和
主演 明日海りお 仙名彩世

楽しく、華やかな、おもちゃ箱

 とにかく楽しい。賑やかで、華やかで、艶やか。ぶっちゃけ内容はあるようでないような、それは二の次!といった感じの作品ですが、とにかくキャラクターがみんな魅力的で、ドーヴ・アチア氏の楽曲も素晴らしく、行ったことのないヴェネツィアに行った気分になりました。正直序盤だれるなぁと思っていたら、主役2人が出会った瞬間テンポアップしていくのもワクワク感があって好きなポイントです。
 明日海カサノヴァの美しいこと。正直彼女の主演作の中でこれが1番好きです。この世の女性を全員虜にして恋人にしていく、正しく「女の敵」な訳ですが何故こんなに嫌らしさがないのか。正直作品中1番物語がない人物だと感じたのだけれども、だからこそ持ち前の華と実力で軽やかに舞台を回していたのが印象的です。
 仙名ベアトリーチェは本人のキャラクターに近いのでは?というぶっ飛びプリンセスっぷりが可愛かったですね。これまでアダルトな持ち味が評価されていた彼女のサヨナラにこの役を当てたのは生田先生の作戦だったのか、ただの偶然なのか笑 とにかくパワフルにカサノヴァを振り回していくのが爽快で本人も楽しそう笑 外の世界にに希望を抱いていた箱入り娘が、理想と現実のギャップに失望したり、自分が愛した人の正体が憎むべきカサノヴァだったことに戸惑ったりしつつも、己の道をきちんと定めるところに至るまでの成長がなんとも気持ちよくて胸が熱くなります。そこに至るまでの最後の一押しをするのが桜咲ダニエラというのも素敵。というか生田先生作品って女性のキャラクターが魅力的。ベアトリーチェはその一例なのでは。
 柚香、鳳月コンデュルメル夫妻の「お前ら一生やっとれ」感も大好き笑 というかこの2人なんであんなに仲悪かったんだろう?どう見ても相思相愛なんだが。まぁこの2人が作品全体のディズニー感と仄暗さをプラスしているし、これで柚香、鳳月両名の株がさらに上がったからいいでしょう。
 「ポーの一族」とは違った美しさ。やはり特筆すべきはプロローグの明日海カサノヴァを赤いドレスの花娘が取り囲む通称ドンナロッサでしょうか?あとは2幕頭の仮面舞踏会のシーンもカラフルだしそこからのゴンドラの場面は幻想的。あとフィナーレもお洒落で最後まで楽しめる作品です。


宝塚オリジナル作品 外箱公演

4.舞姫 -MAIHIME-

作 植田景子
主演 愛音羽麗 野々すみ花
※スカステにて視聴

有名作を宝塚ナイズして上演した成功例

 原作は教科書にも載る超有名作、森鴎外「舞姫」な訳ですけれど、私この作品よくわからないんですよ。一応授業では「明治の国費留学生が異国の地で感じた劣等感と苦悩」みたいなとこをテーマにしていると習ったような気がしますし、実際そうなんでしょうけれど、それをそのまま飲み込めない作品構成の座りの悪さを感じるというか「太田豊太郎最低!」みたいな反感を持つまでもいかないけれど、やっぱり彼にはイライラするというか、この読後感の悪さはどうしたらいいのよ…というモヤモヤが溜まるからあまり好きな作品ではありませんでした。
 それを良くも悪くもわかりやすく味付けて調理したのが、この公演。元々の豊太郎の真面目さや有能さ、人望の厚さが序盤に丁寧に描かれることで、豊太郎への好感度が大分上がるんですよ。というか見た時「豊太郎ってこんなに能動的だったっけ?」と感じたのでその辺も上手く調整されたのかな?演じているのが割と熱い演技をする愛音さんだったのも影響しているのかもしれない。優しく、家族想いで、何より愛国心に溢れた青年を愛音さんが好演しています。
 とにかく豊太郎が有能なだけでなく、困ってる後輩のために政府高官と対立しちゃったりするような真面目一本気な性格だってことが早々に示されるからこそ、そんな彼がエリスとの恋にのめり込むのも、相沢が出世街道を転落した豊太郎をどうにかしようと走り回るのもわかるというものです。
 そしてエリスはそんな日本人の事情なんて分かりっこない、分かろうともしない。
正直エリスの設定が宝塚版は大分変わってて、それをどう受け取るかで評価が分かれそうなところではあるのですが、とにかくエリスは豊太郎とは全く住む世界が違う、この2人が破局を迎えたのは必然的なことだということがこれまた分かりやすく描かれているからこそ、その悲恋の切なさを素直に味わえるのです。
 あとは楽曲が美しいです。個人的に未涼相沢のソロが本人の歌唱力も相まってとても好きです。もちろん主演2人のデュエットも旋律がとても美しく、夢見心地な2人の恋を引き立てます。あとは愛音豊太郎華形芳次郎が歌う望郷の歌があるんですけれどね、それが泣けるのなんの。もうあれを歌われると彼らを責められません、私は。


5.銀ちゃんの恋 

潤色 演出 石田昌也
主演 大空祐飛 
※スカステにて視聴

やっぱり銀ちゃんカッコいい!

 原作はつかこうへい作「蒲田行進曲」ですが、私これも原作よくわからないんですよ笑そもそも宝塚でやるの?という内容ではあるのですが、面白いからいいか、となる作品です。確かに人情劇になっているし。これまで4回宝塚で上演していて、直近では去年花組でやりました。

 これも本当に良かったんですけれど、私は2008年花組版が1番好きなので、そちらの話をしたいと思います。というか華形ヤスすみ花小夏が大好きなんでしょうね。特にすみ花小夏のいじらしさがたまらなくて、もう幸せになってくれって思いながら観ていました。あとなんなんでしょうね、あの華形さん特有の虐めたくというか、冷たくしたくなる感じ笑 そしてそんな小夏とヤスの熱くて重い愛を全く感じていなそうな大空銀ちゃん。大空さん自身がもうかなり上の学年の時の作品なので、もう若手とはいえない、言ってしまえば落ち目の俳優の哀愁であったり、そこはかとない狂気であったりといったものがあってこれは小夏もヤスも放って置けないよなぁ…わかるよ…と共感してしまいます。というより銀ちゃんはとにかくスターがやらないと成立しない役なので、これを当てられたというだけで大空さんのスター性がわかるというもんです。
 本当にめちゃくちゃでひどい男、なのに愛さずにはいられない。「銀ちゃんカッコいい!」と終演後に思わずにはいられない。そんな不思議な魅力のある作品です。


6.カナリア

作 正塚晴彦
主演 壮一帆
※スカステにて視聴

コメディ…なんだけど…

 これも再演ですね。初演は2001年の花組です↓

 初演が名役者揃えましたという感じの布陣ならば、再演は若手育成の目的もあったのかな?というような比較的若いメンバー。だから正直クオリティは初演の方が高いのかもしれないけれど、やっぱり私は再演版が好きです。
 まぁなんといっても大暴れしてる壮一帆はいいよね!もうそれだけで観る価値はあるというか、これを見越しての再演決定だったんだろうなといった感じです。もう見るからに頭良さそうで、悪巧みも得意そう笑 若いメンバーが多いからこそ安定感が頼もしいです。そして若手代表 ザ・体当たりという感じなのが実咲アジャーニ。もう本当にシャカリキというか、120%出している感がたまらん。彼女は割と品の良い役が多かったイメージ、というか学年の割にすごく大人びている方というイメージをずっと持っていたけれど、その中でもやはり年月を経て、落ち着きだったり美しさだったりを身につけていくのね…とまだまだ青い彼女を見て改めて感じました。
 愛音ラブローもう最高笑 可愛らしくて、一生懸命で、ちょっと生臭なところも含めて魅力的。笑いの間も素晴らしくて、1番のペースメーカーだったのでは。その横で美声を鳴らしている仙名ヴィノッシュも可愛い。
悠真パシャー桜ティアロッサミの達者っぷりも忘れてはいけないポイント。というかこの人達いなかったら流石に作品成立しなかったよなぁ。
 そう、この作品難しいと思うんですよ。ヴィムとアジャーニの関係性って結局なんだったのか、というのは何回観ても明確な答えが出ない。コメディテイストな作品だけど、内容は割と複雑で、色々考えてしまう作品です。観終わった後に感想語り合いたい作品No.1かもしれない。


ショー作品

7.Mr.Swing!

作 稲葉大地
主演 蘭寿とむ 蘭乃はな

蘭寿とむの魅力がつまった作品

 実は私ショー作品ってあまり得意じゃないんです。筋書きがきちんとあるお芝居の方が観ていて楽しめるので、「芝居+ショー」という二本立てが宝塚の王道だとは分かっていても何となく乗り気がしないんですよね。
 そんな私でもこれはスゴい!となったのがこの「Mr.Swing!」特にプロローグの男役の群舞は圧巻の一言。もうこれだけで終わってもいいくらいです。あとお気に入りなのは野球の場面。最初に蘭寿さんが銀橋でバット持って「今日は勝つぞー」みたいなことを歌うんですけれど、それがなんともお茶目。蘭寿さんって「大人の茶目っ気」みたいなのがある男役さんだったなと思うんですけど、それが顕著に出る場面なのでは?あとこの作品で明日海さんが花組大劇場デビューだった訳ですが、さっそく明日海、柚香で妖しく絡んでますね。あとは望海風斗氏がガンガン歌う場面もあり、もちろん黒燕尾もあり、と盛りだくさんで、あっという間です。


8.雪華抄

作 原田諒
主演 明日海りお 花乃まりあ

寿命が伸びそうな美しさ

 所謂「日本物ショー」です。とにかく幕開きの美しさが素晴らしい。もう拝みたくなるような眩さと美しさです。衣装のデザイン監修を手掛けたのが丸山敬太氏だからなのか、一つ一つのお着物はかなり斬新な柄に見えるのに全体の統一感は失われていないのが不思議です。公演解説にも「現代的なエッセンスを加え」たとあるように、純粋な日本物、日本舞踊の作品ではないのですが、描かれているのは日本の四季の美しさであり、日本って美しいな…と思える作品です。
 本当に全場面好きなのですが、特に道成寺からラストまでの流れは何度観ても涙が出そうになります。これがサヨナラだった花乃まりあちゃんの渾身の清姫。和海しょう氏のソロが素晴らしい雪の場面。そこから神々しい松本先生の桜の女神咲乃深音、愛乃一真両名のカゲデュエットから始まるフィナーレ。もう全人類見て欲しい。


9.Cool Beast‼︎(本公演ver)

作 藤井大介
主演 柚香光 華優希

とにかく熱い!

 先程書いた通り私ショー作品は苦手で、その中で特に相容れないと思っていたのがラテンショーなんですね。だけど、これは平気だった。何故かと聞かれると相性が良かったというのが答えなのでしょうがそれと同時にラテンショーの楽しみ方がわかった作品とも言えるのかもしれません。
もうとにかく細かいことは考えずに向こうが煽ってくるままに全力で手拍子して、(心の中で)キャーキャー言ってればいいんだ!と気づいてからは本当に楽しかったです。
 あとは柚香光氏身体表現力の素晴らしさ、瀬戸かずや氏男らしさ水美氏圧倒的身体能力の高さにただ感心する作品です。
 お気に入りシーンは第5場のビーストと花の出会いの場面。美穂圭子先輩の素晴らしいソプラノのなかトップコンビ2人が出会い、惹かれ合うというドラマがなんともロマンティックで優しくて大好きです。
 ちなみに全国ツアー版も配信で観たのですが、今回はどこまでも柔らかく、透き通るようだった華フローレスに軍配を上げたいと思います。


海外ミュージカル作品

10.NICE WORK IF YOU CAN GET IT

潤色・演出 原田諒
主演 柚香光 華優希
※楽天TVの配信視聴

これぞハッピーミュージカル

 以前も書いた通り、私の母が柚香光氏のファンになった演目です。(参照↓)

 そのことからも分かるように、とにかく柚香光というスターの魅力が詰まった作品。とにかくどうしようもないボンボンを演じさせて柚香光の右に出るタカラジェンヌはいない。そんなどうしようもない、彼も割と「女の敵」と言って良い人物だと思うのだけど、全く憎めないのが不思議。というか可愛い。テディベアを抱いてベッドに寝そべるのがあんなにしっくりくるのは何故だ。あと基本的にプレイボーイなので、女の子には良くも悪くも優しい。「浮気なやつめ…」と思いつつ華ちゃんビリーに向ける目線の甘さにはときめいた。あとはなんといってもダンス!もうあんなに細かく刻んでいるのに上半身はしなやかで、本当にワクワクするダンスシーンが満載。特に1幕ラストは圧巻。
 そして華ちゃんビリーの愛らしさ。密造酒の運び屋をしているボーイッシュな女の子なんだけど、ツナギ姿でも隠せない可愛らしさ。そりゃジミーも声かけるよね。ちょっとスレているところと女の子らしいところの塩梅が最高で、歌もダンスも大健闘。実は紅緒さん以上の代表作だと思っている。
 あと瀬戸かずや氏クッキーの兄貴肌っぷりがたまらん。柚香ジミーとの掛け合いが凄くよくて、良い執事(違)だった笑 最初永久輝アイリーンといい感じになるのかと思ったらとんでもないことになって笑った。
 そしてもう1番好きなのが永久輝アイリーン。最初クセ強いと思ったんだけど、実は登場キャラクターの中ではかなりまともな人。というか可愛い。華ビリーが見た目可愛いけれど割とスレていて、ジミーにもズケズケいくタイプなのに対して、見た目大人っぽいのに中身可愛らしいお嬢さんな永久輝アイリーンというのがいい対比だった。どっちも魅力的な女の子で幸せになってくれー!と思っていたらオチの付け方がトンデモなかった笑
いやー海外ミュージカルのこういうところが好き笑 なんとなく日本のオリジナル作品では選ばれない展開というか、悪くいうとご都合展開なんだけどなんか許せてしまう。「あーよかったよかった」みたいな。もうとにかくアイリーンが可愛くて可愛くて、ポストカード買いました。
 もう他にも魅力的なキャラクターが沢山出てきて(MVPは鞠花エストニア)楽曲はガーシュウィンの名曲多数なので、この曲知ってる!が絶対ある。
 とにかく難しいこと考えずに、名曲とダンスと可愛いキャラクター達のわちゃわちゃを楽しむ作品です。


終わりに

花組は小劇場の方が好きな作品多いかもしれない。でも大劇場作品でもまだ好きなのあるんです。上演中のとかすごい好きなんですけど、ちょっとそれは別でじっくり扱いたい。(あぁクロノスケとキラに会いたいなぁ泣

 というわけで花組編お送りしましたが、長くないですか?長いですよね。残り4組もきっとこれくらいのボリュームには最低でもなるとは思います。気が向いた時にお付き合いください。


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