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洪大容著 夫馬進訳『乾浄筆譚―朝鮮燕行使の北京筆談録』(東洋文庫、2017)
この本はとにかくめちゃくちゃおもしろいのである。こんなおもしろい本が世にあまり知られていないのはあまりにも惜しい。絶対読んでほしい。とにかくおもしろいから、という気持ちで感想文を書く。
これは、朝鮮時代後期である1766年に、知識人である洪大容(ホンテヨン)が清への朝貢使節の一員として中国の北京へ赴き、そこで中国人知識人と交流した記録である。
洪大容は所謂「実学派」「北学派」と呼ばれる朝鮮
宮崎駿「もののけ姫」(1997年)
せっかくなので見に行ってきた。公開当時映画館で見たかどうかすら忘れてしまったし見たのが何年ぶりかすら覚えていなかったが、久しぶりに見たらものすごくちゃんとしたアニメで始終感心してしまった。やっぱ宮崎駿はすごいんだな。
まずすごいのが主人公のアシタカが「エミシ」の末裔という設定である。エミシがどのような人々であったのか、アイヌとの関係はどうなのかも未だ不明らしいのだが、とりあえずヤマト朝廷に従わず