見出し画像

面接中に出ているシグナルを察する4つのポイント

就職活動、転職活動、アルバイトの採用でさけて通れないのが面接というステップ。
統計学的な側面からのアプローチと経験則的なアプローチで面接というテーマでお話を進めていきましょう。

合否を決めるポイントとは…冒頭の5分で決まる!?

統計学的に見てみると、メラビアンの法則という言葉があるように、入室して7秒で決めると言っても過言でもありません。

アメリカの心理学者が発表しているものによると、着ているもの、雰囲気、歩き方など(55%)、声のトーンや話し方(38%)、話の内容(7%)といわれています。

入った瞬間に面接官が感覚で合格、不合格を決めている可能性もあります。
実際に面接官の視点からいうと、冒頭の5分で決めるケースがほとんどです。

平均すると約90秒で決めるということです。

面接官のテクニックにもよりますが、よくある最初の質問が「今までの職務経験についてお話ください」とか「自己紹介を3分程度でお願いします」という質問が大半を占めます。

これは面接官にとってはニュートラルの状況から、自分の判断をした後、そのとおりかどうかの検証作業をしているといってもいいかもしれません。

話が長い人なのか、論理的思考を持っているか、書類との誤差がないかどうかなど、どういう人を面接しているのかといういろいろなチェックセンサーが働いています。

その時に物怖じせず、正々堂々と答えるようにしましょう。

面接官は見えない圧力でプレッシャーをかけてきますが、そんなのは気にしないで自分自身の意見をしっかりと持つようにしましょう。

面接は自分のプレゼンテーションの場であり、書類に書いていることはもちろん、どんなスキルを持っているのか、どんな仕事をしてきたのか、問題にぶつかった時にどうやって解決するかなど、いろいろな質問をしていきながら、スキル面をチェックしています。

現場責任者になると自分の部下になる人を採用するわけですから、思考性、スキルなどを細かく見るようになります。

次にチェックをしているのが…しぐさ!?

やってはいけないと意識的にやっていることがほとんどですが、無意識にやっていることが多かったりします。
面接官の印象を悪くしてしまうポイントとして、次のようなものが統計学的にいわれています。

アイコンタクトを取っていない(67%)、笑顔がない(38%)、姿勢が悪い・そわそわしている(33%)、顔を触ったり、髪の毛を触ったりする・落ち着きが無い(21%)、ジェスチャーが多すぎる(9%)などと言われています。

アイコンタクトを取らないというのは、視線が今まであっていたのに、いきなり取らなくなったり、少し伏し目がちになったり、声のトーンが変わったりすることがあります。

そういう時は自信がない部分なのか、話を盛っているのかという判断をされてしまってもしかたありません。

こういう時は思いっきりツッコミを入れる面接官が大多数を占めています。
面接官からしたら隙が出たぞ!ここは一気に畳み掛けることができるチャンスと言わんばかりに矢継ぎ早に質問をします。

大抵の場合は、お手上げ状態になり不採用となるケースがほとんどです。
日本の面接は減点方式を取り入れており、持ち点がなくなったらゲームオーバーという形ですから。

では、そうならないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
面接官が男性だった場合は、ネクタイをしているケースはネクタイの結び目付近をみたり、眉間の皺の部分あたりを見たりするのも効果的です。

あとは面接官の頭の天辺を見るイメージでみるとアイコンタクトを取っていないというようには見えにくい。

昔から言われていますが、目は口ほどに物をいうというのは本当なんです。
視線はあまり動かさないように意識をしておきましょう。

面接官の態度を見ていると、あっ!ダメだ〜!というのがよくわかります。
時間を気にしたり、話を中途半端に終わらせることがあり、質問も淡白になりますから。

一番わかり易いのは、腕を組んだり、資料をワサワサしたりする面接官が多い。

あとは一方的に話をさせる様に仕向ける面接官もいます。

喋らせることによって手応え十分、これはもらったと勘違いをさせることがほとんどですから。

たまにいらっしゃるのが携帯電話をその場で出てしまうケース。最終面接でそういう人が多くいらっしゃいますが、マナーを無視した行為はそういうケースも多いのが現実です。

たまに出てくる!?困ったちゃん、失敗くんとは…

面接の赤本や転職サイト、就職サイトにも載っていることですが、面接は結論を先に話をして具体例を出すのが鉄則です。

困ったちゃん、失敗くんのベスト5とは…どんなものでしょうか。

1:転職理由を長く話をする。

→話が長いと飽きてしまいますが、緊張していると変なスイッチが入ることも気づかない!?

2:ユーモア、個性がない。

→面接官の展開のテクニックにもよりますが…さんまさんの様にトークを広げてくれると助かる!?

3:興味や関心、情熱が伝わってこない。

→面接官との相性もありますし、ひな壇芸人じゃないんだからと言いたくなることもありますが、淡々と話しをしているけど、プライドであったり、誇りを感じるトークができていないのではないだろうか!?

4:面接を受けている会社について調べていない。

→志望理由であったり、求人票と核になっていいる事業のこと、Blog、Twitter、facebookなどはチェックしておかないといけません。

5:就職後の待遇(休日や昇進、ベースアップ、リモートワークなど…)を気にする。

→特に最近多くなっているのが、残業時間、女性の定着率など時事的なことを最後の質問に持ってくる人が多いんです。

残業が少ないといわれている会社でも社外でパソコンを使って資料を作成していたり、休日の午前中に出勤して仕事の帳尻を合わせたりする人もいます。

残業時間が多い=ブラック企業と考えられがちですが、実はそうではありません。自分が得られる特権だけを聞かれるということは、不採用にする確率が高くなります。

面接官がよく聞く質問とは…

面接官には鉄板という質問が4つあります。
1:志望理由

→会社のことを理解してもらっているのか?業界で他社競合を知っているのか?熱意があるか?などをチェック。

2:退職理由

→建前になるのはわかっているけど、ポジティブに伝えられるかどうか。大体は、人間関係、残業時間、給与水準の3択になるのだか、ツッコミを与えないようにしないと、墓穴を掘る理由にもつながるのがコレ!退職理由に一貫性があるかどうかもチェックされているので、ちゃんと整理をしておきましょう。ストレス耐性とか疑われてしまいますから。

3:業界の経験

→業界用語がわかっていますか?業界の力関係はわかっていますか?業界未経験であれば、似たような経験はもっていますか?

4:今後のキャリアについて

→会社に入って社畜になられても困りますから、自分自身が描いているキャリアプランについて話せるようにしましょう。

やる気と御社が1番であるということを印象づけることで逆転ホームランに変わるかもしれません。入社して1年後、3年後、5年後…または25歳、30歳、35歳、40歳という節目の年について、自分がこの会社に入ってどういうキャリアを考えているかということを話せるようにしましょう。

例外で近い質問にあるのが、仕事でもプライベートでもいいんですけど、あなたの夢や目標はなんですか?という質問です。この質問の意図はあなたの人間性、目標到達するためのプロセスがどうなっているのかなど思考性をチェックするものになります。

面接は予定調和では終わりませんので、当たり前のことを馬鹿にせず、ちゃんとできることで勝率が上がっていくものです。細かいテクニック論がいろいろなサイト、本に書かれていますが、面接は人と人のぶつかり合いですし、相手をねじ伏せるというよりは、相手に自分のことを知ってもらうことが大切です。

意識が高い人達だとディベートでたたみかけようとしますが、日本企業の採用では採用基準からは外れます。従順な飼い犬になる人を求めている会社が多く、使いづらい人材を手元に置かないというのが、古き悪しき習慣がはびこっている日本企業の採用基準ですから。


よろしければサポートをお願いいたします!頂いたサポートについては、製作費として使わせていただきます。