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弱みも愛すべき私の一部、克服ではなくコントロールしていこう

キャリアコンサルタントの松岡澄江です。
研修やカウンセリングを通して、キャリア(人生)を考えるお手伝いが仕事です。キャリアの考え方や働き方・生き方、キャリアコンサルタントの仕事についてnoteで発信しています。そして時々、自分自身の話も。

今回は、自分の弱みについて書いてみようと思います。

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弱みは克服するものなのか?

自己分析や自己理解で自分を見つめる時に、最初に目がいくのが、自分のイケていないところ(弱み)だったりします。できること(強み)は、自分にとっては自然に行動にうつしたり取り組んだりすることができるので意識に残りにくいのですが、できないこと(弱み)はダメだった事実や残念な気持ちとともにしっかり認識します。弱みだと感じると、自分に対してがっかりしてしまうものだから少ししんどいです。

私の弱みやイケてないところは、まず「飽きっぽい」、そして「おおざっぱ」。ホントにつくづく昔から変わらないのがこの二つです。小学校の頃から通知表の先生コメントにも書かれていました。他にも、「場当たり的」とか「ガンコ」とか。私のマイナス面は子どもの頃からほぼ同じ。55年の年季が入ってます。折り紙付きってきっとこういうことをいうのだと思います。パーソナリティって、年齢を重ねてもあんまり変わらないんですね。

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キャリアを考える研修やセミナーでは、「強みをどう活かすか?弱みをどう克服するのか?」という問いかけをされることがあるのですが、私自身が弱みを克服していないので、「そもそも弱みって克服なんてできるんだろうか?」と疑ってます。だから私のセミナーでは「弱みの克服」は投げかけません。自分ができないことを人に強要できないですものね。

それに、弱みも含めて自分自身だと、一度まるっと自分を受入れてみるところから考えた方が、自然なのではないかと思っています。

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弱みも私らしさの一部だから

さっきあげた私の弱みをつなげると・・・
「あきっぽくておおざっぱで場当たり的でガンコ者」
かなりいいかげんな人をイメージできます。

若い頃は、このイケていないところをなんとかしたいと思った時期もありました。そうなると、まず今までの自分を否定することから入ります。こんな私はダメなんだと捉えることになるので、気持ちが落ち込みますよね。弱みも昨日今日で構築されたものではないので、修正はすぐには難しいものです。

ただ長く弱みとつき合う中で、生活上あるいは仕事上で対処が必要となり、ある程度矯正された部分もあります。例えばおおざっぱなところ。おおざっぱな仕事は中途半端になりミスやトラブルにつながるので、意識的に行動を変えてきました。職業生活が長くなるにつれて、仕事の場で「おおざっぱ」は出にくくなりましたが、実は心の奥底では「このくらいでいいんじゃないかな」という気持ちがムクムクと湧き上がっていることもあります。自分がそういう思考に入りがちだとわかっているので、ちゃんと抑えて仕事に向き合ってます。

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ちゃんと自分の弱みを把握できていれば、時と場合により適切にコントロールできるようになっていきます。弱みも私の特徴の一つです。克服するというよりは、適切にコントロールできることが大事だと思います。

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弱みは強みにもなるかも

自己分析の相談で、「強みがわからない」「強みはない」と言う方は、弱みはたくさん認識していることが多いです。そうであれば弱みをたくさん教えてもらいます。そしてことごとくそれをリフレーミング(物の枠組みを外して違う枠組みで見ること)してお返しするようにしています。

例えば私の弱みをリフレーミングしてみます。

【私の弱みをリフレーム】
飽きっぽい ⇒ 好奇心が強い、切り替えが早い
おおざっぱ ⇒ 豪快、大局を見ている、細かなことは気にしない
場当たり的 ⇒ 臨機応変、柔軟性がある、対応力
ガンコ者  ⇒ 意志が強い、決定力がある、一貫性がある

自分のイケてないところも、リフレーミングしてみれば、「なんかすごい」感じがしてきます。ただ・・・言葉をリフレーミングしただけでは、都合よく言い訳した感じも否めないので、どんな意識を持って行動したらいいのか?周囲に対して何を配慮すればいいのか?を考えるのが大事かなと思っています。

一方で、私が自分の強みとして捉えているのはこちらです。

【私の強みだと思っている】
好奇心がある、行動力がある、変化が好き、新しいことが好き、責任感、有言実行、対応力、スピード感、キャパシティが広い・・・

弱みをリフレームしたキーワードと、自分が強みとして捉えていることにいくつか整合性も見えてきました。弱みも強みとしてよりよく活かすことが、自分らしい生き方や働き方につながっていく気がします。

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強みも弱みも愛すべき私の一部だし、それらが表に現れてくることで自分らしさが生まれています。ありのままにつき合っていけたらいいなと思っています。


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