『偶然と想像』と、人生に一度くらいは起こるかもしれないできごと
※内容に触れていますので、未見の方はご注意ください
エリック・ロメールへのオマージュ濱口竜介監督の新作『偶然と想像』は、3つの短編作品で構成されるオムニバス映画です。それぞれの短編に別のキャラクターが登場する話で、エピソードごとの関連性はありませんが、どの話も「偶然」というテーマで結びついています。本作の、主に屋内で続いていく会話劇というスタイルは、仏監督エリック・ロメールの作風、わけても連作映画「6つの教訓話」シリーズ(1962~1972)を意識したものだと思われます(劇