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知らなきゃまずい。総合商社やデベロッパーなど人気企業志望者が話すべき、力を入れた活動(ガクチカ)編【24卒/25卒/26卒】

過去4,000人くらい面談をして、300〜400人くらい商社内定者を出してきた上で、力を入れた活動についてまとめました。

個人的に「ガクチカ」という略称がとても嫌いです。笑

10年新卒採用に携わってきて、2018年頃から少しずつ「ガクチカ」という言葉が出始めて「持ち悪いなー、やだなー」と思っていました。という無駄話は置いておいて。

「力を入れた活動として、何を話せばいいかわかりません」という悩める学生さんの支援をすることが多いのですが、基本的な考え方を記載します。

はじめに

noteの閲覧ありがとうございます。10年以上就活に携わっており、少しでもお役に立てたらと記載したnoteです。

過去に就活支援をした、商社/デベ/広告などの社員と協力して、就活支援/就活メンターサービスをスタートしました。

就活不安だなー」「メンターついてくれたらいいいなー」「ケース面接対策したいなー」という方は、Twitterから気軽にDMください。

毎年1000人以上、ケース解説をご参考いただいたり、イベントにご参加頂いています。


自分が伝えたい強みや特徴を理解する

ご自身が力を入れた活動を書く前に、「面接官に自分の何を伝えたいのか」を理解することが必要です。

そのために自己理解が必要ですので、自己分析/他己分析を行うことで、何を聞かれてもぶれない自分の特徴/強み/行動軸を話せる様になると、就活はきっと上手く行きます。

また、この認識が相手の会社に求められている内容であると、ES/面接が通りやすくなります。

※無理して嘘を付く必要はありません。

短く、端的に、具体的に書く


読んで字のごとくですし、「何を今更」状態だと思いますが、念の為。

活動を短く、端的に、具体的にまとめることが求められます。

話のテーマ、何故したか、何をしたか

を含めると、相手に伝わりやすくなります。

大学3年次、ベンチャー企業の長期インターンにて、2泊3日のビジネスプランコンテストの運営に注力しました。新しいことが好きで、多くのメンバーとプロジェクトを運営する経験をしたいと考えて挑戦しました。学生総エントリー数500名の企業協賛型イベントで、15人の運営チーム統括として、①営業②準備③学生広報④当日運営の4つの部門を組織しました。特に営業に注力し、約500社の企業をリストアップし、電話掛け、訪問営業、契約業務、当日のアテンド、振り返りの業務を遅滞なく行いました。総合商社やIT大手企業などの協賛を獲得し、学生エントリー数も前年の1.2倍達成に繋がりました。協賛金も前年比で150万円上回る400万円の獲得に成功し、イベントの利益額更新に寄与する事ができました。

上記の例はを紐解くと

話のテーマ=大学3年次、ベンチャー企業の長期インターンにて、2泊3日のビジネスプランコンテストの運営に注力しました。

何故したか=新しいことが好きで、多くのメンバーとプロジェクトを運営する経験をしたいと考えて挑戦しました。

何をしたか=それ以下

という様に構成を考えると記載しやすくなります。

なるべく希少性の高いものを

みなさんが書きがちな、

・サークル/部活で新歓を頑張った経験

は、背景や考え、行動に特徴的なものがある場合を除き控えたほうがいいです。
本当にその話をするべきか、再考してもいいかましれません。

理由は、就活生のうち2〜3割程度が同じ話をするため、レッドオーシャンのエピソードで差別化しづらいためです。
(ご自身が本当にそれに注力した/他の学生さんと比較して高い成果やご自身の特徴が現れているなら別です。ぜひ書いたり、話したりしてください。※特徴的な具体例については後述します。)

面接官も人間ですので、同じ話を聞かされると飽きてしまいます。

「希少性の高い話ってなんですか?」という質問をされることもありますが、

・部活動の主務
・研究の話
・長期インターンの話
・ビジネスコンテストやマーケティングコンペティションの話
・起業の話
・新歓などでも背景や考え行動が特徴的なもの(後述します)

などがそれに当ります。
某外資金融の内定をして、現在総合商社で働く先輩社員さんは、基本的に「大学院の油の研究をしており、舌が油をどの様に美味しく感じるか」ばかり話していました。外銀の社員さんからは「あ、油の子ね!」と面接の際に覚えてもらっていたとのこと。

※もちろん、そんな経験ないという学生さんがほとんどです。
その場合には、ご自身の経験の中で、特徴的な考え方や行動が現れている活動を探し、面接で伝えることが選考通過のポイントとなります。
→自分だけでは見つけづらいので、他己分析がおすすめです。仲がいい先輩や、同期、ご家族などにヒアリングしてみてもいいと思います。

社会人がイメージしやすい、雑務系、調整系は実は◯

実は学生さんに知られていない、社会人ウケがいい話があります。

それは、

・雑務を経験した
・他者/他大/他チームの関係者との調整を行った
・地域の方や、大学の事務員など、大人/社会人とのやり取りをした

などの、雑務/調整系の話です。

私が過去に就活支援をした、某私立大学の「学園祭実行委員の第一副代表」という役職で活動をしていたOBの例を挙げます。

主にチーム15人のメンバーと一緒に、大学の事務員さんや近隣住民、出演団体(サークル/ゼミ)などと、書面による調整業務を半年以上行っていました。

面接の際には、
・提出期日を守る
・伝達事項の共有漏れが無いように務める
・比較的相手方が落ち着いている時間にアポイントを取ってやり取りを円滑にする

などの工夫をしているということを、面接官にお伝えしていたとのことです。

※それ以外にも、中学生の頃軟式野球で高い成果を納めたことなどの理由もありますが、結果的に財閥系総合商社から内定を獲得しました。

現在は海外駐在も経験し、楽しく働かれています。

上記の様な雑務/調整系の話が何故社会人にウケやすいかというと、「仕事でもその様な考え方、経験や工夫が活かせる」と感じてもらいやすいためです。

前述の「サークル/部活で新歓を頑張った経験」は、実際の業務に活かせそうな考えや行動が見えづらい(差別化しづらい)ため、面接官としても評価がしづらいのです。

新歓の話でも評価されやすい内容の例を挙げると

・部員が先輩1人しか居なかった部活に1年の後期に入り、同期の声掛けをして3人招き入れた。OBと後輩の新歓を通じて全15人の部活にした(圧倒的な成果/1人の部活に入るという希少性/同期を引き入れる人望の厚さ
・国立大学のカレッジスポーツの部活動で、複数の高校に依頼し、合同練習と、勉強会の実施、LINEで個別に受験相談を行った(打ち手の希少性:他団体との交渉/新歓のスパン見直し

など、他の人が行わない工夫や考えがあるといいと思います。

かつ、それが「社会人にとってイメージしやすい(仕事でも活かせると思ってもらえる)話であるか」を考えてみてください。

※ある程度自分で考えたら、OBOG訪問や、先輩の社会人、親戚で働かれている方などに聞いてみてください。

そして、「イメージできるよ、いいと思う」という回答をもらえたら、力を入れた活動として、自信を持って話してみてください。

選考でのお悩みがあれば気軽にご相談ください。

私は、本業ではオンラインで日系大手企業イベントや、合同OBOG訪問会や、少人数セミナー等を行っております。

また、友人の商社/デベ/広告などの社員と協力して座談会を行ったり、内定者メンターとの支援企画など行なっています。
「非公開の座談会なども興味あるなー」という方、TwitterのDMでも、メールでも、何でも結構ですので気軽にご相談ください!
https://twitter.com/career_tabi

info@careertabi.com

少しでも皆さんのキャリア選択のお役に立てたら幸いです。

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