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体罰教育の話

▼おはようございます。本日は体罰のお話です。高尚高慢な理想を申し上げるつもりはございませんので、どうぞご安心のうえ、しばしお付き合いくださいませ🍀🍀🍀

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▼平成初年代頃まで小中高の教育現場では、体罰教育が一般的にみられました。

▼運動系の部活を例にしますと、懲罰的な目的で、ありえない回数の腕立て伏せやダッシュをさせたり、水分摂取を禁止したり、丸坊主にさせたりする、というものです。

▼私は、鼻を折ったことがあります💀💀 これは、試合でミスって教員の右フックを頂戴したからです。その教員に恨みはありませんが、技量が向上したのは殴られたからではなくて、競技が好きだったからです💪

▼体罰で精神が鍛えられたかといえば、私の場合はむしろ真逆でして、「ミスったらどうしよう💦」という失敗に対する恐怖が引退試合までつねに付いて回りました。

▼ただ、体罰で反骨的に力を発揮する人がいたことも確かです。追い込まれると火がつくタイプです。その意味では、体罰は人によりけりなのかもしれません。

▼体罰が社会人になってから役立つという人もいますが、体罰世代があまねく品行方正で、社会で成功しているとはとうてい思えません。社会では、体罰に耐えるのとは別種の、自分の力だけではどうにもならない不条理がいっぱい・・・

▼全体として、体罰を受けていない世代が社会の主役になっても、社会や秩序はそれなりに維持されています。体罰があろうがなかろうが、個人も社会もさして変わらない、つまり体罰には教育的効果はなかったということでしょう🥀🥀

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▼ところで、経験のある教員が「児童の頭をはたいて懲戒処分を受けた」というニュースをご覧になられたことがおありかと思います。

▼この手のインシデントは、「体罰」という文脈とは少し異なります。じっさいは、児童や生徒が、教員が決して反抗しないことを知ったうえで喧嘩を売って、教員がそれを買ってしまうというシチュエーションが多いんです(福祉士養成課程でもまれに発生します)🥺

▼挑発的な口をきく子どもを前に、思わずブチ切れた教員には気の毒としかいいようがありませんが、いっときの感情的な対応で懲戒処分を食らうなど、まるで割に合いません。正解は、その場は無視するの一択です。

▼理論的には、正解は「受容する」「褒める」ですwww しかし、「受容」や「褒める」ことで、好戦的な児童や生徒が態度変容した実例を私は聞いたことがありません・・・

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▼私の両親は、ともに公教育の教員でした。

▼両親によりますと、体罰その他の非人道的、過度に感情的な教育方法が封印されたあと、多くの教員は、勉強を教えること以外に教育方法のレパートリーをほとんど持っていないことが判明したというのです。

▼つまり、教員は、もともと家庭内で親が行っていた感情的なしつけと同じようなことを学校でやっていただけで、いま家庭機能の多くを初等・中等教育が代わりにやるようになりますと、感情的な方法は封印されているわけでして、教員には現実的な局面で使い物になる持ち球がない、ということのようです。

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▼体罰ではありませんが、私も教員をはじめて10年ほどは、授業中に私語が多いときなどは怒りをぶちまけていました。「学生さんを自分の思いどおりに動かそう」という思いあがりがあったのだと思います。

▼感情にまかせた教育方法は、空回りしやすくて教育効果にとぼしいです。若い方がお好みの表現で申し上げますと、「コスパ」が非常に悪いのです🤑

▼そのいっぽうで、「授業内容を工夫すると私語が少なくなる」というのは甘ったるい幻想でして、私も現実的な局面で使えそうな引き出しを持っていません。どうすればいいんでしょうか・・・

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