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「第二新卒」という、それっぽい流行りワードの罠にはまっていたお話

「第二新卒」という言葉をご存知でしょうか。

何がきっかけで流行りだしたかは知りませんが、新卒3年目以内の社会人のことを第二新卒と呼ぶそうです。就活の場であまり目にすることがなく、主に20代の転職関連で登場することが多いのです。

なんでこの言葉を知っているのかと言うと、何を隠そう、僕も第二新卒の区分で転職活動をし、転職した身だからなのです。

この「第二新卒」という言葉、一見すると新卒で入った会社に早めに見切りを付けて退職した層が優遇されそうな雰囲気を醸し出していますが、現実はそんな甘くない。

「第二新卒」という甘い蜜に引き寄せられ、転職地獄に陥りかけた僕の経験をお伝えします。

「第二新卒」は新卒で一般の、そこそこの企業に入った人のための言葉

ちょうど昨年の今頃、僕はファーストキャリアである理学療法士を退職する決意をし、転職活動を始めました。

転職活動を始める際、就活をまともにしたことがなかった僕は情報を集めることから始めました。

R〇〇活やd◯d◯など、いろんな転職サイトに登録しては、自分が挑戦したい分野の求人を漁っていました。それと同時に、転職が成功しやすいノウハウがないかとネットを徘徊していたところ、「第二新卒」というワードを発見。これが第二新卒と僕との馴れ初めだったように感じます。

「第二新卒」という、なんだかかっこいいワードを携えて、僕は意気揚々と、とある転職エージェントのもとへと向かいます。

ネットで調べた事前情報によると、"第二新卒というのはまだまだ若手で伸びしろがあり、かつ社会人経験もあるため企業としては重宝されやすく、転職もしやすい"みたいな情報を大量に見つけたので、謎の自信を持っていました。

転職エージェントに、第二新卒の区分で取り扱っている求人はないか問い合わせたところ、第二新卒という名目で募集をかけている求人はないとの回答。ただ、若手を中心に採用した中途採用の案件はあるため、そこならだおうかと提案された。

なんか調子狂ったなと思いましたが、まあひとまず応募しようと、何件かの求人に応募しました。

結果はほぼ全てが書類落ち。面接まで進めた企業は1つもありませんでした。

落ちた理由が判明した企業は、エージェントの担当者さんから連絡がきたんですが、ほとんどの理由が「即戦力が欲しいので今回は見送りたい」との回答。

考えてみれば、僕は最初の仕事が理学療法士という、一般的には何をしているのか全くわからない仕事をしているわけで、どんな仕事ができるのか想像しにくかったのでしょう。あんまりにも余裕がなくて、そのことが頭にありませんでした。

理学療法士としてのキャリアも浅いため、何か成し遂げたことはありませんし、目立つような数字も作れていませんでした。その当時に僕が携えていたのは、自分で作成したブログがあり、月間約3万PVで収益が月3万円程度であること、理学療法士の国家資格を持っているということです。

とっつきにくいにも程がありますね。笑

程なくして、転職エージェントから求人に関しての連絡はこなくなり、僕は自力で仕事を探し始めました。

Wantedlyにあふれている「第二新卒」という誘い文句

転職エージェントや転職サイトを利用して転職することに限界を感じた僕は、思い切ってアプローチを変えました。

Wantedlyという、ビジネスSNSにて仕事を探すことに。Wantedlyのいいところは、いきなり書類選考や面接ではなく、実際に企業の採用担当の方と「カジュアル面談」という形でラフな面談の場が設けられること。

じっくりと会社を知る時間をいただいて、実際に応募へと移れるのです。

wantedlyの魅力はまた別の機会に触れますが、僕は転職活動の戦場を、このwanntelyへと変更しました。

このwantedlyも第二新卒というワードで検索をかけることができるため、僕は第二新卒の募集を漁りに漁りまくり、興味がある分野の会社には片っ端からメッセージを送りました。

興味があったwebマーケの職種で、「第二新卒」「未経験」というワードが入っている募集に応募し、面接までこぎつけたのですが、サクッと落ちました。

おそらくブログで身につけた中途半端なwebマーケの知識が邪魔をしたのでしょう。

なんやかんやで、ブログを収益化していたり、理学療法士を早々と切り上げたことを面白がられ、人材紹介の会社に採用していただき、現在に至ります。

「第二新卒」というワードは、そこそこの学歴、職歴を持っている人のための言葉

僕の転職活動で学んだことは、世の中の転職市場では流行している言葉というのは、新卒で大企業とか、入社して2,3年のうちに、見栄えの良い成果を上げた人のための言葉だということ。

専門職かつ、入って1年経たないうちに仕事を辞める人間は、キャリアに信頼性がないため、何も変わらない中途の求人で探した方が転職の幅が広がるのではないかと思うわけです。

自分が今置かれている環境と、世の中の情報と照らし合わせ、自身の市場価値を見定めたうえで、それに見合ったワードの求人を探すテクニックを昨年の自分に伝えることができたらどんなに良かったか。

今の転職に不満があるわけではないが、もっと選択肢を広げて転職活動を最初からしていれば、もっとおもしろい世界が見れたのにな、と思う夜です。

僕がいま勤めているアウスタでは、第二新卒はもちろんのこと、ちょっと半端なキャリアを歩んでしまったという方でもお仕事を紹介しております。

中途半端に辞めてしまったら、次の仕事でがっつり成果を上げればよいだけです。

もし転職を考えている方がいたら、こっそり連絡ください。

読んでくださりありがとうございました。


転職メディア COMPASS

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