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しのばら園芸市pre2023冬レポート

いよいよ今週末に迫った「しのばら園芸市2024」。
今回が第一回となりますが、じつは2023年12月2-3日に、
地域の方々や友人知人などに告知をし、preイベントを開催していました。
規模はかなり小さかったのですが、今回と会場も同じなので、
どんな様子だったのか、ちょこっとご紹介したいと思います。


preイベントの様子をご紹介

しのばら園芸市の会場は、県道からはまったく見えない
奥まった場所にあります。
韓国食材店「愛ちゃんキムチ」の脇の川沿いの道を下っていくと、
突然視界が開けて大きな広場が現れるのです。

ここに辿り着くまでに細い道をしばらく歩きます
この先にこんなに広い空間が!と驚くはずです

preイベントでは、こんなものを売っていました。
まずはちゃんと商品っぽいものから…(笑)。

山のように採れる杉の葉っぱは、よく燃える天然の着火剤。
薪ストーブの点火用など、今でも里山ではよく利用されています。
これを紙袋に入れ、キャンプやバーベキューの際に着火剤がわりに利用してもらおうと、
在住クリエイターのアイデアで「SUGIPPA」という商品に。
昔はこうした葉っぱや枝を、みんなが拾って家で使っていたので
山はとてもきれいだったのだそう。
杉の葉が利用されれば山はきれいになり、ユーザーもケミカルな着火剤を使う必要がなくなります
しのばら園芸市の発起人でガーデンデザイナーの矢田陽介(右)による
お花の球根の販売。たくさんの種類が用意されています。大人気のコーナーでした
篠原にあるのびるっこ保育園の保護者の作家さんがつくっている「蘇.〜yomi」の多肉鉢植え。
その造形を見ているだけでも楽しい
今回も出店するので、ぜひお気に入りの子をお持ち帰りください
在住陶芸家とコラボしたアートな植木鉢も登場!
世界でただひとつの植木鉢、マジでかっこいいです
かご編みやリースなどに使う蔓も各種も用意しています。人気商品
蔓は、里山ではあちこちにまとわりつき、なかなかやっかいな代物ですが、
もしこれが活用されるなら、やっかいな代物が宝の山に変わります!
近くにある藤野フラワーセンターから不要になった植木鉢を5000個(!)いただきました。
在住陶芸家の方が素焼きの陶器に絵付けをするラク焼きで植木鉢を蘇らせてくれたり、
園芸市のログマークをスタンプしてみたり。このまま欲しいという方がいれば、
もちろんこのままお持ち帰りもOK。たくさん購入し、砕いて庭に撒く、なんて人もいました。
ゴミと思われたものも、アイデアや見方次第ですてきな資源に生まれ変わります
上の写真の植木鉢が、陶芸家さんによって、こんなにすてきな植木鉢に変身!
子どもたちのお店屋さんブースもあります

「何に使えるかわからないけど、何かに使えそうなもの」売ってます

そして実はこれ以外にも、枝とか苔とか、私たちスタッフも何に使えるかよくわからないけど何かに使えそうな気がする…、というものをたくさん集めています。

じつはこれがしのばら園芸市の大きな特徴。
ゴミになってしまったり、今では用途がなくなってしまった素材に、もしかしたら新しい活用方法があるのではないか。そんな視点で、とにかく使い道がよくわからないものも集めて並べているのです。そして、そのアイデアを園芸市からも提案したいし、みなさんからも提案してもらいたいなと思っています。

薪になりづらい杉やヒノキなどの針葉樹の丸太。針葉樹はまっすぐ生えるため、安定感は抜群。
何も加工しなくても、そのまま野外で使うイスがわりになります
細い枝は、生花などでも使うこともあるという、苔付きの木。
人工ではなかなかつくれないものです。何か使い道ないでしょうか(笑)
桜の樹皮。桜皮細工(かばざいく)は、湿気、乾燥に強く、日本では茶筒が有名です。
丈夫で弾力があり、しなやかに曲がることから、紐の材料としても使われていました。
ただの朽ちた木にしか見えなくても、じつはいろいろな使い道があるのです
竹を輪切りにするだけで、コップのスリーブに。熱々のコーヒーもなんなく持てます
何度でも使えるし、使い終わったら山に投げれば土に還ります
竹でつくったお椀。節を残して、輪切りにするだけ。
ちなみに、しのばら園芸市は山を少しでもきれいに保てるよう、
極力ゴミを出さないことを目指しています。そのため、使い捨て容器は原則使用しません。
来場者には、マイ皿・マイ箸・マイコップ持参をお願いしています。
ただし、もし忘れても大丈夫!会場に置いてある竹で、自由につくることができますよ
竹を縦に割れば、お皿に。
意外と山にあるもので、なんでもできちゃう

なにこれ、と思うものも陳列されていると思いますが
何に使えるかなー、と楽しみながら考えてみてくださいー。

そして、イベントといえばお楽しみ。おいしいごはんも待っています!

炭焼き部の炭を使った焼き鳥
地元野菜をたっぷり使ったすいとん(今回は出店せず)
篠原在住の有機農家兼料理人の内藤さんによるめちゃくちゃおいしい本格イタリアン

などなど。フード出店も地産地消や園芸市の理念に共感してくれている仲間たちのお店ばかりでした。どれもおいしくこだわりたっぷりです。

しのばら園芸市2024は?

今回は出店数も増え、クラフト作家さんらによるワークショップなども開催!子どもも大人も楽しめる企画が満載です。道路から離れ、静かな広場で、新緑に囲まれてのんびりした時間をお楽しみください。
また、商談ブースも設けています。自然素材が大量にほしい、特殊な素材を探しているなど、自然素材のことなら、なんでも気軽にご相談ください。しのばら園芸市の発起人で、ガーデンデザイナーの矢田陽介が相談を承ります。

思い思いにのんびり過ごす

そして今回は第二会場として「Botanian」もオープン!

Botanianは、矢田が数年かけて自宅の納屋を改装してつくったオープンスペース。
昨年お披露目し、そのセンスのいい空間が話題となりました

メイン会場から第二会場のBotanianまでは徒歩数分ほど。
メイン会場が奥まった秘密の場所にあるのに対し、Botanianは坂を上がった高台にあり、新緑の篠原を見渡すことができます。お庭もお花がたくさん咲いている良い季節。お散歩がてら、ぜひお立ち寄りください。
こちらでは在住陶芸家さんらの作品の販売もあります。


しのばら園芸市がどんなイベントか、少しイメージが湧いたでしょうか。
山が好き、自然が好き、ものづくりが好き、園芸に興味あり。
どんな人でも楽しめるイベントです。ぜひ気軽にお越しください。






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