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「No.21」「日本美術から西洋美術まで」おすすめアート系ブック

こんにちは!かずさです!

今回は、いつもとちょっと趣向を変えておすすめしたいアート系の本を紹介したいと思います

古い時代のものから最近のアーティストさんの作品集まで選んでみたので最後まで見てみてください!

『1』千足伸行『もっと知りたい 世紀末ウィーンの美術』

1冊目は、「もっと知りたい」シリーズからウィーン分離派についての本です。ウィーン分離派は、昨年2つの大きな展覧会がありましたね。

その展覧会のカタログを見ることも、もちろん良いと思います。しかし、そういったものは、いざ買おうとするともう売りきれていたり、高かったりします…。

この「もっと知りたい」シリーズの良いところは、本は厚くないのに中身がぎゅっと詰まっているところです。しかも、2000円くらいで買えるので高くなりがちなアート系の本の中では気軽に買える方だと思います!

また、この本はページの枠の部分がウィーン分離派らしい渦巻模様やペール・ベージュで縁取られているところも綺麗で、パラパラとめくるだけでも楽しめますよ!

『2』佐藤智子『アート・イン・ディテール 日本美術』

2冊目は、「アート・イン・ディテール」シリーズからです。このシリーズは日本美術だけでなく、印象派を扱ったものもあります。

この本は江戸時代の作品を扱っていて、日本美術史全体を網羅するような本では無いのですが、おすすめしたいポイントの1つは「のぞき穴」がページにあることです。

作品の注目して欲しい部分を拡大するように、穴が開けられているのです!なんだか仕掛け絵本みたいでワクワクしますね。

もう1つのおすすめポイントは、作品にどのような種類の色が使われているのかという図が載っているところです。その図はここではお見せ出来ませんが、パレットの上に絵具が乗っているような感じで出てきます。

作品紹介も細かで、レイアウトも素敵な堅苦しくない本となっています。

『3』桝屋友子『すぐわかる イスラームの美術』

学校では、キリストの美術や日本の仏教美術について見たりすることはあってもイスラーム美術はあまり無かったりするのではないでしょうか?イスラーム美術を学べる大学も日本ではあまり無く、関東近郊では東京大学くらいな気がします。

これは東大の桝屋先生が書かれた本で、タイトル通り「すぐわかる」本です。私は特に、建築の部分が気に入っていています。イスラームのモスクがどんな構造をしているのかとても分かりやすく図解されているからです。

旅行先で、綺麗な建物を見てもどんなものかいまいち分からず楽しめないことってありますよね。この本は巻末に用語集も載っているので、イスラーム圏に旅行に行く前の予習としても重宝するものだと思います!

『4』Chandeigne 『PORTO AZULEJOS』

4冊目はポルトガルのアズレージョの写真集です。アズレージョというのは、ポルトガルの伝統的なタイル装飾で、主に青い色で模様が描かれています。

ポルトなどにある建物の壁面によく使われていて、その美しい色合いからそれを見るために世界中から観光客が訪れるほどです。

この本は、ポルトの様々な壁のアズレージョがアップになって収められています。アズレージョは普段、雨風にさらされている壁にあるので、はがれていたり元々の色があせてしまっているものもありますが、それが古色となって独特の風合いを生み出しています。

この本は横幅がスマートフォンくらいの小さなものなので、かわいい表紙を生かしてディスプレイにするのもおすすめです!

『5』篠原愛『篠原愛画集 Sanctuary』

最後に紹介するのは、昨年インターネットで作品を拝見して一目惚れして購入した、篠原愛さんの画集です。

国内だけでは無く、海外でも個展を開催されているアーティストの方で、最近では園子温監督の「アンチポルノ」のポスターに作品が使われていました。

篠原さんの異形なものと儚げな少女が組み合わさった世界観がとても素敵です。作品の中には、人間の臓物の表現もあるのですが、あまり気持ち悪さを感じさせない柔らかな色使いがされていると思います。

カラーの作品も良いですが、私は黒一色で書かれた(素描?)の作品が好きです。

今回は5冊のおすすめの本を紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?最近自粛が緩和されるムードですが、暑くなると逆に外に出たくなくなってしまうかもしれません。そんなときは、ぜひクーラーのきいた部屋でアートな本を楽しんでみてくださいね!

次回は、アジアのアートを紹介します(o^―^o)

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