I.Suzuki

カヌーポロU21女子監督。 約10年ぶりにチーム結成し、まずは2023年のアジア選手権…

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カヌーポロU21女子監督。 約10年ぶりにチーム結成し、まずは2023年のアジア選手権に挑戦します。

最近の記事

カヌーポロのディフェンスの基本形は3パターン

カヌーポロはオフェンスが数的に有利であり、オフェンス5人に対しディフェンス4人+キーパー1人のため、オフェンスが1名フリーになります。ディフェンスを5人で実施した場合は、キーパーなしになります。 技量や運動量が優れているチームがディフェンスする場合、1名のディフェンスがオフェンス2名分をカバーできることもあるので、より得点されにくいディフェンスが可能ですが、実力が拮抗していたり、オフェンス側が強いチーム場合は、何かを犠牲(フリー)にしなければなりません。ここまで単純ではあり

    • ディフェンスはその場所を動かないが基本

      カヌーポロの戦術にはいくもの定石があります。ディフェンスはするチームは、オフェンスのチームより人数で不利になる競技なので、特に格上の相手には「いかにシュートを打たせないか」よりも、「いかに得点確率の低いシュートを相手に撃たせる」を基本にしたほうが合理的です。シュートを撃たなせないようにすると、逆にディフェンスを崩されて得点確率の高いシュートを撃たれてしまいます。ディフェンスとは、まずこうゆうものであると理解しておく必要があります。 また、ディフェンスではしばしば「当たれ」と

      • U21女子チームに重要なのはチームワークと楽しさ

        カヌーポロU21女子日本代表チームが強くなるためには、メンバーのコミュニケーションが特に重要であり、良好なコミュニケーションが結束固め、チームとして強くなっていきます。 そこで、監督である私も含め、チーム内のコミュニケーションを図るうえで、次の5つを意識してもらいたいと思っています。 年齢に関係なく相手を尊重する オープンで正直に意見を言う 目的を共有し、手段はみんなで考える 各メンバーの強みを共有し、その強みを活かす 他者からのフィードバックを一旦受け止める

        • 自分の強みを理解する

          代表選手ごとに持っているスキルや性格的な強みは異なります。そして、その個性が融合しチームが強くなると思っています。 また、各選手の強みを代表メンバーが理解すると、その強みを発揮できる役割分担によって、責任感と自己肯定感、信頼関係ができ、チームのパフォーマンスがよりいっそう高まります。 そこで、もう少ししたは、選手に「自分の強み宣言」をしてもらおうと思いす。 選手が自らの強みを理解することは、カヌーポロに限らず、仕事をしていく上でも、ものすごく重要なことです。就職活動の面

        カヌーポロのディフェンスの基本形は3パターン

          人間の反応速度とシュート距離と球速

          人間の反応速度は最短で0.1秒前後と言われています。陸上100mのスタートでは、ピストル音から0.1秒以内は音を聞かずに勘でスタートしたとみなされ、フライングになります。これは、研ぎ澄まされたトレーニングをした限界値であり、一般的なアスリートの反応速度は0.2秒~0.25秒、普通の人で0.35秒~0.4秒です。 また、サッカーのPKはボールが蹴られてゴールに到達する時間がおよそ0.5秒で、仮に0.25秒で反応した場合、そこから地面を蹴ってゴール端までジャンプするので、手がゴ

          人間の反応速度とシュート距離と球速

          カヌーポロは原則オフェンスが有利

          カヌーポロは5人対5人の競技です。ボールを所有する攻撃中のチームは5人がどこからでもシュートを撃つことができます。 これをディフェンスするチームはシュートを決められないように守備をするのですが、5人のうち1名がゴール守るキーパーをするため、ディフェンスする選手は実質4人になります。 サッカーの場合、各チームキーパーが1名がいて、キーパーは特殊な場合を除きオフェンスに加わらないので、オフェンス対ディフェンスの数が同じですが、カヌーポロは構図としては「オフェンス5人対ディフェンス

          カヌーポロは原則オフェンスが有利

          2023カヌーポロU21女子日本代表の目標

          監督として、まず決めることはチームの目標です。今年2023年のカヌーポロU21女子日本代表の目標は… 2023年11月にシンガポールで行われるアジア選手権でメダルを獲得する そして、2024年以降もU21女子チームの活動を継続し、世界の大会に参加し続けること、です。 すごく、高い目標であることは承知していますし、「何言っちゃってるの」って思われるかもしれません。 さらに、U21カテゴリは年齢の上限が決まっているので、時間経過とともに選手が入れ替わっていきます。U21を卒

          2023カヌーポロU21女子日本代表の目標

          徹底的にパクる

          ビジネスの世界では「徹底的にパクる」「TTP」という言葉があります。正しく使えば、合理的かつ最短距離で成果を出すための手法の一つで間違いありません。 もし、「パクっていいのか?」と思う人がいるかもしれませんが、学校の勉強や社会で学ぶ仕事のノウハウなど、先人たちが導いた答えをパクっていることを「学習」と言います。AIも人間の思考やコマンドを「学習」させることで、精度を高めています。「徹底的にパクる」こそ「学習」の基本であり、圧倒的に効率よくスキルアップできます。 そして、この

          徹底的にパクる

          日本代表監督の役割

          日本代表チームの監督は、クラブチームの監督やコーチをミッションが異なります。 代表チームは日ごろ各クラブチームで練習している選手が集まります。各選手の個人技術は日々のチーム練習で実施しているので、代表チームの練習では、戦術の確認や選手間連携のイメージを合わせていくことが主な役割となります。 その役割を果たすために、私は3つの決めごとと、3つのコントロールを行います。 監督が決めること ビジョンや目標 選手のポジションや役割 戦術や戦略 監督がコントロールすること

          日本代表監督の役割

          いよいよ代表選手選考会

          2023年5月6日(土)に今年のカヌーポロ日本代表選手選考会が行われます。この選考会でシニア男子、シニア女子、U21男子、U21女子の4カテゴリで代日本表選手が選ばれます。 カヌーポロは、水上で行われるスポーツで、サッカーやバスケットボールのように、2つのチームがボールを奪い合いながら、相手チームのゴールにボールを入れることを目的とします。選手たちはカヌーの上に立ち、パドルを使って移動しながらプレーします。このスポーツは、運動能力だけでなく、チームワークや判断力、コミュニケ

          いよいよ代表選手選考会