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追記ー信頼する先生が紹介する病院に間違いは無いという勝手な思い込み。

昨日の記事なんか書き足りない気がするので整理しながら追記です。

かかりつけの先生が紹介先の担当医と親しいわけではなく、まず一番近い病院で地域連携している総合病院を紹介しているだけ
もちろん紹介先の病院の先生が恩師だったり、親しい友人だったり、有名なゴッドハンドの知り合いの医師だったりすることがまったくないわけではない。
人に人を紹介するというのはどちらに対しても大きな責任を追う。
とても慎重にならざるを得ない。だって「変な患者紹介しやがって」って怒られるかもしれないしそれが原因で大切な友人を無くすかもしれない。
反対だと「ひどい医者紹介しやがって」って怒られるかもしれない。
そんなふうに考えれば自分の大切な人脈を簡単に人に紹介なんて出来ない。
紹介してもらいたいなら自分がまず相手から信頼されなければ駄目だよね。

落ち着いて考えればそう思うけど、自分のあるいは大切な人の命がかかれば、お医者さんなんだから神様みたいに他人のためになんでもやってくれて当たり前って勝手に思い込んでしまう。
お医者さんなら日本で一番の名医と知り合いに違いないと勝手におもいこんでしまたりもする。そんなこと無いのにね。
もし貴方が大変な人格者で、かかりつけのお医者さんから信頼されていてどこかの病院の親しい先生を紹介してくれるかもしれない。
でもその先生が貴方の期待するゴッドハンドとは限らないんですよね。
紹介してもらった手前この先生に命あずけられないなと思っても逃げられないなんてことが起きるかもしれない。

と、そんなわけで人に人を紹介するというのは大きな責任を追うということなので病院への紹介状は多くを期待しないほうが良いのかもしれない。
特にかかりつけ先生の専門外の科目に関しては、よほどのことが無い限りどんな先生に紹介状が回るのかもわからない。

ようするに病院への紹介状であって医師への紹介状じゃないということですね。
当たり前のことなんだけど勘違いしてしまうんですよね。

病院紹介は医療の分業化で、クリニックなどの開業医と大学病院や総合医療センターなど大手の病院で役割を分担することは医療資源の有効活用と言う意味では非常に意味のある取り組みだけど、一つ間違うと患者見ないで病気しか見ないという方向にもなりかねないので難しいところですね。

よほど特殊な病気でない限り近隣の病院へ紹介するのはまず、患者の通院を考えれば負担が軽くなるのでこれはありなのですが、これは個人の想像ですがその裏にあるのは、日本の医療は保険制度の上になりたっているので、この病気のときはこの薬、この治療法というふうに標準医療のガイドラインが決まっていて、そのガイドラインからはずれた用法で治療を行うことが出来ません。
これは医療が標準化してどの病院でも標準治療がおなじように受けられます。ということなんですね。
ならばなぜゴッドハンドや神の手と呼ばれる名医がいるのか?誰がやっても同じ結果が出る治療法じゃないの?って言うのが大きな落とし穴で、ガイドラインは定められているけど、それを行うのは人間で経験や持って生まれた才能で当然上手い下手が出るわけです。病院の設備だって最新のこの機材を使って治療することなんてガイドラインには書いてないわけです。
そんなこんなで病院によって治療結果に差は出ます。

まあ検査まではどこの大手の病院でもほとんど差は出ないでしょう(とはいえ検査の上手い下手や機材が最新鋭かとか差が出る要因はありますが、よほど特殊な検査でない限り気にする必要はないと思います。)
でもいざ診察して治療となったらその病院で手術や治療しても本当に良いのか?
自分で納得行くまで調べて決められことをおすすめします。

ちなみに口コミはあてにならないので参考にしないほうが良いです。
その人にとって良かったことが自分にとってよいという保証はどこにもありません。おなじ診療科で同じ先生で同じ看護婦さんになる確率なんてほとんどありませんからね。
その病院の自分の治療する病気に対する治療実績は簡単に調べられますし、その診療科の医師や検査技師などの数も調べることができます。もちろん病院が保有している設備も簡単に確認できます。できる範囲で自分で調べてこの病院で手術や治療を受けても良いかよく考えた方が良いです。
特に病気が癌や大きな手術を伴う病気の場合は特に。

ということで、紹介状は天下御免の御札では無いし、信頼する先生が紹介する病院に間違いは無いという思い込みは間違いというお話でした。

>つづく

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