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起立性調節障害を知っていますか?

 起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)は、思春期に起こりやすい自律神経機能失調です。急激な身体の成長のために自律神経のバランスが崩れた状態と説明されています。
 頭が痛くて朝起きられない。めまいがして立っていられない。しかし、夜になると目がさえて夜更かしをしてしまう――。そうした症状は午前中にひどくても午後になると回復することが多いため、親や学校からは「単なる寝不足」「怠けている」「気持ちの問題」と誤解されてしまい、本人はとても苦しみます。そんな子どもたちが小中高生の約1割強いると推計されています。

OD研究第一人者による待望の新刊!

 この度、ガイドラインの作成委員会委員長を務め、長年、起立性調節障害(OD)研究に取り組んでこられた田中英高先生が、国内で唯一のOD専門医療機関を開業して以来の知見を『図とイラストでよくわかる 子どもの起立性調節障害――最新の診断・治療から日常生活のサポートまで』としてまとめたのでご紹介します。

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 本書では、ODについて、軽症~中等症だけでなく、重症(難治性)の症例についても、診断・治療の方法、日常生活上のサポート、工夫などを詳しく記しています。
 すすむ君(仮名)という登場人物を通して展開することで、家族がODに気づく難しさや関わり方の留意点などが時系列で理解しやすく、長期間に及ぶサポート体制が必要だという心の準備、気持ちの整理ができる利点もあります。また、当事者が特に関心の高い内容についてQ&Aを収載しており、端的に必要な情報を得られる工夫もしています。

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 原因がわからず苦しんだり、周囲の理解が得られず途方に暮れるODの子どもたちとその親御さんにとって希望の光となる一冊となっています。
 イラストや図を豊富に配して、診断・治療に際して参考になる脳血流や心拍数、血圧の数値の動きなども紹介し、本人が楽しく学校生活を過ごすためのポイント等もわかりやすく記していますので、医療関係者や教育関係者の皆さんにとっても参考にできる情報が満載です。

好評の既刊書も2冊あります!

 田中英高先生は、2017年3月に、診断や治療、周囲の理解を得るための工夫などをコンパクトにまとめた『改訂 起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応』、高校進学など成長に伴い遭遇する課題をテーマとした『改訂 起立性調節障害の子どもの日常生活サポートブック』を著しています。

 新刊と合わせて、この2書も手にお取りいただくと、ODについての理解をより深めていただけると思います。

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丹後 友里|働く人や企業のQOL向上をサポート|中小企業診断士勉強中@tanchan0630 さんは、25歳くらいの時期にも発症されたそうです。必ずしも思春期に限定されたものではないことを、このツイートから教えていただきました。


下記のとおり、本当に参考になります。ありがとうございました!


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