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やってみた「ポータブルスキル見える化ツール」(厚生労働省)

キャリアコンサルタントとして登録していると、法律や制度改正等があるとお知らせメールが届きます。4月28日に届いたメールを読んでいたら、こんな記事がありました。

厚生労働省からのお知らせ
ご自身の強みを約15分で診断できるホワイトカラー対象の職業能力診断ツール「ポータブルスキル見える化ツール」を提供中
~キャリアコンサルタント向けのマニュアルと映像教材も合わせて提供~

ポータブルスキルとは

このツールにおける「ポータブルスキル」は、一般社団法人人材サービス産業協議会(JHR)が開発したものとのこと。定義は次のとおり。

「ポータブルスキル」とは、職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキルのことです。
 ポータブルスキルの要素は「仕事のし方(対課題)」と「人との関わり方(対人)」において、9要素あります。
 【仕事のし方】は仕事における前工程から後工程のどこが得意かをみており、【人との関わり方】はマネジメントだけでなく、経営層や、上司、お客様など全方向の対人スキルをみています。

STEP.1 持ち味の測定:29点満点で評価

個人情報の登録など不要そうなので、とにかくやってみた。

仕事のし方(←なぜ「し方」なのでしょうね?)と「人との関わり方」の9要素について、「あなた自身が得意だと思う程度に応じて、各スキル項目の解答欄に29点の持ち点を割り振ってください。」とある。

29点? なんて中途半端な点数? と思いつつ、9項目で29点なら1項目3点くらいを目安に点数を入れていけばよいのかな?などと考えながら点数を入れてみました。

STEP.2 到達度の測定:マネジメントレベルをチェック

次は「各スキル項目にレベル分けされている行動に関して、ご自身に該当すると思われる到達度を選択してください。」とある。
例えば、「仕事のし方」の「現状の把握」という要素の項目では

あなたが業務上、日常的に行っている情報収集の仕方として、最も当てはまるものを一つお選びください。
1. 担当業務に必要な情報を収集している
2. チームレベルの業務に必要な情報を収集・分析している
3. 所属する部署に関連する業務に必要な情報を収集・分析している
4. 他部署や顧客等の情報を収集し、自社に与える影響を多角的に分析している
5. 業界全体の情報を収集し、自社に与える影響を多角的に分析している

この1~5の当てはまるものの〇にチェックを入れる。
おそらく、回答している人は、平社員なのか、主任クラスか、課長補佐クラスか、部長クラスか・・・という職階やマネジメントレベルをチェックしたいのだろうと思われる質問。

STEP.3 診断結果:レーザーチャートで表示

「あなたの入力した数値と近い5つの職務と職位が5つのタブでそれぞれ表示されます。」と出て、私の場合は「人事・人材開発、労務管理、総務、情報システム、ロジスティクス・オペレーション」の職務が表示されました。

そして、9要素についてレーザーチャート形式で、自分の結果が赤線で、職業能力目安が青線で表示されます。

職業能力目安とは

自分の結果と対比で表示される「職業能力目安」って何だろう?
説明を読んでいて、キャリアコンサルタントの筆記試験の勉強で出てきた言葉を思い出しました。「職業能力評価基準」というのがあって、スタッフから始まり、マネジャークラスまでの区分を設けて、それぞれの区分でどんなことができることを求めているかという基準を示したものです。


このツールは、「特に、ミドルシニア層のホワイトカラー職種の方がキャリアチェンジ、キャリア形成を進める際にご使用いただくことを想定しています。」とある。

う~む…どちらかというと入社5年目くらいのホワイトカラー職種の人が、これからのキャリアを考えるうえで、マネジメントをしていく立場になるにあたりこういう評価指標でみられるんだというのがわかるのに便利なように思いました。

ミドルシニア層のホワイトカラーってひとくくりにいっても、いろんな仕事があるし、いろんなキャリアを経て現在にいたるから、どうかな、このツール。この層のキャリア相談をされている方のご意見をぜひ伺ってみたいで~す!!

#やってみた

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