しょうおうしゃくびゃっこく
さてさて、最近の僕は13年前のコンデジ「PENTAX Optio RZ18」でせっせと写真を撮っているのでありました。主に料理のお写真を・・・。
てなわけで、撮影していて思いましたが、料理を上手に撮るにはカメラの性能や技術も大事ですが、それよりも大事なのは「しょうおうしゃくびゃっこく」ですね! ・・・「しょうおうしゃくびゃっこく」とは何か? 漢字で書くと「青黄赤白黒」。お料理のいろどりのお話ですね。って、僕の仕事は、デザイナーのくせによく知らないのですよ、カラーコーディネイトというものを・・・。
あ、「コーディネイト」という言葉が出ると、オヤジの方は反射的に「コーディネイトはコーデネイト!」というオヤジギャグ・ハラスメント、略して「ギャグハラ」をおっしゃる方がいらっしゃいます。そういうギャグを聞いて、あまりのつまらなさに心的外傷を受けてしまう若者が、このストレス社会では数多くいらっしゃるそうです。そういった「ギャグハラ」に対する対処法ですが「コーディネイトはコーデネイト!」というオヤジの方がいたら「具体的にはドーディネイト?」とか返すと、たいていのオヤジは黙ります。オヤジはアドリブができません。目には目を。つまらないギャグには、つまらないギャグを。ニーチェも言っています。深淵をのぞくとき、深淵もこちらをのぞいているんでねーと 。
あ、そうだ、前回に「コンプライアンス(法令遵守)」とは「コンプレイン(complain:不平を言う)」という言葉が元・・・と書いてしまいましたが、よくよく調べてみましたら「コンプリー(comply:従う)」の名詞形だそうです・・・お詫びして訂正させていただきます・・・さらに調べてみると「コンプリメント(compliment)」という言葉もあるのですが、この言葉の意味が「ほめる」だったりして・・・ということは「コンプライアンス」とは、言われた相手に従って、かつ、その相手を、ほめなきゃならないのですね・・・。
・・・ん? あれ? 僕は何の話を書いていたんだっけ??? ・・・あ、「しょうおうしゃくびゃっこく」の話だ! えーと、漢字で書くと青黄赤白黒。青と黄色と赤と白と黒・・・それら色が入って入れば料理はキレイになるというお話・・・てなわけで、やってみましょう! やればわかる! やりもしないでダメと決めるのは、自分の無知と無能を認めること也。てなわけで、ごはんにカツオブシを振りかけまして、お漬物をのっけて・・・。
あのー、東京の人っては「カツオブシ」じゃなくて「カツブシ」って言いますよね。それから「お漬物」じゃなくて「おしんこ」。まっつぐいって、しだり曲がってくれい! で、現状はごはんの白とカツブシの茶色と、おしんこの黄緑とオレンジ色がある状態ですね。すでにけっこうおいしそうですか、ちょっと寂しいかな・・・おしょう油をかけてみましょうか・・・。
あ、おしょう油がかかっている方が断然おいしそう!これが黒が入った状態でしょうか? んー、けど、お漬物の緑が弱いので・・・。
ほうれん草の胡麻和えをのせてみました。だいぶ絵が締まっまいりました。白があって黒があって緑があってオレンジがあるから、あとは黄色が足りない・・・あ、説明が必要ですね・・・えーと、「緑」を「青」として、「オレンジ」を「赤」として考えております。あのー、色の話って文章にするのが、むずかしくって、人それぞれ思い思いの色があるので・・・ある方から聞いたお話ですが・・・。
彼が新入社員の頃、会議室で会議があった。会議中に上司が「俺の机の上に青い色のファイルがあるから持って来い!」と言われて、その上司の机に行ってみたが青いファイルはなかった。会議室に戻った彼は上司に「青いファイルはありませんでした」と言ったら「ないわけないだろ!」と上司は怒り、上司と彼の二人で上司の机まで行った。上司曰く「ほら、あるじゃないか!」と言って彼に見せたファイルが、思いっきり緑色だったそうです。ブルーじゃなくてグリーン・・・。この「緑」を「青」という人と電話やメールで色の話をすると、デザイナーの僕は混乱します・・・。
それから、色の表現が独特な人も困るのでした。例えば、僕が作ったチラシで赤い色を塗った部分に対して「もうちょっと薄くしてくれないかなぁ」とか「くすんだ感じにしてほしいなぁ」とか「オレンジっぽくして」とかいう修正指示ならば「了解しました!」と僕にもわかるのですが、「この赤、もっと大人っぽくして!」と言われると、僕は混乱するのでした。・・・大人っぽい赤? 現状の赤は子供っぽいっ赤ってこと? どういうこと???
あと何かを食べて「大人の味だよねー」とか言われると納得しそうになりますが「どういうこと?」って思います。例えば「ほうれん草よりも小松菜の方が大人の味だよねー」とか言われると、一瞬納得しそうになりますが・・・「なるほど。ほうれん草より小松菜の方が大人の味ねぇ・・・なるほどなるほど・・・ん〜? それって、どういう意味???」ってなるのは僕だけでしょうか? それからお刺身とかを食べて「磯の香りがするよね〜」って言う人もいますが「磯の香り」って褒め言葉なのかなぁ・・・。あのー、漁港って、めちゃくちゃに磯の香りがしますが、お刺身を食べて「漁港のにおいがする」 って言われると、なんだかすごくまずそうな刺身に感じて・・・って、あ、また本題と違う話を書いてしまった! ・・・「味」の話じゃなかった「色」の話だった・・・。
えーと、黄色がなかったので、ポテトサラダをのせてみました! 沢庵でも買っておけばよかった・・・そういえば「沢庵」って「たくあん」が正しいのですかね? それとも「たくわん」? ・・・とか書いてくとまたムダに文章が長くなるので話を戻して・・・うんうん、おいしそうな写真じゃないですか! これが「しょうおうしゃくびゃっこく」なのかどうか怪しいですけど、最初の写真よりおいしそうです!
・・・って、もしかしたら人によるのかなぁ・・・。これまでの人生でどんなものを食べてきたのかによって「この写真がおいしそう!」と思うかどうかは、人によって違うのかなぁ・・・ということは写真で僕のお里が知れちゃったかもしれませんね・・・「あらあら、綿谷さんて、こんな下品な盛り付けを見ておいしそうに思われるの? 嫌だわぁ田舎ものって」と上流階級の方から言われそうですが、けれど、僕は胸を張って答えます。「 おいしそうです! 」と。写真を見ながら、さっきからよだれダラダラでこの文章を書いています。というか僕には美しくすら見えます。そして僕は東北育ちの田舎ものです! 今後は盛り付けの勉強もしたいなぁ・・・ 。
というわけでございまして、イメージセンサーが大きくて高解像度のカメラで撮っても、見た目がおいしそうじゃない料理は、高解像度のマズそうな料理写真になっちゃいますので、田舎もの方々はお気をつけあそばせ! おほほほほ・・・ということで今回はここまで。ちょうど時間となりました〜♪ 次回を刮目相待!!