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認知症の母 便利グッズ~スケジュール管理編~

 認知症の症状で本人も家族も辛いのが、新しい記憶を維持できないことではないでしょうか。母は認知症であることをずっと認めていませんが、初期から物忘れがひどくなった自覚はあり、リビングと台所の机の上には母が書いたメモがいつも置いてあります。
 某ドラマで認知症になった家族が、忘れてはならないことを付箋にメモし、机に沢山貼っていたシーンがありました。認知症患者は記憶力の低下と、それぞれの方法で闘っています。

 母は昔からの習慣でレシートの裏や、裏が白い広告等を切ってメモをしてますが、用紙が小さい上に、いくつも並ぶとどれが重要か、今日の予定がどこに書いてあるか、わからなくなります。同じ要件のメモが3枚…、もよくあります。
 大事な用事はカレンダーに記入することもありましたが、待ち合わせを忘れたり、迎えに行ったらその日に用事があることに気づいてなかったり、が続き、母の予定をすべてカレンダーに記入するようにしました。
 各日のメモスペースが広い、特大サイズのカレンダーに変え、前月下旬に母と一緒に一ヶ月分の予定を記入します。後から母が用事を追記できるスペースも残ってます。“大事な予定はカレンダーに書く、予定はカレンダーさえ見れば分かる”、認知症の母でもシンプルなルールは理解でき、予定はカレンダーを見るという習慣を身に付けました。

 既に認知症になっていた母が、カレンダーでスケジュールを一元管理できるようなったのは、①カレンダーを特大サイズにした、②母がいつもいるリビングの壁に貼り、日常的にカレンダーの存在を意識できる、③カレンダーのデザインがシンプルでわかりやすく記入しやすい、からだと思います。
 母自身がカレンダーを変えて良かったと言っており、カレンダーに助けられてる自覚を持っています。

2022年は高橋書店のこのカレンダーを使用。本体サイズは、521×515(mm)。
すべての日付が1マス確保され、記入スペースもたっぷり!
カレンダーは月によっては月末が1マスで2日分記載がスタンダード。
2023年は4,7,12月が第6週まであるので要注意です。介護は365日、休み無し!

 カレンダー選びのポイントは上記画像の説明に記載しましたので、参考になさってください。先日、100均で2023年の大型カレンダーを見つけ、衝動買いをしましたが、第6週がある4,7,12月の月末の数日が1マスに2日分記載で、書くスペースがありませんでした(涙)。

 一人暮らしを続ける上で、自力でスケジュールを確認できることは、とても大事です。母は2か所のデーサービスに週4回、訪問サービスを週2回利用しており、その日どこに行くかによって持参する物も異なり、準備も必要です。
 デイサービスのスタッフから、前日夕方と当日の朝にお電話がありますが、電話をもらったことも最近は忘れますので、カレンダーでその日の
自分の予定が確認できると、出かける心構えくらいは何とかできます。

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