【息ぬき音楽エッセイvol.30】 音楽と都市:東京編 by 村松社長
みなさまこんにちは。カロワークスの村松社長です。
春や桜は新幹線のように瞬速で過ぎ去り、はや夏のような気候になりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
ただいま、頑張れば10連休にもできるという大型連休の真っ只中。歴史的な円安が続いていることもあり、海外からの観光客は連日たくさん見かけるようになりました。
加えて国内旅行の方、もともと住んでいてお買い物で家から出てきた方、連休も仕事ですがなにか?というオーラの方々などで、東京はいつになくごった返しております。
東京で生まれ育ってウン十年、東京で会社を始めて十年。他の地域から移り住んだ方々にとっては、電車も混んでるし物騒だし自然もないし、「できれば一刻も早く出ていきたい街」でおなじみの東京という都市。
社長にとっては故郷であり、大好きな街であるのは変わらないのですが、長年東京で暮らしてきて、震災や疫病をここで経験し、変わりゆく街の空気に日々触れながら生活していましたら、ふと「東京」という街を改めて考えてみたくなりました。
というわけで、今回のテーマは「東京」!
そして、あえて国外のアーティストが東京をテーマに作った曲たちをご紹介したいと思います。
Let’s travel to Tokyo together~~
◎ 「Livin' Tokyo」Faust(1999)
すみません、まずは社長の趣味直球からご紹介させてください…。泣く子も黙るクラウトロックバンド・ファウストの、完全復活後にリリースしたアルバムに収められた曲。
ただ訪れるだけでなく、いきなり住むことを曲にしちゃうのが良いですね。深夜、コンビニから出てきたファウストのメンバーとバッタリ遭遇することを夢見てしまう…。
◎ 「Woman from Tokyo」Deep Purple(1976)
おそらく最も有名な東京ソングの中の一つであろう、ディープ・パープルのこの曲。「彼女はすっかり新しい伝説さ」だそうですよみなさま、ずいぶん褒めていただいて恐縮ですわ。
当時の東京の女性=エキゾチック、というイメージがよく分かる興味深い歌詞ですね。
◎ 「Undertale Remix:Tokyovania (Sans & Papyrus Vocals)」SharaX(2015)
ディープ・パープルから40年、東京のイメージがこんなにも更新されたのか〜、と思わされる1曲を並べておきます。「Tokyovania」はRPGゲーム『Undertale』の曲とボカロP・Neruの曲『東京テディベア』を、SharaXさんがリミックスしたもの。
由来や関係者がごちゃまぜすぎて社長は追えていないのですが、さらにすごい数の作曲家がこの曲をリミックスしています。しかしこれももう約10年前なのか…。
◎ 「Tokyo」The Books(2011)
もう解散してしまいましたが、The Booksはニック・ツァムートとポール・デ・ヨングがニューヨークで結成したエレクトロニカ・ユニット。
コラージュ・ミュージックと評されていたように、この曲も飛行機や駅のアナウンス、何かの映画の日本語音声などが散りばめられています。
◎ 「Yamanote Line」Night Tempo(2021)
以前、毎回コロナ禍の音楽をご紹介していた頃、なかなか山手線にも乗れなくなって聴いているだけで切ない、という理由でご紹介したこの曲。コロナ禍が落ち着いた今でも、東京を感じさせるお気に入りの曲です。アナウンスが「巣鴨」から始まるのも渋くて良い。
◎ 「Lovers In Tokyo」THE CHARM PARK(2023)
Night Tempoさんに続き、こちらのTHE CHARM PARKさんも韓国出身のアーティスト。数年前からすっかりシティポップのイメージが染み付いた東京ですが、もう次世代のトーキョー・シティポップはこの人たちに任せても良いのでは?!と思うくらいです。
さてさて、山ほどある東京ソングの中で、好きなもの・気になるものをいくつかご紹介いたしました。一人の人間にいろいろな顔があるように、東京と言ってもたくさんのイメージがあるんですね。
みなさまも連休を利用して、街のいろいろな顔が発見できますように!
音楽と、それらが生まれる都市は切っても切れない関係にあるもの。また東京以外も取り上げたいな〜と思っています。
それではまた次回!
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