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【本紹介】アジア人のハングリー精神に学ぶ
おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。
本日は株式会社ブレインワークス編著、株式会社ブレインワークス代表取締役 近藤昇さん監修の『新興国の起業家と共に日本を変革する!』をご紹介します。
1.感想
本書を読んで、日本という島国が情報的にも、環境的にも閉ざされた国になってしまっていることに対し、危機感を感じました。
高度経済成長期、日本ではみんながハングリー精神を持ってがむしゃらに働き、多くの起業家も生まれ、働けば働くほど成功し、稼ぐことができる環境だったと思います。
しかし、先進国になって普通に働いていれば普通の生活ができる。普通の人生を送れるようになったからこそハングリー精神がなくなってしまったのでしょう。
日本人は保守的と世界からも認知されるようになったことは多くの日本人も納得できるはずです。
私は日本が先進国になったことと同じくらい、情報が閉ざされていることが日本人企業化が減少している原因になっているのではないかと思っています。
普通に過ごしていて、東南アジアの新興国の情報を得ることはほとんどありません。
自ら海外に飛び出して、海外旅行としてその国を訪れることで初めてその国の情報や現状を知ることができますが、日本人の旅行先として人気なのはやはり欧米の先進国だと思います。
日本人はもっと新興国の経済に興味を持ち、そこから気づきを得ることを意識するのが重要です。
そして現地のハングリー精神に満ちた人々と触れ合うことが、日本が日本人によってさらに発展するためのきっかけになるのではと思います。
私も、コロナ禍が治ったら、ベトナムやタイなどの目まぐるしい成長を見せている新興国の現状を見に行ってみたいと思います。
2.おすすめポイント
本書のおすすめは第2部の内容です。
日本で生活した経験があり、そこで刺激をもらって新興国ビジネスを行なっている経営者の方々の生の声を聞くことができます。
新興国の現状、日本の現状の両方を知っている方の話を聞くことは重要です。
どちらの価値観も併せ持った方の話はとても客観的に日本を見ていて、とても客観的な視点でビジネスについて語られています。
それぞれの方々の話を読んでいて共通することは、日本の教育は新興国に比べてかなり充実していて、それを求めて留学してくる方は多い。ただし、その方々は日本でビジネスをするのではなく、新興国でビジネスを始めるということです。
充実した教育を受けて育ってきた日本人のスキルが高いのは間違いないです。ただしそのスキルを活かす機会が少ないのが日本だと感じました。
日本で培ったスキルを新興国発展のために活かしていく。国境を越えた視点は今の日本人にはないものだという気づきを得られます。
3.概要
目次
第1部 新興国の起業家たちに何を学ぶか
第2部 新興国の起業家たち
第1部では、近藤さんがアジア新興国と日本の、国民の企業に対するマインドセットやビジネスを実行する環境の違いについて、ご自身の意見を述べられています。
第2部では、日本とアジア新興国を跨ぐビジネスをされている、アジア新興国出身の起業家たち10人がご自身の経験や考えを語られています。
新興国の起業家はハングリー精神が日本人と異なることを実感し、企業ではなくとも、何かしらチャレンジしてみようと思わせてくれる1冊です。
ぜひご一読ください!
それでは。
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