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保育分野の適正な転職サイト?

厚生労働省が昨年から始めた、医療・介護・保育の人材紹介会社の認定制度、ご存じでしょうか?

一定の基準を満たした事業者は、「適正な」人材紹介会社として認定されます。
昨年に引き続き、今年も認定されました。
保育の転職サイト運営会社もいくつか認定されています。

詳しくはこちら➡「医療・介護・保育分野の適性な有料職業紹介事業者の認定制度」

”適正”の認定基準が気になりますよね。
以下、チェックシートから一部を抜粋しました。

<広告・営業>より一部抜粋
□求職者に対し、転職活動を濫りに助長するような不適切な広告表現・広報活動を行っていないこと。
□ 受理していない求人を自社で受理した求人であるかのようにウェブサイト等で掲載しないこと。
□ 職業安定機関その他公的機関と関係を有しない職業紹介事業者は、求人者及び求職者等にこれらと誤認させる名称を用いてはならないこと。
保育所等、保育系有料職業紹介会社のための「適正な有料職業紹介事業者の基準」と「チェックシート」

で、今日、私のフェイスブックページにこんな広告があがってくるのですよ。

「保育士のハローワーク」。チェックリストの最後の項目に引っかかってますよね。

でもね、この広告をクリックすると、「○○ナビ」の転職サイトに飛ぶんですよ。

第1回で「適正な有料職業紹介事業者」と認定されている会社です。

あれ??

認定制度はできたけど

高校生の就職は、搾取対象にならないように厳しく法律で守られていて、基本的に学校経由じゃないと就職できないようになっています。

ところが、卒業して1年たつともう守られる対象ではなくなります。
自分でやれと言われて、学校で何も教えてくれない場合は、こういうところについ,登録してしまう。

20歳といえど、まだまだ世の中の仕組みには疎く、「ハローワーク」と書かれると公的機関と勘違いしても仕方ないですよね。

学生のうちに人材紹介会社と知らずに名前を登録して、ガンガンと紹介されて、その中から選んで就職した、という方の相談も、時々あります。

「失敗した、なんでもっと考えなかったんだろう」「なんで自分で聞かなかったんだろう」と後になって思うのですね。

入ってみて、まったく条件が違っていた、新人を育てる環境ではなかったなど。

短大・専門学校の学生が、転職サイトを利用するのは、いかがなものかと個人的には思うのですよ。
そもそも人材紹介のコーディネーターが「介在」する価値がない。

保育園には今でもほぼ毎日のように、個人情報はなく属性だけを羅列した登録した求職者リストが送られてくるんですよ。
不動産業界にいたことがある人ならわかる。
不動産一覧のファックス営業と同じです。

もちろん求人載せてなんて、保育園は頼んでませんよ。

この認定制度は,ユーザーにとっては指標の一つにはなります。

でも、うのみにはしない。

最強の対策はこれです。

自分で動く。自分で考える。

追記:翌日また「保育士のハローワーク」の広告が出たのでクリックしたら、今度は「保育士〇○○」に飛びました。
こちらも「適正な有料職業紹介事業者」認定されている会社。
どうなってるんでしょう??
広告会社が,法律のさらに上をいくのでしょうか。



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