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仕事における「質の高い人間関係」

(一社)キャリアヘルス研究所 キャリアコンサルタント・公認心理師・保育士の谷口真紀です。

園内研修やキャリアアップ研修でマネジメント研修をする時によく話題になる「人間関係」。組織の成功循環モデルでも、まずはこの人間関係の質を高めることが成功のカギとあります。
では、仕事における質の高い人間関係とはどんな関係でしょうか?

職場の人間関係で大切なこと

保育の仕事において「人間関係が良い」とはどのような状態でしょうか?

  1. 一緒にいて楽しい

  2. 新人であっても園長と気軽に話せる

  3. 雑談も気楽にできる

  4. 厳しい叱責が無い

  5. 自分の意見が言える

  6. 規律・ルールがある程度明確である

  7. 情報共有がスムーズにできている。後から知らされる、自分だけ知らなかったということがあまりない。

上記のうち、1~4は、仕事において必須とは言えません。
ほどほどなら良いのですが、過度な気楽さや緩さは、かえって組織の心理的安全性を阻害する要因になります。
5・6・7は、人間関係の良い職場の必須条件です。
特に6と7においては、「仕組化」できる部分です。
職員がこの6、7ができるように、仕組みをつくるのがマネジメントの仕事です。

いかがでしょうか?

マネジメントの書籍には、本音で語り合える密なコミュニケーションができる関係を求める内容が多いように思います。

それも大切ではありますが、その前提にあるのは、職員全員が規律性を持ち、情報伝達に関する仕組みがある程度確立している職場環境です。

これらが不安定で不明確な状態なのに立場を問わない密なコミュニケーションを行うと、かえって心理的安全性を損なう危険性があるのです。

今日はここまでになります。

また続きをお楽しみに!



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