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信じること、働くこと

 ある時は無益に一日を送りて、はなはだ済まなく感ずる。
その時、「主よ、この無益なるしもべをあわれみたまえ」と叫ばざるを得ない。事業なしの一日は失われし永遠の一部分のように感ぜられる。
しかしながら翻りて思う、働くのみが人生ではない。労働に果てしがない。人には労働以上の仕事がある。それは信ずることである。「今われ肉体にありて生けるのは、われを愛して、わがためにおのれを捨てし者、すなわち神の子を信ずるによりて生けるなり」(ガラテヤ書二・二〇)である。そうして、われらがしばしば信ずることをやめて、ただ単に働かんとのみ欲するがゆえに、神はわれらより労働の機会と能力と精神とを奪いたまいて、われらをして何事をもなすあたわざらしめたもうのである。神はわれらをよりまず
第一に信頼の心を要求したもう。依り頼む事は、働く事よりもはるかに善き事である。

そこで彼らはイエスに言った、「神のわざを行うために、わたしたちは何をしたらよいでしょうか。」イエスは彼らに答えて言われた、「神がつかわされた者を信じることが、神のわざである」。(ヨハネ伝六・二八~二九)

『続一日一生 』  内村鑑三
編者      山本泰次郎
        武藤陽一
発行者     中村義治
発行所     教文館

   御覧頂いて、どうも有難うございました。

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