あっちゃんの闘病記④『胸の再建』
~形成外科の先生との対面~
前回のブログでも書いたように、私は一次二期再建をすることに決めました。
...ということは、がんの摘出手術の説明と同時に、胸の再建の説明もしっかりと聞いておかないといけませんでした。
また、再建については、形成外科の先生にお願いするので、A先生とは別の先生が担当となります。
がん治療の主治医の先生は、色々と調べて指名させて頂いたので、経歴などだいたいの感じはわかっていましたが、形成外科の先生はどんな先生か全くわかりません。
緊張の初対面。
ドキドキ、、、ドキドキ、、、
30代前半ぐらいでしょうか、若い男の先生。
顔は若かりし日の豊原功補からワイルドさを取った感じ(ちょっと古いか笑)
先生から
「大胸筋の下にティッシュ・エキスパンダーの袋を入れて、その袋に少しずつ生理食塩水を入れていき、大胸筋を盛り上げていく。半年ぐらい経ってから、エキスパンダーをシリコンに変える。」
という説明を絵を描いて説明してくださいました。
その時に実際に胸に入るシリコンも触らせてもらい、出来上がりのイメージもできました。
~あっちゃん、モデルになる~
そして、最後に先生が、
「胸の写真を撮りますね」
看護師さんが、
「カーテンの向こうで上の服と下着も全部取ってください」
(あっ、脱ぐんや)
少し戸惑いながら、移動したカーテンの向こうはベッドで、その横のカゴにはバスタオルが置いてある。
(このバスタオルは、巻いて出るのか?それとも指示がないから触らない方がいいのか…)
(恥ずかしいけど、恥ずかしいと思ってると思われた方が恥ずかしい...)
散々悩んだ私は、意を決してバスタオルは巻かずに堂々と出ていくことにしました。
そして、出てきた私を確認して、先生が引き出しから一眼レフカメラを撮り出す。
(本格的なカメラやん)
「じゃあ、ドアの前に立って」 パシャパシャ
「はい、少し右向いて」 パシャパシャ
(カメラマンとヌードモデルの撮影みたい(汗))
「手は腰に」 パシャパシャ
「はい、左向いて」 パシャパシャ
「手は後ろで組んで」 パシャパシャ
先生はいい作品を作る為に色んなポーズを要求をしてくる。
そんな先生に応えるために私の気持ちはもうモデルだ。
中途半端ではダメだと思い、しっかりとプロ意識を持って臨んだ。
少しでも綺麗に撮ってもらえるように、少しお腹を凹まし、胸を突き出し、歯を出さないように少し微笑む。
たぶん、胸の形の確認なので、顔や体形は1つも撮ってないんやろうけど…(笑)
撮影が終わり、
「はい、いいですよ。」
の先生の合図で後ろで見ていた看護師さんが、
「じゃあ、カーテンの向こうで服着てください。」と冷静に案内してくださいました。
もうここまでくると初対面のドキドキや、バスタオルを巻く巻かないで悩んだこともすっかり飛び、恥ずかしい気持ちは1ミリもなく、なんなら
『カーテン閉めなくても着替えられますが、なにか?』
ぐらいの気持ちでしたが、言われた通り、カーテン閉めて上着を着ました。
こうやって、私の胸作りがスタートしました。
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