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親は子供の背中を見て育つ

子供の純粋で無垢な原動力による行動を見て、親の私が突き動かされることがよくある。
よく「子供は親の背中を見て育つ」と言われるけど、逆もいっぱいあって、そのことに気付くだけでも子育ては楽しくなる!

今回は、9歳の娘の背中を見て影響され、実行してみた出来事をキロク。

少し前に「『宝物拾い』として家族でゴミ拾いをしている素敵な人がいるんだよ!」って娘に何気なく話したことがあった。
すると娘は「のんのん(娘のニックネーム)もやる!」と言って、週3日、家から学校までの道中の『宝物拾い』を自主的に始めた。

家からビニール袋を持って行って、学校の往復時にたばこの吸い殻や空き缶やペットボトルを拾う。
落とし物があれば、近くのお店の店員さんへ事情を説明して届けるらしい。週に3日と決めたけど、今ではそれ以外の日もついついやってしまう。

学校から帰ると、「今日はね、ハンカチを拾ったから捨てていいかどうかわからなくて、近くの警備員さんに届けたんだ!そしたらね、『ありがとう。偉いね』って褒めてくれたんだよ!」と嬉しそうに語る。

「『宝物拾い』を始めてから、なんでかわからないけど道に咲いてるお花とか葉っぱにも優しくなれるようになったんだ!」と、自分の変化も教えてくれる。

もうね…感動した。

私の提供した何気ない一言をきっかけにして、自分で行動を決め、実行して、勝手に成長している。
しかも、生き生きと、嬉しそうに。

子供のポテンシャルを感じさせられたと同時に、私自身の未熟さも痛感した。
子供がやっているのに、親である私がこれでいいのか!?
だから、決意した。
「私もやろう!」って。

日曜日に「宝物拾いをママも一緒にやりたい!」と言って、娘と息子と私の3人で実行した。
徒歩10分の道のりを、ゴミを見つけて拾いながら1時間半かけて歩いた。
一見キレイに見える街も、探したらたくさんのゴミが見つかって、3袋のビニール袋がいっぱいになった。

これまで、地元や自治会のクリーンデーで半ば強制的に義務的にゴミ拾いをしていたことはあったけど、誰に頼まれてもいないのに自主的に行ったのは生まれて初めてだった。

娘の背中を見て感化され、今回の行動に移したことで気付いたことがある。
ゴミは本当に「宝物」だったってこと。
たくさん拾った後に感じたのは、心地よい達成感と、自己肯定感と自己効力感。
今までしてこなかった行動をしてみることで、自分自身をアップデートできた感覚があった。
そして、そういう行動ができた自分を、今までよりもちょっと好きになった。
さらに、「自分ならできる」という効力感を強化することにも繋がった。

価値ある気付きをくれたこのことは、まさに私にとって「宝物」だったなと心から思えた。

こんな風に、子供の柔軟性、素直さ、行動力、そして発想のすべては、オトナにとっての大いなる刺激になる。
それを素直に受け止め、自身の行動に繋げていくことで、いくつになっても成長や向上できる自分でいられる。

子供は親を成長させるきっかけをくれる大切な存在。
これからもたくさん「私を育てる」きっかけをもらおうと思う。

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