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かんなと学ぶ演劇①


「上野動物園再々々襲撃」を上演するにあたって、事前に色々知っていた方がより楽しめそう!と感じたので、一緒に演劇を学ぼうコーナーを始めます😊
パチパチ👏(自分で盛り上げていくスタイル)

『上野動物園再再々襲撃』
〜原作者 金杉忠男氏について〜
上野動物園再々々襲撃は、劇作家・演出家の金杉忠男さんが書いた「上野動物園再襲撃」を、再構成し出来上がったもの。

金杉さんは東京都の葛飾区生まれであり、地元の下町をモチーフにした戯曲を多く発表していたそうです。今回の戯曲も、葛飾区は四つ木にある喫茶店で繰り広げられているであろうと思しきお話。劇中にも葛飾区にちなんだワードがたくさん出てくるんです!忠男という名前の役も😊

彼は70年代から80年代、伝説のアングラ劇団中村座を主宰、90年代には金杉アソシエーツを結成し、様々な俳優、演出家に影響を与えてきたそうです。教子の方(と言っても私からすれば大先輩ですが)のブログから、とてもいいなと思った金杉さんの教えの言葉があったのでシェアしたいと思います。
「お前の表現に対してダメ出しをしているんだよ」
つまり俳優から出てきた表現にダメと言っているのであり、俳優自身の人格へのダメ出しではないということです。
表現の世界に生きていると特に 自分の表現、idea =自分で、それらを切り離して考えることが難しくなって、ダメ出しを受けると自己嫌悪に陥る、なんてこともありました。
でも、必ずしもそうじゃないと、この言葉を読んで勇気付けられました。

金杉さんは1997年に亡くなられていますが、病床で書き下ろした遺稿と名作『上野動物園再襲撃』をはじめとする中村座時代の旧作をコラージュし再構成したのは金杉さんと交流のあった平田オリザさん。オリザさんについては詳しく次回お話ししようと思います。

亡くなられてもなお、関わった人々の中に、作品に生き続ける彼の言葉。私も大切に声にしたいです。


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