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高知のマンゴーをふんだんに使った、ビール完成。

沖縄県や宮崎県で有名なマンゴー、高知県産があるのをご存知でしょうか。昨年からマンゴーのビールを作りたいと思っていて、今回試作を経てついに完成したのがミルクマンゴーヘイジーエールです!

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今年はついに販売!と思っていた矢先に、昨年からお世話になっていたよさこいマンゴーの村田さんが栽培をおやめになっていたことや、天候不良によるマンゴーの不作が重なりました。そんな中、村田さんがたくさんのマンゴー生産者さんにご連絡してくださり、何とか販売できることになりました。

数量限定1000本。すぐになくなってしまうかもしれませんが、貴重な美味しいマンゴーに想いをはせながら、ぜひ楽しんでいただきたいビールです。また、村田農園の村田さんご夫婦と、マンゴー生産者の笹岡さんご夫婦には大変ご協力をいただき、心より感謝申し上げます。

●よさこいマンゴー村田さんとの出会い

昨年人づてにご紹介いただき、村田さんにお会いしにいったのが出会いでした。「よさこいマンゴー」という名前でマンゴーを販売されていた村田さん。とても濃厚な味わいながら、しつこくなくぱくぱく食べられる甘味のマンゴー。娘(当時2歳)が人生で一番最初に食べたのが村田さんのマンゴーでした。私もその美味しさに驚いた記憶が今でも鮮明に残っています。その日、マンゴーとマンゴーアイスを購入させていただきました。

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それから1年後、試作のマンゴーヘイジーエールが完成!早速村田さんに報告を!と思い連絡を取った今年。なんとマンゴーの生産をおやめになられたとのこと。なんとも悲しい気持ちになりましたが、それでもぜひ試作品を飲んでもらいたい、とお伺いさせていただくことに。

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「もう少しマンゴーの香りも欲しいけど、美味しいね!」とのお言葉をいただきました。お話を伺っている間、娘(3歳)と私はマンゴーのアイスを御馳走になりました。このアイスもすごい量のマンゴーを使用しているそうで、本来1,000円ぐらいで売りたい位のアイスだけど、300円でやってたとおっしゃっていました。めちゃくちゃ濃厚で美味しい。娘は1人で美味しい、といいながら黙々と食べていました…。笑。もう食べられなくなると思うと、とても寂しい気持ちです。

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↑大変貴重なアイス。娘に素敵な体験をありがとうございます!

●マンゴーを栽培されている笹岡さんとの出会い

 他にマンゴーを販売いただけるところはないか、と村田さんがお知り合いの方にご連絡を取ってくださり、須崎でマンゴーを作っておられる笹岡さんのところへ連れて行っていただきました。

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↑工場までマンゴーを届けてくださった時に、笹岡さんご夫婦と📷✨ありがとうございました!

 笹岡さんのところは鉢の中でマンゴーの木を育てておられます。(村田さんは地面に植えておられたそうで、それぞれに特徴があるようです。)若い実は皮が紫色っぽくなっていますが、糖度が上がってくると赤っぽくなってきます。熟したサインは、マンゴーが木からぽろっと外れた時なんだそうです!

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●マンゴーの美味しいところ

今回、マンゴーの試食もさせていただきました。マンゴーの中にある種をよけながら、3等分に。種のない部分に切り込みをいれて、背中側からぐっと持ち上げると、花が咲いたかのような美味しそうな仕上がり!

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特に、皮や種の周りには濃厚な香りや味がたっぷり詰まっているそうです!マンゴー好きな人は種をしゃぶって食べる人もいるとのことでした。実際にやってみると、確かにしっかりと味や香りがのっていると感じました。

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村田さんと笹岡さん、お二人の経験・知識と、自らの実体験をもとに、TOSACOのビール造りにおいても、できるだけ皮や種のギリギリまで使用することにしました。

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●マンゴー栽培の難しさ

 マンゴーは、1度寒くなってその後温かくなると花が咲き、実がつくのですが、4℃以下の寒さはNG。高知県でも冬場の天候によってはかなり寒い日もあり、ハウスの中を温める経費も多大だったそうです。

また、近年はマンゴーの木につく小さな害虫(スリップス)を駆除するのにも苦労され、日々虫や天候との闘いが続きました。スリップスを駆除するため、拡大鏡を使用し1匹ずつ見つけてつぶしていく。夏はハウスの中で滝のような汗をかきながらの作業。「スリップスをよう殺せんようになった。」とおっしゃっていました。

それに加えて、作業中のけがやご自身の体力面も考慮し、今年栽培を終了されたとのこと。とても濃厚で美味しく、県内外にファンのいたよさこいマンゴー。いまでも「ありますか?」と問い合わせが入るけど…と。

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●これからの一次産業現場への貢献を考える

お話のなかで、農業には若い人がやはり必要、という言葉がありました。それは体力的な面もありますが若い人の柔軟さや新しい技術への感度が農業には大切だから、と。IOTや次世代型園芸など、農業に技術革新が叫ばれる昨今、村田さんの言葉は示唆に富んだものでした。

 私たちもお話をお伺いしながら、このまま高知の農業や生産者さんがどんどんいなくなってしまったら、自分達が理想とする『高知の素材を活かした高知らしいビール』が作れなくなるのではないか…そんな危機感を覚えました。この先も持続的に高知県の1次生産現場が盛り上がるような仕組みを、自分達からも考えなければ、という課題を突き付けられた気持ちでした。

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●ビールを作れる喜び・幸せと、今後

いつもTOSACOがビールをつくることができるのは、

・ビールになるまでの過程で原料を作ってくれる方、
・製品になるまでの必要な材料を用意してくれる方、
・TOSACOを作ってくれるスタッフのみんな、
・TOSACOを販売してくださる方、
・そして購入してくださるお客様がいるから。

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そのどこが欠けても、自分達がビールを作ることはできません。日々おかげさま、感謝の気持ちを忘れないことはもちろんのこと、自分達がそれぞれのフェーズに、どう関わっていくことができるのかを考えなければならない、と改めて思いました。

そんな想いも知ったうえで、心をこめて作ったビール。
1回の仕込みで約10㎏ものマンゴーを使用することで、まったりとした飲み口にマンゴーのパッションな味と香りが口いっぱいに広がります。数量・期間限定のミルクマンゴーヘイジーエール、ぜひ味わってみてください!

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