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和合のお年とり

新年あけましておめでとうございます。いつもブログを読んでくださってありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始は毎年スキーに行ったり茨城の家族のもとで過ごしたりとここ和合で過ごすことは少なかったのですが、ここ2年ほどは動物たちのために私がここに残り娘は実家で過ごすスタイルで過ごしています。
年末は和合の知人の家で行われるお餅つきで締めます。あちこちからもち米を持参した人たちが集まり賑やかに開催されています。我が家は今年念願の自分の田んぼで育ったもち米をお餅にすることができました。先輩農家さんから苗をいただいて田んぼのはじっこで少量育てたもち米は精米したらちょうど1kg。お正月用ののしもちが出来上がりました。味も上々感無量です。

毎年恒例のお餅つき
和合での初めてのお餅つき

和合では自給生活をしている方が多いので、自家栽培のもち米を餅にしてお正月を迎える方々が少なくないです。自家製のわらで御正月飾りを作り、自家製のもち米でおもちをつく。昔から繰り返されてきた農家のお正月がここで新しく就農した方々に受け継がれ、古き時代のお正月の風景が当たり前に見られます。私もこの暮らしの一端を自分たちの手で味わうことが出来て本当に嬉しいです。都会に産まれ育ち田んぼなんて見ることもなかった私がこうして昔ながらの農家さんのようにわらで正月飾りを作り、お餅をついて新年を迎えられることに驚きです。数年の山暮らしの集大成を迎えた気持ちです。

さて、長野にいる時間が残り少なくなってきた今、茨城にいたらなかなか行けなくなる場所へと行きたい気持ちも高まって、冬休みは半年前から取っていたミュージカルキャッツの観劇に名古屋まで行ってきました。山奥から一転して都会でのお楽しみです。

名古屋まで観劇

キャッツの舞台は素晴らしく、冒頭から感激のしっぱなし!来てよかった!名古屋駅はすごい人込みで人酔いしてしまいましたが、無事に電車に乗って主人の実家のある豊橋に移動し、茨城から来ていた家族と合流して、久しぶりに会う義両親と家族と賑やかな食卓を囲みました。家族が集まるのも年末年始の楽しみですね。

そして私はひとり飯田線に乗って和合へ帰ってきたのですが、ひとり寂しい食卓とはならず、連日ご近所さんの家に呼ばれたり、31日の大晦日には地域の方の「お年とり」にお邪魔させてもらい、豪華なご馳走をいただいたのでした。長野では大晦日にはおせちも出して豪華な食卓を囲んで新年を迎える「お年とり」という風習があるそうです。地域によって新年の迎え方は様々。今年は地域の方の家で年越しをすることで、長野の「お年とり」を体験することが出来ました。豪華な食事とお酒にお腹一杯。本当は深夜年が明けると同時に地域の神社にお参りに行く「二年参り」に行く予定だったのですが、すっかりお酒とご馳走とあったかい薪ストーブの暖に寒空に出ていく気力は奪われ、みんなでお酒を乾杯して新年を迎えました。

馳走で年越し


昨年は頑張って二年参りに行きましたが、神社では火がたかれ厳かな雰囲気で星明りの元迎えた新年もとてもよい思い出となりました。今年は飲んだくれてしまったので、明けてお昼ごろ、神社へとお散歩がてら初詣へ。

雪が残る和合川

川には一週間目に降った雪がまだ残り、寒々とした風景でした。毎日氷点下の和合ですが、4年いるとようやく体も慣れてきて、この寒さが当たり前になってきました。

熊野社まで初詣

東京にいた頃はどこへ行っても人人人・・・で有名な寺社に初詣なんて行こうものなら、大行列と大混雑でどっと疲れたものでしたが(明治神宮と浅草寺は大変でした)、ここはゆっくりおひとり様参拝。昨年の感謝と今年の願いをじっくり神様に伝えられました。いよいよ年が明けてしまうと、ここでの生活もカウントダウンが始まったようで、寂しさが募ります。残りの和合生活を心から楽しみ大事に過ごしていこうと思います。

猫とこたつで寝正月

初詣が済んだら、お正月3が日はゆっくり寝正月。猫たちとこたつでぬくぬく。これに勝る過ごし方はありません。明日は娘が帰ってきて、またいつもの日常が戻ってきます。ひとりでゆっくり過ごすお正月もいいものですね。今年はどんな年になるかな。わくわくと期待を胸に、暮らしを大切に愛でていきたいと思います。

和合では親子山村留学を募集しています。来年度の新一年生~新六年生の親子の皆様のお越しをお待ちしております。詳しくは下記リンクまで。


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