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プランドハプンスタンス|”偶発性”をキャリアの味方につける5つの方法 総論編

こんにちは。me:Riseキャリアコーチの山崎です。(プロフィール

人事コンサルタント正社員と副業のパラレルキャリアを続けており、キャリアコーチ、キャリア教育を副業でやっています。
自分が人生の主導権を握り、自らの手で自分の人生を楽しめる人を増やしたい。そんな思いでキャリアの領域に携わっています。

以前私が執筆したnoteでも紹介しましたが、

「プランドハプンスタンス(計画的偶発性)」(ジョン・D.・クランボルツ)とは、想定外の出来事が人々のキャリア形成に影響を与えることは当然のこととした上で、偶然を計画的に設計したり、自分のキャリアに取り入れていくというキャリア構築の考え方です。

今回は、プランドハプンスタンスのキャリア構築の考え方をベースに、”偶発性”を自分のキャリアによりよい形で引き寄せていくには?という話をしたいと思います。

”偶発性”をキャリアの味方につける5つの方法

1. 自分のビジョンを知る

自分の今の職業やキャリアプランに固執せずに、それを通してどのような世界を作っていきたいのか?どのような自分であれば幸せなのか?
自分の1段階上のビジョンを持つ(知る)ことがポイントです。

なぜなら、職業やキャリアプランはその手段でしかないからです。
逆にビジョンが満たされれば、手段はいくらでも考えられる、ということでもあります。

ビジョンには正解・不正解もありません。様々なものがありますが、
例えば、
「自分自身が未知なることを探究し続け、冒険の楽しさを伝えたい!」
「自分がファシリテーターとなって人と場の可能性を最大限引き出したい!」
「仕組みをつくることで、ラクになる!楽しい!を届けたい」
などが、ビジョンのイメージです。

できれば、それが達成されている場面を切り取った絵が見えていたら最高です。

ビジョンの見つけ方には様々な方法がありますが、以前noteで紹介したライフチャートも使えるので試してみてください。

2. 自分の特徴を捉える

「思考性」、「スキル」、「ニーズ」この3点を捉えることが必要です。

「思考性」とは、自分の興味関心、価値観などが含まれます。
「スキル」とは、自分が持っている何かを行うための能力のことです。
「ニーズ」とは、周囲からの期待や要望のことです。

自身の思考性をベースとしながらも、周囲からのニーズや、具現化できる自身のスキルレベルなども自分の特徴として捉えることがポイントです。

そのためには、主観的な自己だけではなく客観的な自己もしっかり捉えましょう。

私たち個々人が持つ思考性や価値観は重要ですが、周囲からのニーズとマッチしてこそ、自身の役割や価値が見出されます。そこで生まれる役割が自分の価値になると考えましょう。その際、スキルが十分であればより良いマッチングがなされるでしょうし、スキルが足りなければ、磨いていく必要もありますね。

3. 偶然起きたことに乗っかってみる

当然ですが、”何もしない”=”何も起こらない”と考えましょう。

目の前で起きたことに対して向き合い、自分ができる最大限のことをやってみます。やってみて受けるフィードバックが、自分のその後に影響することも大いにあります。

そういう意味では、当初作成した自身の計画にこだわりすぎると、将来の幸運を逃すことにもなります。時には寄り道を楽しむ、くらいの余裕を持って、偶然出会ったことにも自分には関係ないと思わず、好奇心を向けてみることがポイントです。

計画から多少外れても、キャリアは現在進行形で作り続けていくものですので、”失敗”はありません。無限に道がつながっていると考えましょう。

4. 自分のビジョン、特徴を語る

1.と2.で整理した自分のビジョンや特徴を周囲に伝えましょう。

・こんな風になったら嬉しいと思っている
・こんなことに関心がある
・こういうことならできる
・こんな依頼を受けたことがある
など。

言い慣れていないと恥ずかしい人もいるかもしれませんが、他人と比較するものでもありません。まずは、自分の興味関心やスキルを”知ってもらう活動”がポイントです。

独り言のように声に出してポソっとでも、他者に伝えてみましょう。周囲に認知されることによって、関連する新たな情報にアクセスするきっかけになったり、一緒に活動する仲間を作ったりすることに繋がり、キャリアをドライブする仕掛けにもなっていきます。

5. 機会を得る・実績をつくる

・自身のスキルで周囲の人やチームで役に立てること
・やってみたいこと
などについて、実践する機会を得ましょう。

実践することで、フィードバックや次のアクションへの可能性を得ることがポイントです。

周囲からは、●●に関心がある人、●●ができる人、という認知に変わります。この認知をきっかけに、新たな依頼や実践の機会をもらえるかもしれません。

自分としては、実践によって
・実施したことの特に何が喜ばれるのか?
・自分が嬉しい・ワクワクする瞬間はどこだったか?
・自分の思考性やスキルをどのように発展させてみたいのか?
・さらに、今後に向けてどんなスキルをより磨けばいいのか?
など。

次のアクションに繋がる情報を沢山得ることができます。

まとめ

”偶発性”をキャリアの味方につける5つの方法をお伝えしてしましたが、いかがでしたか?

1. 自分のビジョンを知る
2. 自分の特徴を捉える
3. 偶然起きたことに乗っかってみる
4. 自分のビジョン、特徴を語る
5. 機会を得る・実績をつくる


時々、「やってみたいことや好きなことは何となくあるけど、まだまだスキルが足りない気がする・・・」「実践した先のビジョンがあまりよくわからない・・・」という人もお見かけします。

そういう場合は、まず機会・実績を作って、自分に関する周囲の認知を広げたり、自分にとっての何らかのフィードバックを受けることから始めてみるのも手ですよ。

偶発性を味方につけている人の共通点

先日、ベンチャー企業を立ち上げた経営者2人とお話する機会がありました。

色々話す中で、「なぜ今の事業をすることになったのですか?」「きっかけは?」といった話もお聞きしました。さぞ何年も前から、”これをやりたい!”という熱意と目標を持ち、計画的にやってこられたのかな?と思っていました。

ところが・・・、お2人ともまさに偶然の経験から、今の事業につなげていたんです。

「起業することは決まっていたんだけど、何をするのかはあまり決まっていなかったんだよね。たまたまその時にとあるサービスを受けて。後から、ああ、あのサービスやっぱり良かったなあ、と思って。でも、サービスを受けた際に感じた”不便さ”を解消できたらもっといいのに、と思って現在のサービスを立ち上げることにしたんですよ。」

「たまたま会社で任された仕事が、団体を立ち上げるきっかけかもしれない。初めは任されたからやっていたけど、その仕事を通して色々な人に出会うことで、だんだんと自分の考え方が変わっていった経験があって。こんな経験をもっと多くの人にしてもらいたいなと。そこから団体の立ち上げを考え始めたんだよね。」

こんなことをおっしゃっていました。

まさに、計画していた中から出てきたものではなく、偶然の出会いや経験から今のキャリアへ広がっていて、まさにプランドハプンスタンス(計画的偶発性)の話だなあ!なんて感じたことを思い出しました。

最後に一番大切なこと・・・

”偶発性”をキャリアの味方につける5つの方法。

ちょっとでもやってみよう、と思っていただけたでしょうか?
”方法”をご案内しましたが、最後に一番大事なことをお伝えしたいと思います。

自分のキャリアをつくっていく上で一番大事なことは、前提として
『自分のキャリアは常に”今”からつくっていく』という考えに立つことです。

ご存知の通り、私たちは過去を変えることはできませんし、未来も予測不可能です。でも常に、今を生きて未来に繋げていくことはできます。時には過去の経験から影響を受けた考えなどを資産にしていくこともできますね。

だからこそ未来に向かってポジティブに、今を楽しんでいく。
そんな気持ちで自分のキャリアを楽しんで欲しいと思います。
(あらためて自分にも言っています 笑)

次回以降は、今回ご紹介した5つの方法について、事例を交えながらより詳しく紹介していきたいと思います。

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