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【本紹介】郷に入っては郷に従え!インドの流儀

おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。

本日は「インドへの扉」をご紹介します!


1.感想

本書では仕事で4年間インドに駐在された藤田寿仁さんが、身をもって感じたインドの文化を実際の体験談を交えて紹介してくれています。

まず本書を読み終えて感じたのが、「郷に入っては郷に従う」とはこのことかと。

日本とインドでは文化が全く異なりますので、時間感覚、仕事への向き合い方、宗教観、食生活、生活習慣など全てが違うということが具体例を交えて紹介されていました。筆者はそれ対して割り切って対応したりしていました。違いを感じるたびに日本人としての価値観で対応してしまうと、ストレスばかり溜まってやっていけないんだろうなと。

ざっくり言いますが、インド人は「雑」なようです。日本では「おもてなし」や「お客様は神様」といった文化がありますが、インドではそんな考え方など全くない。インドに限らず海外とはそういうものなのかもしれません。

私も日本人なので、基本的には筆者と同様「信じられない!」ことばかりでした。

ですが、インドでそれが成り立っているということは国民全体が当たり前だと思っているからなんだろうなと。サービスの不備に対して、筆者が修理を求めたり、契約内容を変更するなど、日本では当たり前の対応をした際にもサービス側が適当にあしらっている様子からもそれが伺えました。

インドの当たり前は日本の驚きですし、逆に日本の当たり前はインドの驚きなんだろうなと。インドには申し訳ないですが、僕はインドで生活はしたくないと思ってしまいましたよ。笑

ただ、全体を通してかなりの文化の違いを知ることができたので、飽きることがないとても面白い本でした!

2.おすすめポイント

おすすめポイントをご紹介します!

本書では基本的にインドの日本では信じられない、マイナス方向の文化の違いが多く紹介されていましたが、時々インドもいいとこあるじゃん!と感じられるようなストーリが紹介されていました。

その中でも、メイドのアショカとのストーリーが好きでした。

アショカは筆者の家政婦として雇われてやってきた、背の高いインド人の男性です。当初アショカに対して警戒心を抱いていた筆者は、貴重品を全て寝室に置いて鍵を閉めたりしていました。

やはり掃除は雑で、空気の汚いデリーのアパートは毎日のように床に埃がたまるのですが、それをホウキで舞い上がらせながら履くアショカ。その時の筆者とのストーリーがこちら。

「アショカ、ホウキを使わないで床は水拭きをしてくれ」
「サー、わかりました」
暫くして、アショカはバケツをモップを持ってきた。すると僕が見ている前でバケツの水をざっと床に撒いた。そして、モップで水を四方に広げていく。これにはびっくりした。床に撒いた水が下の階に漏れたら大変なことになる。

いやいやいやいや!!!

と、コントのようなシーンで笑ってしまいました。😂

そんなアショカも家族持ちでして、真面目に働くので、筆者に言われてたことは素直に直し、信頼を勝ち取りました。最終的には寝室の掃除も任してもらい、

”最初からアショカに任せればよかったな”そこには、インド人を身近に感じ始めた自分がいた。

と。
よくやった!!アショカ!!

3.概要

最後になりますが、本書の概要をさっと紹介します。

目次
第1章 インドビジネスとの付き合い方
第2章 インドの文化・習慣に溶け込むには
第3章 インドで逞しく生きるヒント

本書ではインドに駐在した筆者が体験したインドと日本の文化の違いを様々なストーリーを通して紹介してくれています。

第1章ではビジネスの視点から、第2章と第3章ではライフスタイルの視点からの紹介となっております。

インドの文化は日本とは大きく異なります!自身の価値観を広げるためにも、ぜひご一読ください!

それでは。


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