見出し画像

選んで表現することがキャリアになっていく

キャリアコンサルタントの松岡澄江です。
6月に入りました。今月は前半に案件が集中しています。毎日タスクの整理をしながら、後半の余白を楽しみに過ごしたいと思っています。

さて、キャリアとは何か?について、常々ブログの中で語っていますが、今日はキャリアの定義として私の大好きな言葉をご紹介します。


キャリアは表現である

キャリアの理論家であるエドガー・シャインは、「キャリアとは生涯を通しての人間の生き方・表現である」と言っています(「働く人の心理学」ナカニシヤ出版より)。

私はこの言葉が大好きです。特に『表現』という部分。表現は表に現れると書きます。私たちはいろんなことを表に現わしながら過ごしています。それが生き方でありキャリアなんだと、シャインは言っています。

表現というと、芸術やデザインなどのクリエイティブなものを想像する方も多いと思いますが、もっとシンプルに毎日の活動や言動が表現だと私は捉えています。

人はいろんな表現をしながら、毎日を過ごしています。朝起きてご飯食べて着替えて・・・といった行動も表に現れるものだし、洋服や持ち物も、仕事で書くメール文も打合せで語ったことも、誰かと過ごした時間も、笑ったことも怒ったことも、全部自分の中から出て、表に現れて見えるようになったものたちです。

画像1

表に現れるものが連なって、自分のキャリア(轍:わだち)になるんですね。

・・・・・

選ぶことは生き方を表現している

今朝、出かけるために服を選ぶのに少し手間取りました。研修ならワンピースにジャケットか、セットアップのスーツで登壇するので考える必要もなく、サクッと決まるんですが、今日はもう少しラフなスタイルを選んだから、あれこれ悩みました。なにせこのところオンラインが多いから、上半身だけ考えていればよかったせいで、全体を見る感覚が鈍っているのだと思います。

こんなふうに着る服に迷っている時は、服をとっかえひっかえしながら、自分の選択の基準を考えています。今日身にまとう服に自分が何を求めているのかが、選択に影響しているんです。

私たちは日々選択しながら過ごしています。

何着ようかな
何食べようかな
何しようかな
何話そうかな


毎日は選択の積み重ねですし、その選択の結果が表に現れてくるものになります。

画像2

そして、時に大きなこと・重要な選択もします。就職・転職、結婚、出産、転居、昇進・・・ライフイベントの選択を迫られたとき、答えがわかるのなら迷うこともないのですが、人生の答えは自分で作るものです。

勇気を持って何かを選択し、それにそって行動し、時につまづいたり走ったり、喜んだり楽しんだりしながら日々を重ねていく。ふと振り返ると、少しその選択の答えが見えてくる。

選択し表現しつづけていくことが、人生を形づくっていきます。

この仕事が向いているのか、向いていないのか
このままでいいのか、何か違う仕事へ変わった方がいいのか
好きなのか、嫌いなのか
やりたいのか、やりたくないのか
プレイヤーかマネージャーか

キャリアの面談ではいろんな2者択一の悩みを聞いてきました。きっと答えはご本人の中にある。それを一緒に表に見えるようにする。それが私の仕事です。お話を聴きながら、選択の基準について考えていきます。

選ぶことは、その人の生き方を表現しています

もちろん、人にはそれぞれの心の中にしまっておくこともあるし、表に現わさないけど考えていることもあります。心の中や頭の中にあっていつもはでてこないそれらは、日々の選択や行動に影響し、その結果が表現につながっていると思います。

今日、あなたは何を選びますか?そしてどんなことを表に現わしますか?

キャリアを考えるって、自分の表現を考えることです。自分の気持ちが動く方へ、少しでもワクワクしたり楽しんだりする選択や表現をしていたいと思います。


・著書紹介


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?