フリーランスになって「決断」が格段に増えた｜96日後に家族でカナダ移住する脱サラ夫婦
こんにちは、さやです。
(写真は、仕事帰りにいただいた30品目ランチです。)
家族でカナダ移住まで、あと96日。
海外移住に向けて、新卒以来守り続けてきた「正社員」のポジションを手放しました。
フリーランスになってみて、意外にも「仕事がなくて困る」という状況に陥ったことは一度もなく、むしろ仕事があふれててんてこ舞いになりがちです。
そんな毎日の中で、最近強く実感することがあります。
「フリーランスって、決断の毎日だな」
◆すべての決定権がある
私はこれまで、割と裁量のある働き方をしてきたと思います。
介護施設の施設長をしていた頃、運営方針は自分でコントロールできました。
人事の仕事も、1人採用担当からの人事マネージャーポジションだったので、何をどうやるか、自分自身で決められることが多かったように思います。
しかし、そんな割と自由だった会社員時代と比べても、フリーランスははるかに自分で決断する機会が多くあります。
・どんな仕事に応募するか
・今の仕事を続けるか
・報酬はこのままでいいのか
・いつ働くか、いつ休むか
何から何まで自分で決めます。
個人単位と言えど事業主。
その意味を実感する毎日です。
◆決断には慣れが必要
「決断する」という行為、実は習慣化していない人にとっては難しいコトだと言われています。
自分で決断できる/でいないの差は性格によるものと考えられがちですが、実際には場数の違いだったりします。
自分で決断して行動し続ける人は、些細なことから大きなことまで決断を躊躇しない。
一方で、誰かの決断に従ってばかりの人は、小さなことでも決断できない。決断に、大きなストレスを感じる。
つまり、決断力って、「慣れ」の結果なのです。
◆子育てにみる「決断」
少し話が飛びますが…
「子育て」が大変だと思われる原因の一つは、「決断の多さと不慣れさ」だと思っています。
初めての子育て。
未経験で人の命を預かる責任感。
多くのパパ・ママが不安を感じます。
実際私は5年以上子育て支援のボランティアをしていますが、「どうしたらよいかわからない」「これで合っているか不安」という新米パパ・ママの不安な声をよく耳にします。
パパ・ママたちが不安に思う理由。
表面的には、「知識や経験がないから」ということかもしれません。
でも実際には、「自分たちで決断できない」「決断に自信が持てない」というのが不安の根源ではないかと感じます。
夜間に高熱を出した我が子。救急車を呼ぶか、夜間病院に連れていくか、自宅で様子を見ていて大丈夫か。
子どもを保育園に預けるか、何歳から預けるか、どこに預けるか。
他の子と比べて我が子は落ち着きがないように思う。病院受診すべきか、考えすぎなのか。
ありきたりな言葉ですが、子育てに正解はありません。
そして、特に赤ちゃんは、自分自身でどうしてほしいと訴えません。
親が、子に代わって決断しなくてはならないことが、あまりにも多くあります。
「答えのない問題に自分なりの決断をしていく」という経験が少ない人にとって、子育ての決断は重荷に感じがちです。
決断することがこわい。
間違った決断をしてしまったらどうしよう。
そんな不安が、子育てにはつきまといます。
でも、ほとんどの方が不安な子育てに少しずつ慣れていきます。
知識やノウハウが蓄積されていくから、というのが理由の一つ。
もう一つの理由は、「決断に慣れてくる」ということだと思います。
自分で考えて、自分で決断する。
しっかり考えて行動すれば、自分の決断が取り返しのつかないほど悪い状況を生むことはほぼない。
決断を繰り返せば、決断すること自体に状況に慣れてくるのです。
だからでしょう、「母は強し」と言われるのは。
自分で決断して動けるからこそ、子育てを経験したママは強いのです。（もちろん、パパも）
◆決断に慣れることは、生きる力が増していくこと
決められたレールの上を一生懸命走れば、安定した老後が迎えられる。
そんな時代は、結構前に終わってしまったようです。
「こうすれば正解」という正攻法は、キャリアにおいてほとんどなくなりました。
では何を頼りに生きていくのか、と考えれば、それはやはり自分自身の「スキル」と「決断力」ではないかと思います。
どこに行っても、どれだけ年齢を重ねても、自分で稼ぎ続けられるだけのスキル。
そして、そんなスキルを身に着けていくため、生きていくために、積み重ねてきた決断の場数。
そんなものが、今後も自分の人生を自分らしく生きていくために必要なのだろうと思います。
フリーランスになって、決断の毎日です。
割と決断慣れしていると思っていた私ですが、自分の決断力のなさにがっかりるすることばかりです。
今はちょっと大変だけど、初めて「私」個人で生きる術を身に着け始めた今の経験は、将来の自分に感謝されるほどのスキルと決断力を私自身にもたらすはず、と信じて。
明日は何をしようかな。
カナダ移住に向けて、その先の生活に向けて、今何をすべきかな。
ただ流されるだけじゃなく、自分で考えて、自分で決断していきたいと思います。
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