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スカウトメールに隠されいている4つの勘違いとは!?

転職サイトに登録するとうんざりするスカウトメール

転職をする際に転職サイトに登録をして、自分で案件を探して応募をする人、人材紹介会社を探す人、自分で動いて転職活動をはじめる人が多くなっています。

スカウトメールがたくさん来ると勘違いするのが、「えっ!私のスキルって結構な企業が求めている?」と勘違いする人が9割います。

企業人事からのスカウトメールであれば、WEB履歴書では魅力的に見えており、選考の対象になり得ると考えた人事が送ってきているケースが多い。

しかし、人材紹介会社からのスカウトメールは、営業的な要素が9割あるということは、あまり知られていない。

以前にも書いておりますが、人材紹介会社営業、アドバイザー、コンサルタントと言われる人達は、会社の数字を追うために個人への営業をしていると考えてください。

スカウトメールを見てみるとその差が歴然とわかることがよくあります。

ちょっとしたコツでそのスカウトメールを見抜くことができれば、幸福度が高く、主導権を握った転職ができる。

1:ヘッドハンターという言葉のマジック

ヘッドハンターには例えるなら一本釣りの漁師なのか、定置網漁の漁師なのかで手法も内容も全く異なるのが特徴です。

本来のヘッドハンターは人材紹介会社の営業ですが、経営者や幹部としっかりとリレーションを組めており、「○○さんという人が最近有名らしいじゃない?この人を採用したいんだよね。○○さんの都合もあるだろうけど、できるだけ早期に面談の機会を設けてくれないか?」というように具体的に指示されることがあり、ほとんどの場合コンフィデンシャル案件ということで、口伝えで依頼がある。

1通のスカウトメールの中に、面談日程まで組み込まれており、話がすぐに進んでいくことが多い。

そのため、闇雲にスカウトメールをうつことはありませんし、内容もより具体的な内容となっており、求人票に存在しない話等が明記されていることがよくあります。

しかし、巷で話題のなんちゃってヘッドハンターは人材紹介会社の営業であり、案件ベースで採用代行をしていることが9割以上存在しているのが事実です。

ほとんどの場合、窓口は現場責任者や人事のことが多く、求人票に書かれている内容がすごく抽象的なのが特徴です。

そのため、退職理由や最低賃金、並行案件など細かい情報を取りたがる傾向が強くあります。

もし内定が出たらどうやってクロージングをしようかと考えるための資料であり、面接終了後のアンケートなどでフォローをするために答えてくださいということがあるけれど、ほとんどの場合は自分たちがゴールを決めるための手段として活用している。

選考スピードが負けていると感じれば、選考スピードを早めるためにクライアントに交渉したりすることもありますが、クライアント企業がほしいという人材かどうかは、この時点ではまだ見えていないのが現状です。

2:「経歴を評価しています」というマジックワード

「ご登録されているご経歴を拝見し、是非ご推薦させていただきたい企業様がございましたので、ご連絡させて頂きました。
いままでのご経験を活かして新しい環境でチャレンジしてみませんか?」
というスカウトメールがきたとします。

しかも、求人票など添付されておらず、東証一部上場企業やメガベンチャー企業など取引企業一覧が書かれていたとしたら、これだけで経歴を評価されていると思いますか?

答えはNOですね。

なぜそこまでいえるのかというと、検索軸で登録者データを抽出した後に、WEB履歴書の更新が新しい人から、スカウトメールをドンドン送っているからです。

スカウトメールはラブレターと言い換える事もできますが、タイトルや最初のつかみでざざっと読まれたとしても、ゴミ箱行か、スカウトメール拒否リストに名前が載るだけです。

3:エージェントの本気度を見抜くポイントとは!?

9割のスカウトメールはゴミ箱行になるか、拒否リストに名前を載せることになりますが、そんな中でも本気度100%というスカウトメールが100通に1通は紛れている可能性があります。

本気のスカウトメールの場合は、本文を読んでスクロールをすると、「勝手ではございますが、もしご興味がありましたら、○月○日☓時〜☓時の間、○月○日☓時〜☓時の間で面談の席を設けさせて頂きまして、今回の案件の詳細をお話させて頂けませんでしょうか。ご時世柄もありますが、電話、WEB、対面での面談が可能です。対面での面談については、お仕事場の近くや通勤途中の乗り換え駅等での出張面談も可能ですので、お気軽にご相談ください。」というようにきちんと明記されているケースがほとんどである。

本気であればあるほど、数日中にお会いをして面談をすることで、クライアントである企業のニーズに答えられる可能性が高くなるからです。

脈がない、優先順位が下がってしまうケースは「ご都合のつく日を2〜3つ教えて頂きまして、できるだけその時間で調整をさせていただきます。」というように、抽象的で相手任せにスケジューリングをしていく形になります。

また、「面談に先立って履歴書、職務経歴書をお送りいただけませんでしょうか?」というケースもありますが、これも脈なしと考えたほうがいいでしょう。

WEB履歴書を全く信用しておらず、最新のものがほしいのです。ということを丁寧にいっているだけですから、ほとんど脈なしとみてもいいでしょう。

スカウトメールに返信したのはいいけれど、ことわり文句としてテンプレコメントとしてくるのが、「希望にあった案件がありましたら、ご案内をさせていただきます」という言葉。

紹介できる案件がありません。ということを丁寧にいっただけ。
この後連絡が来るかどうかは定かではありませんし、数ヶ月、数年経ってから「以前にご登録を頂きました○○という会社のものです。今回はあなたの希望にあった案件がありましたので、おしらせします」というような内容で、個人アカウントへメールを送ってくるケースがほとんど。

こういう場合については、需要が合わなかったんだと割り切って、次の紹介者への応募や求人広告などから応募することをオススメします。

4:スカウトメールが来るから勘違いしないこと

人材紹介会社の営業、アドバイザー、コンサルタントについては、プロスポーツの世界でも同じような働きをしています。

海外チームに移籍をするときに必要とされている、スポーツエージェンシーのビジネス版であり、直接的な交渉力は本物のヘッドハンターしかもっていません。

布石を打ちながら、三方一両得になるように仕掛けていけるのはほんの一部。

年収交渉や入社日交渉をするということを行っていますが、たいていの場合は連絡係りに過ぎず、本音がいいやすいからという理由だけです。

なぜ、そこまでいえるのかというと、決定事項に対しては覆ることはありませんし、社内稟議を通す前に話をすることができるのは、内情をしりつくして、どこを抑えて交渉をしなきゃいけないか理解をしておかないとなりません。

内定後に給与交渉をしようとしても、会社の決定を覆すことはできませんし、それが嫌ならお断りしますというのがクライアント側の意見である。

事前に情報があるのであれば、オープンにして抑えるべき人物の元へ話を通して、根回しをしなければなりませんが、なんちゃってエージェントにはそれができないのが特徴です。

スカウトメールがバンバンきているから、市場価値があり人気を博しているという勘違いを起こしてしまって、転職活動をはじめると痛い目に合うことは間違いありません。

これからも変わらないヘッドハンターの手段と方法

そうしないためには、転職サイトに頼るだけではなく、これからの時代は自らの情報発信をしていくことをオススメします。

○○といえば☓☓さんというようになれば、市場価値が高騰していくことは間違いありません。

SNSやインターネットを活用して専門性を高める発信をしていくことで、認知されるようになり、○○さんという人を紹介してほしいということになれば幸福度が高く、ハッピーな転職をすることができるかもしれません。

頑張っています、やっていますというレベルは、身内や友達レベルでの承認欲求になりますが、○○さんという人を紹介してほしいというレベルになれば、社会が認めたことになり、その流れに乗ることが重要になるでしょう。

ヘッドハンティングされるにはそれなりの理由があり、スカウトメールでやり取りをするだけはありませんから。

個人情報が保護されている時代ですが、取材を受けると会社名、部署、名前が書かれていますから、会社の自分のデスクに豪華な郵便物が届くこともまだある時代ですから。

ネットからであれば、SNSのDMを通じて連絡を頂いたり、お問い合わせのページから連絡を頂いたりするなど、転職サイトを通じてスカウトをするだけではありません。



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