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人はうれしい時、笑顔になるらしい

不思議な一日だった。

今日、うつ病の時にお世話になっていたカウンセラーさんに5年ぶりに会ってきた。



クリニックに行く途中、様々なことを考えていた。

何話そうか。

ちゃんと髪とか整えて行きたいな。

覚えてるかな。

そんなことをずっと考えていた。


診察を受け、カウンセリングまで若干時間が空いたので近くのカフェでココアを飲んでいた。


年末の街は活気に溢れていて、土曜日の午後の時間は家族連れが多く見られた。

僕は窓から街の流れを見ていた。

頭の中は相変わらずカウンセリングのことを考える。


泣くのかな。

ずっと会うことを願っていた。

でも自分の中である程度の基準があった。


それが一人暮らしだった。


当時、カウンセリングを受けていた頃。

僕は自分と他人の境界をうまく引くことすらできなかった。

やっぱり他人軸で、比較の世界を生きていた


親から与えられたフレームの中での自由。

それを自由と吐き違えていた。


空気を読む。


これを家庭の中でのデフォルトとして生きていた。



カウンセラーさんは僕のそんなところを丁寧に、時間をかけて、ゆっくりと話しながら洗い出してくれた。


実際、僕がカウンセリングの仕事をするきっかけになった人である。


正直話したいことでいっぱいだった。

これまでのこと。

いろんなつまづき。

いろんなうれしいこと。

悲しいこと。

そんなことを全部ひっくるめて僕が一人暮らしにたどり着いたことを伝えたかった。


時間が近づきクリニックに戻る。

時間になり僕はカウンセリングルームに入った。


そして気がつくと僕は笑顔だった。


何を話したかったか。

そんなことどうでも良くなった。

笑って。

話して。

ちょっとだけ懐かしい話をして。

そんなことを繰り返していた。


相変わらずカウンセラーさんは明るい人だった。

僕の話を昔のように笑顔で聞いてくれた。


カウンセリングを受けている間、いろんな気づきがあったし、いろんな学びもあった。


でもそんなことより、

ただ話せたこと。

ただ感謝を伝えられたこと。

ただ自分がこうなれたよという報告ができたこと。


そんなことが嬉しかった。


少しずつ自分の変わっていった変遷を話して、自分でも振り返りができた。


いろんなことを意識しながら、行動して考えてを繰り返してきた。


積み上げることの重要性。


そんなことを5年間を振り返りながら実感していた。


今日のカウンセリングでは「人徳」という言葉をよく使った。

本当に周りに助けてもらえたということを伝えたときに、この言葉をもらった。


そうかー。


しみじみとしてしまった。

「人徳」なんていうステキな言葉を自分にかけてくれる。

そして僕自身もそれを腹落ちさせることができている。


そんなことに感動していた。


カウンセリングの時間は一瞬で終わって、


結果的に僕は終始笑顔だった。


涙なんて流さない。


ゆっくりとした時間に身を任せる。




___________



カウンセリングが終わり、いつものカフェでこのnoteを書いている。

今日2杯目のココア。

ゆるりとした時間だ。


周りにはカップルや家族連れがたくさんいる。


僕は一人でnoteを書いている。


でも僕は一人じゃないから。


大好きな人たちは少し忙しい。


寂しいこともある。


でも僕はみんなと繋がっている。


この5年間は無駄じゃないから。


大好きな人に報告もできた。


だからまた一歩踏み出せる。


なんとかなるさ。


2019年。


サナギの1年間。


来年は羽化の年。


どうなるのかな。


大丈夫。


楽しいことが待っている。


クリスマスはあったかい気持ちで迎えられそうだ。


何をするでもなく。


日常が幸せだから。


笑顔で過ごせるってステキなことだから。


そのままで大丈夫。


無理せずで。

読んでいただきありがとうございます。もし気に入っていただけたらサポートをおねがいします。今後の感性を磨くための読書費や学びへの費用とさせていただきます。