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ギフティッド:当事者からのビデオレター

ギフティッドの専門家ではない私が、ギフティッドをテーマにしたシンポジウムに携わることになって約10カ月。ついに、この週末(10月9日)が本番です。

登壇する話題提供者は4名。研究者が2名、現場の教員が1名、あと1名はギフティッド当事者です。当事者の方はビデオレターでの話題提供。つい先ほど、そのビデオレターが届いたので一足先に見ました。

初めて聞いた「早期大学」という存在

話題提供してくださるのは10代の男性。ホームスクールやオンラインスクール等、自分に合う学習の場を求めるなかで、アメリカでギフティッド認定を受け、17歳で早期大学に入学したそうです。日本でいう短大の資格(準学士)がとれたところで退学し、次の進路を考えているところとのこと。

いまは充実しているが、学校は辛いことが多かった

やりたいことが見つかり、そのプロになろう!と決意されているとのことで、ビデオレターでは作品も見せてくれていました。とても落ち着いた語り口、そしてやりたいことも見つけてすごいなぁ・・・と思っていたのですが、学校では辛いことが多かったそうです。周囲と違うと、あいつは変だ、という感じになってしまう。一人一人の個性がみとめられる、尊重されるという教室ではなかった。それは残念ながらどこの学校も同じ・・・。

飛び級があれば解決する問題ではない

物理が好きで、小学生のときに高校で物理の発表をしたくらい。でも、飛び級をしても取りたい物理の授業はとれず、まず数学など他の科目をとらなければならなかったそうです。数学はあまり好きではなく、苦痛で仕方なかったと。なるほどぉぉ。

ギフティッド=頭がいい ではくくれない

アメリカで、たくさんのギフティッドに認定された方と会ったけれど、ギフティッド=IQが高い、頭がいい、わけではない。いろんな人がいる。頭がいいけど学校の勉強は苦手、いい人もいれば人格的にどうかという人もいる。ギフティッドだからこうだ、と決めつけないでほしい。

…これ以上書くと、ネタばらしになってしまうのでおしまいにしますが、こんなふうに話せるようになるまでには、ご家族も含めて、試行錯誤の日々だったことがよくわかりました。

ビデオレターは約20分。一つの作品を見るような時間でした。
学会なので、参加費もかかるし、会場は岐阜なので気軽に参加できる機会ではありませんが、お近くにお住まいの方がいましたら、当日参加できますので、ぜひお出かけください。








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