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『完訳 7つの習慣』からの学び #1

『完訳 7つの習慣 30周年記念版』(原著"THE SEVEN HABIT OF HIGHLY EFFECTIVE PEOPLE" )を読み始めた。タイトルの画像は以下からお借りした。


実はまだ第1章を読み終えたばかりである。が、全編をまとめての感想はいくつかの理由で困難なので、章ごとに気付きをまとめることにした。

読み始めるまで

診断士試験勉強を通じて得た勉強仲間にこの本を教えて貰い、その日の内に図書館に予約した。3週間ほど待って、準備ができたとのことで受け取りに行った。

ぶ、分厚い。。。(『ふぞろいな合格答案10年データブック』相当である。) フォントも小さめ。
表紙には「お待たせしました。次の方がお待ちなのでお早めにご返却ください」とのシールが貼ってある。
さらに、冒頭の寄稿文が長い。そして多い。一向に本編が始まらない。笑

なるほど、刊行30周年記念でリバイバルされた、名著らしい。しかし例えば書店で現物が積まれたのを自分で見つけたとしたら、その重厚さに読むのを躊躇ったかもしれない。薦めてくれた仲間と、予約システムに感謝である。

書影を借りる為に画像検索していたら、よく見かけるこちらがヒットした。ああ、この本が元だったのか、と初めて知った次第だ。


第1章 パラダイムと原則

著者のスティーブン・R・コヴィー博士はタイム誌が選ぶ世界で最も影響力のあるアメリカ人 25人のひとりに選ばれている。コヴィー博士が30年以上に渡って研究した内容を1冊に集約されているので、本を構成する全ての小節が示唆に富んでいるのだが、枚挙に暇がないので、特に印象深い以下の3つについて、気付きを纏めたい。

  1. パラダイムシフト

  2. ガチョウと黄金の卵

  3. 習慣のための3要素

パラダイムシフト

パラダイムという言葉は、(中略)平たく言えば物事の「見方」であり、物事をどう認識し、理解し、解釈しているかである。

本文 p.15より

現実は「ものの見方(パラダイム)」次第で変わり、それは人それぞれに異なる、すなわち人の数だけ存在する。また「見方」と行動・態度は切り離せないし、それによって人格が形成される。パラダイムシフトは劇的な変化を生み出す力となる。

何を見るかでどう行動するかが決まり、どう行動するかで得られる結果が決まる(See-Do-Get)

新たなインサイト(博士の息子ショーン氏による) p.54


私の転機は1本のテレビ番組だった。今年1月、番組視聴する内に自身の働き方に強い危機感を感じ、診断士資格の勉強に着手した。そこから10ヶ月、それまで0分だった勉強時間は、毎日最低3時間に変わった。そこで得た様々な知識のおかげで、試験は終わったが、まだ勉強意欲は高いままだ。1月に見た番組は、間違いなく私のパラダイムシフトの引き金になった。

あり方を変えるには見方を変えること、見方を変えるにはあり方を変えることが必要なのだ、というのは真理である。だが必ずしも大層な事ではなく、恐らく身近なところにその芽はある。

ガチョウと黄金の卵

千里の道も一歩から。種を撒き、手をかけて育て、ようやく収穫できる農作物。人はすぐに成果を求めたがるが、プロセスを無視して成果は得られない。ガチョウと黄金の卵の寓話(注)、等々を引き合いに、P(成果)/PC(能力)バランスをとるよう説かれている。

脚注:1日に1つの黄金の卵を産むガチョウを飼っていた農夫が、焦れったくなりガチョウの腹を捌いたところ、中には何も入っておらず、ガチョウは死に、黄金の卵は得られなくなった話。

先月、私はこれとは別に2冊の本を読んだ。どちらもその時最も読みたい本だったが、内1冊はどうにも読みづらく、違和感を感じていた。いわゆるノウハウ本で、「こういうケースならこうすると良い」と即効性のある助言は得られるものの、その方法は身に付かないだろうと感じていた。

このノウハウ本での「助言」は「黄金の卵(P:production)」である。問題解決に至るプロセス、すなわち「ガチョウ(PC:production capability)」が不在だったのが、違和感の正体だったのだ。

「ガチョウ」を育てるための習慣を、この本の第2章以降で教えてくれるはずだ。期待が高まる。

習慣のための3要素

習慣づけるためには、3つの要素が必要だという。その3つとは知識、スキル、意欲である。スリーサークルの中心に習慣があり、要素のどれか1つでも欠けると習慣にはならない。

翻訳では「知識」とされているが、原著ではknowledge(what to/ why to)。私はこれを「頭で理解すること、目的」と解釈した。「スキル」はskills(how to)、その通り「やり方」、意欲はdesire(want to)、「心からやりたいと思う気持ち」

これも納得がいく。読書と並行して英語を勉強しようとしているが、なかなか習慣づかない。3要素共に、少しずつ「浅い」自覚がある。noteもそうだ。skillsが不足していて、気軽に続けられる状態にない。

一方、習慣づいた診断士資格試験の勉強は、3要素のどれもが深かった。英語やnoteは、習慣づけるため、3要素を掘り下げようと思う。

第1章からの学びの終わりに

博士は9人の子を持つ父でもあり、家族との向き合い方についても多く触れられており、その面からも非常に参考になると予感している。
我が家は長女が4歳になったが、彼女の成長に伴い、その関わり方と自分自身の親としての成長不足に悩むことが増えてきたところである。

読書の素晴らしいところは、先人たちの学びを(自身が1から模索するより遥かに)効率的に得られることだ。引き続き読書と学びを楽しみたい。

なお、書影を借りるにあたり参照した下記サイトだが、
趣向が凝らしてあり面白いのでぜひ見て欲しい。


お読み頂き、ありがとうございました。

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