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鉄道会社の異常すぎる新入社員研修③

前回、前々回からの続き。
久しぶりに書いていこうと思う。


うちの会社の新入社員研修で、僕が一番憂鬱だったのは自衛隊研修である。まさか自衛隊研修があるなんて知らなかったので、入社後に説明があったときは愕然とした。

自衛隊研修は二泊三日で、自衛隊の宿舎に泊まり込みで行われる。超怖いイメージがあったので、本当に行きたくなかった。

しかし、終わってみればなんてことはなかった。それはなぜなら自衛隊研修の方が、うちの会社の新入社員研修よりマシだったからである。
それくらいうちの会社の研修は酷かった。(そもそも自衛隊に研修をお願いしないといけない時点でお察し。)


自衛隊研修の流れ

世の新入社員には、僕みたいに自衛隊研修に行かないといけない人がいるかもしれないので、どういう内容だったか説明しようと思う。これを見て心の準備してもらいたい。

僕が行った自衛隊研修は二泊三日で、次のような日程で研修が行われた。

一日目:座学
自衛隊の沿革や、中でのルールの説明があった。個人に支給された貸与品の員数確認や、ベッドメイキングなどに乱れがあると連帯責任で怒られるので気をつけないといけない。
二日目:体力測定
持久走や腹筋みたいな、いわゆる一般的な体力測定を行った。
三日目:登山
予定より早めの緊急点呼で起こされ、登山を行った。詳しくはあとに述べる。


印象に残ったこと①「連帯責任」

いくらうちの会社の研修よりマシといえど、ここは自衛隊である。怖めの教官ピリピリした雰囲気で研修が行われた。(それでも僕らが配属された部隊はかなり優しい教官が多かった。)

自衛隊研修のルールでは、配られたものを無くしたり、宿舎のベッドやロッカーを整理整頓できてないと連帯責任でかなり怒られ、廊下で腕立て伏せをさせられる。
まぁそれもそうである。戦場では一つの乱れが命に関わる可能性があるので、理解できる。
研修中、何回か罰の腕立て伏せをやった。僕はマッチョで非ざる者なので、普通に腕立て伏せするのは嫌だったが、しかたなくやった。ミスしたやつをちょっと恨んだりもした。(←連帯責任の趣旨が身についていない)

僕みたいに体育会系じゃない人にはまぁまぁ辛いかもしれない。

イメージ 自衛隊Twitterより


印象に残ったこと②「食事」

自衛隊で一番嬉しかったことは食事である。自衛隊の食堂のご飯はボリューム満点でとても美味しかった。

どうしてこんなに嬉しかったかというと、うちの会社の研修センターの飯がクソマズだったからである。研修センターにいた頃は、食堂で飯を食わず、仲間と抜け出してラーメン屋に行ったこともあった。

なので自衛隊での飯は「うまい!これぞ人間の飯!納税最高!」と思ったものである。うまい飯を食べて自衛隊の皆さんにはこれからも頑張ってもらいたい。


印象に残ったこと③「緊急点呼」

これはどこの自衛隊研修でもあるあるのカリキュラムだと思うが、最終日は予定よりも早い時間に緊急点呼で起こされ、登山や行進などをさせられる。

僕はこの緊急点呼を事前にネットで調べていた。

6時起床の予定で伝達されていたのに、「トイレの使い方が悪い」「部屋の整理整頓ができていない」といういちゃもんをつけられて5時に緊急点呼、罰の腕立て伏せをさせられる、といった運びだ。

正直、僕以外のみんなもすでに知っていたので、「はいはいこれね」といった感じだったが、教官が普通に怖いので多少の緊張感があった。

緊急点呼のあとは、少し離れた山まで登山に行った。朝飯は抜きで、軽食としてウィダーinゼリーが2つ支給された。

ここで問題が起こった。普通ウィダーinゼリーは甘いゼリーで180kcal(おにぎり一つ分)くらいの栄養があるが、自衛隊員がうっかりゼロカロリー版をいくつか手配していたのだ。

ほんまダイエットちゃうねんぞ〜と心のなかでツッコんだ。

ゼロカロリ〜

残念にも2つともゼロカロリー版を渡されたヤツがいた。正直めっちゃ笑った。カロリー大事。ゼロカロリーいくないいくない。

登山は普通に遠足みたいな感じで終わった。上で記念撮影したりして教官と仲良くなったりもした。なんだったら後日教官と飲みにも行った。


自衛隊研修で得られたこと

正直、自衛隊研修で得られたことは何一つなかった。しかしながら、普段では体験できないことの連続だったのでもはや楽しかったし、自衛隊の皆さんには頑張ってもらいたいと感じた。

もはや研修というよりは、自衛隊を知ろうのコーナーに近かった。会社の研修センターには戻りたくないと思った。

ちなみに、僕の次の代から自衛隊研修は無くなった。要因は2つある。
①人事部長が変わった。
人事部長が変われば会社の方針が変わるわけである。会社としてのポリシーや一貫性は全くない。

②怪我人が出た
他の部隊に配属された社員に、筋肉が全くない人がいた。その社員が筋トレを行ったところ、一般的な成人よりも数百倍の筋肉の損傷が生じた。
筋肉というのは筋トレなどで筋繊維を破壊して、その修復によって強くなっていくものだが、この社員の場合は筋肉が無さすぎて筋繊維が完全にアウチな状態になってしまったらしい。つまりハンパない筋肉痛みたいなことである。


とりあえず、これから自衛隊研修を控えている世の新入社員の方は、少し筋トレをしてから望むことをおすすめします(笑)

今回はここまで。
次回続くか不明!



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