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#63 君の名前で僕を呼んで

おはこんにちこんばんは。
ちょくちょくこのnoteでも書いてる通り、
時間ある時は映画を観るんですが。
2.3日前に観た映画が、非常にブッ刺さりました。

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君の名前で僕を呼んで
という作品。ちょっと不思議な?タイトルなので、
実はなんとなくタイトルは知っていたんです。

もう今をときめく

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ティモシー・シャラメ
が主演の映画!
昨年公開されたDUNE 砂の惑星の主人公を務めたあの彼です。
彫刻か…?というくらいの美のビジュアルの彼、
今も勿論凄いけど今後も楽しみになる俳優さんです。



この映画、雑に分類するなら
「ゲイ映画、BL映画」
です。
人間模様をガン無視して超断片的に切り取るならば。

何をどれを美化するつもりはないですが、この映画
とにかく美しく、繊細で儚い。
今日は君の名前で僕を呼んで、のお話をば。


めっちゃ夏

この作品、北イタリアの田舎の、とある夏のお話です。
北イタリア…

「え、どの辺?」

と思って調べてみたらミラノとかヴェネチアとかトリノなどの都市がある辺り。
そんな北イタリアの片田舎、が舞台になる話。
1983年のとある夏のお話。



夏って、厚着しないじゃないですか。
まぁ暑いし☀️
主人公エリオを筆頭にみんな薄着で、男性陣はパンイチカット多め。
だって、暑いもん、分かる。

でもなんだか、エロとかそういうんではなく映像的に溶け込んでいる。
まぁそりゃ夏だから!なんだけど、官能的とは違う。


めっちゃネイチャー、自然。
太陽と木々、自然。
作品全体に漂う季節の温度感があまりにも美しい。


僕はイタリアに行ったことないですが、
この作品の自然感、体感したくなった。
暑い時に求めたくなるものって「水」だと思うんですが、
水の描写がとにかく上手い。
自然的な水、官能的な水、表現がとにかく美しくて儚い。


恋愛映画として片を付けたくない

この映画は確かに男性同士の恋愛を描いた作品、
なんだけれども。
確実に存在する人としての感情がとても深い。
え、そこで何も喋らないんか!?ていうシーンが結構多い。

「あぁよくあるBL作品っしょ?」

と言う感想はあまりにも低脳である、と僕は思っちゃう。
2人がくっつくただの恋愛映画ではない。
なんなら僕は結果的にただただくっつく純愛映画は苦手もとい嫌いです。
個人的に、単純にノレないのです。
好みじゃないから。


ノレないのになぜかブッ刺さったのは、

主人公エリオとオリバーの生々しすぎるくらいの人間的感情に震えたから。

あえてセリフで言わない。空気感で魅せる。
(これホントにすごい)

すごく、すごく危うい感情があった上でのストーリー展開。
これを「恋愛映画」としてまとめるのは、あまりにも陳腐。
人生、葛藤、時代、夢、迷い、
色んな感情がグッチャァと存在した結果恋愛という形に昇華されていく。



端的に言うならエモい、です。
ただエモが深い。とんでもなく、深い。

人が人に興味を持つ、好きになる瞬間って形容出来ないと思うんですよね。
恐らくキッカケ、はあれど。
ひたすら危うい感情が不安を通じてグッチャァてなった結果を美化しすぎずに描く。
それも、ある種残酷なラストに向かって。



ひと夏の思い出なのか、真剣なバケーションなのか。
結末の感想はきっと、人それぞれなのかなと思います。
僕は…オトナになってしまったせいで、何が正解なのか分かりません。


このnoteを書きながらも、未だ感情が精査できていません。
作曲家視点で言うならば

この曲は、繊細なのに言葉では言えないようなしこりを残している。
これはきっと…観た人にしか伝わらない感情なんだと思います。


僕はこの映画、青春映画的な、少年・青年の成長譚の作品だと思ってます。



なんでこの作品を観てなかったのか、、、
過去の自分を嘆くレベルで感情がおかしなことになった映画でした。
2022年2月現在、Prime Videoとかで観れます。


今日はしっぽりと、こんなところで終わります。
では、また👋

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