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プロ意識が成果を生む! キャリコンの自信のなさはクライエントに失礼!

 皆さん、こんにちは。キャリコン力、アゲてますか?
 前回は、国家資格を取得したら一人前と自覚し、経験の深浅にかかわらず、自信を持ってキャリアコンサルティングに臨むことが大切、というお話をさせていただきました。
 とはいえ、自信を持つのって難しいですよね。そこで、今回は、もう少しだけ深堀りしてお話します!

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1.自信のなさはクライエントに失礼!

 クライエントの立場になって考えてみてください! 不安な気持ちを抱えたキャリアコンサルタントに恐る恐る対応されたら、悩みや不安が倍増しそうじゃないですか?だからこそ、キャリアコンサルティングの場面は一発勝負という気概を持って、目の前のクライエントに敬意を払い、自信を持って接する必要があります。

2.プロ意識が大切! 

 国家資格を持つ皆さんは、クライエントの気持ちに寄り添い、クライエントの内省を促し、納得のいく答えを見つけるお手伝いをしたいという気持ちから、規定の時間を学び、試験に合格したのではないでしょうか。ロジャーズの三原則に「自己一致」がありましたよね。皆さん自身が、勉強に費やした時間を振り返り、自分の中に培ったスキルや経験を認め、プロとしての自覚を持つことが大切だと、私は考えます。

目指せ_M-2_ロジャーズ

3.プロ意識が成果を生む!

 私がその昔、人材ビジネスの会社で働いていた頃、新卒社員を転職支援コンサルタント として育てる機会がありました。
 当時、その会社では、大学を卒業したばかりの新入社員でも、数週間程度の研修後、すぐにクライエントと面談させていました。しかも対面ではなく電話での面談です。そして、その面談相手というのが、紹介案件の少ないシニア層や転職回数が多く紹介が難しい方など、転職活動で行き詰っている方々でした。
 そのようなクライエントに、現在の仕事状況を確認し、求人を紹介しようとするのですが、研修を終えたばかりの新卒社員が、ビクビクと恐れながら電話をかけても当然うまくいかず……、電話越しにクライエントから怒鳴られたり、詰問されたりということが続き、電話のあとで泣き出してしまう子も少なくありませんでした。
 そんな新卒社員に対して、私が伝えていたのは、「自分たちは転職のプロだと自覚しなさい」ということです。
 クライエントには、年齢や経験で勝てるはずがありません。クライエントの勤めている業界や仕事内容についての知識も乏しいでしょう。でも当時の私たちは、企業側の採用の温度感や求人の要件、ニーズ、採用状況などを把握していました。そして転職するための支援のプロとして、どのようにすれば転職の可能性が広がるのかを、たとえ新卒社員であっても、経験したことのない人よりは豊富な知識を持ち合わせていました。
 新入社員たちに、このことを認識してもらうことで、「自分たちは、クライエントの仕事のことは詳しく知らないかもしれないけれど、転職支援はできる!」と徐々に自信を持ってもらうことができました。
 プロとして自覚を持った彼らは、落ち着いてクライエントの話を聞けるようになりました。彼らが知らないクライエントの業務内容やこれまでの経験などについても、まずは教えてもらおうという姿勢ができ、そのあとで、クライエントが希望する業種、マッチする業務内容を丁寧に聞いていきました。転職を希望するクライエントに寄り添い、サポート役に徹した彼らは、転職支援(成約)を早々に経験し、当時では珍しいシニア人材や高額案件の成約を連発するなど、びっくりするような成果を上げていきました。
 今思えば酷だなと思う状況の中、プロ意識が芽生えたことで成果につながったというお話です。キャリコン若葉マークを“外せない”皆さんの参考になれば幸いです。

おまけ! キャリコンは気持ちの切り替えも大切!

 上記の人材ビジネスの会社ですが、思い起すと20年近く前……、私がキャリアコンサルタントの資格取得を目指しながら、転職活動をして入社した会社です。
 この会社の採用面接でのお話。私が、面接を受ける部屋で緊張しながら待っていると、こわもての面接官が部屋に入ってくるなり、「今からロールプレイングやってもらうから!」と……。きょとんとしている私に、さらに「前回聞いてたでしょ? えっ聞いてないの? でもやるから。必要ならお手洗いとか準備の時間あげるけど」と畳みかけてきました。
当時、資格取得対策でロープレ練習に励んでいた私は、すぐに頭を切り替え、「ロールプレイングの件は、聞いていませんでしたけど、大丈夫です。すぐ始めましょう」と即答しました。結果は抜群(⁈)だったようで、その場で内定が出てびっくりしました(笑)。のちにわかった話ですが、その面接官、実はその数日前に新しく社長なったばかりの方でした
(強面なのでどこかの営業部長が間違って入ってきたと思って、社長はいつくるのかな?と思っていました)
 振り返ると、ロールプレイングの練習を積んでいたことで自信を持って、即座に対応できたことが、内定につながったのだと思います。また、気持ちの切り替えがすぐにできたことも勝因だったと思います。今回のような急に面談というようなシチュエーションはなかなかないとは思いますが、面談では、クライエントの予測不能なお話に対峙しなければいけません。そのためにも「気持ちの切り替え」、大切ですよね。

 次回は、「予測不能なクライエントにどう対峙するか」についてお話します。
 ではまた次回!「1回の面談を大切に!ベストを尽くそう!!」


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