50代の転職理由TOP3
これまで100名以上の50代で転職希望の方をご支援してきました。
その方々から聞いてきた転職理由TOP3を発表したいと思います。
今まさに50代という方はもちろんですが、30代、40代の方々もぜひご一読いただき、あなた自身の今後のキャリア形成の参考として生かしていただければと思います。
3位 キャリアチェンジがしたい
中堅以上の企業で働く方にとって、一つの働く意義にもなっているのは会社内の出世と言われています。しかし、所属企業での出世可能性は40代にもなればある程度先が見えて来ます。
そんな中、日々をなんとなく過ごし、安穏と暮らしていくことに違和感を覚える方も多いようです。人によっては趣味や社会活動などに時間を割くことで、違和感をと向き合う方もいますが、人生の多くの時間を費やしてきた仕事を通してこの違和感を解消したいと思うのは必然だと思います。
論語では、四十にして惑わず、五十にして天命を知る。
と記されています。実際に現在の社会の中で50歳で天命を知れる人がどれほど多いのかはわかりませんが、一つの節目になっているというのは確かなようです。
キャリアチェンジには、これまでのマネジメント経験などを生かし新人育成などの教育系職種を希望する人もいますし、今までとは全く異なる業界へゼロから挑戦を望む人や、奥様とカフェの開店を目指す人もいます。
キャリアチェンジの実現には、現状維持を好む家族の理解を得ておくことが重要になります。日頃のケアを忘れずに!
2位 上司と反りが合わない
私が20代、新卒で公務員をしていた頃、
50代で中学生と小学生のお子様2人と奥様の4人家族を支えていた係長の上司が、課長とオフィス内で仕事の進め方について口論をした後に、私にこう話しかけてきました。
「50過ぎると嫌いな奴と仕事なんかしたくなくなるんだよ。気持ちよく働きたいだろ」
まだ新卒だった私には「そんなものなのかなぁ」という程度にしかわかりませんでしたが、年代を問わず上司と反りが合わないと言うのは大変なストレスになりますよね。
もちろん、家族の生活費や家のローンの支払いなど、50代は守らなければ行けないものが大きくなる傾向にあります。他の年代よりも簡単には「転職」という選択肢を選びにくいと思いますが、人の悩みの中で最も割合が大きいと言われる人間関係。50代の転職理由でも上位に入るのは当然なのかもしれません。
1位 役職定年
「やっぱりか」なんて声が聞こえてきそうです。
役職定年についてはこれまでに何度かブログに書いてきました。
役職定年をポジティブに受け止める方法
役職定年はいつ消えるのか?
役職定年という制度は、多くの方が甘んじて受け入れている一方で、
受け入れられず苦しんでいる方が多い制度です。
しかしながら、定時昇給を基本とした年功序列の制度を運営してきた日本企業では、組織運営上必要な制度でもあります。
政府の要請もあり、最近は定年年齢を引き上げる動きが出てきていますが、役職定年の年齢が引き上げられるという話はまだ聞きません。
役職定年を迎え、業務範囲を限定されやりがいを感じることがないまま、数年間を静かに過ごすのか、外に出て最後まで第一線で働くことを選ぶのか、どちらが正解と言うのは誰にもわかりません。
ただ確かなのは、世の中が大きく変化しているということです。
「10年前の正解が明日も正解」とは言えない時代になっている以上、
やってみたいことをやらずに、変化を恐れてただ時が過ぎるのを待つよりも、
変化をこちらから迎え撃ち、たくさんの仮説検証を繰り返す事が正解に近づく唯一の道だと思います。
まとめ
というわけで50代の転職理由TOP3いかがでしたでしょうか。
これまでの傾向を見ていると、多くの方が役職定年を迎える2,3年前になって
初めて今後の生活費や自分のキャリアに不安を懐き、相談に現れます。
役職定年は日本企業の50%で運用されている制度です。
そして時間はすべての人に平等に与えられた唯一の資産です。
「まだ自分には関係ない」などと他人ごとのように思わずに、自分ごとと捉えて準備をしておくことをおすすめします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。一人でも多くの方がウキウキ、ワクワク働く社会を実現します。週一更新LINE@【LINE】 https://line.me/R/ti/p/%40078qhmzv