見出し画像

王道キャリアアップ「じゃない人」の生き残り方〜ワーママ編

新卒から順調に昇進を重ねてワーママになって少し遅れてもちゃんと昇進して…という「王道」のキャリア系ワーママの凄みを紹介した記事がそこそこ読まれているようだった。

そして、自身のキャリアを大切にしたいと思うワーママが増えるほど、王道「じゃない」についての考え方が広まると良い気がしてきた。そこで「王道じゃない」キャリアアップを考察したい。

王道出世型以外の人の方が多いのが世の中

実は、この「王道じゃない人向け」のキャリア指南はワーママだけでなく、ありとあらゆる種類の人からの需要がある気がしている。

古今東西老若男女、出世のピラミッドの外に出てる人のための考え方というのは需要があるはずなのだ。

自然なことでピラミッドの上の方が人数は少ないため。

だから、ワーママだからマミートラックと極端に落ち込むこともない気がしている。なぜなら、男性社員の多い職場にくれば男性の間にも差があることがわかる。

組織の中のアップとかダウンという概念は、相対的なものだし、業界や企業文化によって「デフォルト」が違う。自分の会社での立ち位置、イコール、世間のそれではないのでまずは肩の力を抜きたい。

キャリアアップが順調そうな人たちには王道が多いかも

ところで、前の記事にも引用したキャリアアップをしているぽく見えるワーママの類型をまとめた記事がある。

あくまで一般化した私の主観での分類だけど、この中にあげた多くが「王道タイプ」の人々である。

非王道タイプを具体的に挙げると、「ニッチ領域で鋭い武器を持つ人」と「組織の妙が作り出したキャリアの抜け道の人」と「転職で道を切り拓いた人」がそれにあたる気がしている。

非王道タイプに必要な要素

非王道タイプにとっては、組織の妙で登用される「運が良い」というものを除けば、あったらよい要素は「オンリーワン的な強み」と「自分の力が発揮できる場所を見つける力」ではないかと思う。

オンリーワン的な強み

オンリーワン的な強みは、非王道の要と思う。
理由は、それ以外が王道の主戦場だから。

どのようにオンリーワンになるかは、仕事の内容によるので言い表すのが難しい。ざっくりまとめると、「他にできる人が少ないけど、必要な仕事」と考えられる。

ここで、ワーママという身分の特徴を考えてみる。

まず、配偶者や親族のサポートが薄い場合、子どもの世話に追われるため勤務時間に時間制約がつきやすい、出張をしにくい、時間場所ともに融通が利きにくい、というのがそれ。プラス、子どもの病気や緊急対応で急な休みや不在が生じる。

この状況で、他に同じ仕事ができる人がいる領域で戦うのは歩が悪いことこの上ない。

よって、「オンリーワン的な強み」とワーママの相性は良いと言えると思う。

居場所を嗅ぎ分ける力


これは社内の異動もそうだし、転職もそうで、「同じことをしてもより評価を受けやすい場所へ行く」ただ、これだけである。

とすると、嗅ぎ分ける、というのは語弊があるかもしれない。もっと噛み砕くと…

最適な居場所とはなにかを考える力、考えてチャンスを得るために行動できる力、そしてチャンスが来たら決定して前に進む力(周囲を説得するなども含め)…

あたりになるかもしれない。

ワーママにとって居場所を選ぶことは、時に難しい状況もある。

異動先があるとしても時としてワーママ以外の対抗馬に負けうるし、目をつけてもらうにも産休などで不在のときに上司が変わっていることもあるかもしれない。転職ともなれば、質の高いエージェントでないとしっかり対応してくれない場合もありうる。

社内であれば人間関係の構築力がものをいいそうだ。

では、転職についてはどうか。

競争の激しい求人は難易度が高いはずだし、求人が多く内定が出やすい職種でも入れ替わりが激しい会社や業界のものをうっかり掴むと後がまずいことになる。

なので、転職力の上げ方については、自分が転職に求めることを明らかにして、適切なアドバイスをくれるエージェントに出会うのが必要だと思う。

そうしたことを考えると、先に語った「オンリーワン的な強み」があることにより、転職活動もより有利に進みやすくなる可能性がある。

転職と「オンリーワン的な強み」

ワーママと「オンリーワン的な強み」の相性が良いのはそうだが、そこに転職を掛け合わせた場合、注意しないといけないのは、オンリーワン的な強みの生きる求人は、そうでない求人に比べて求人の数が少ないという点である。

急な転職には向かず、緩やかに長期間探す形になる。

オンリーワン的な強み、と言ってもあまりマニアックな仕事は求人がなかったり裁量権が狭かったりする恐れがある。

そのため、オンリーワンの方向性は、狭いエリアへギューッとズームインしていくというより、このエリアはまるッとお任せできる、という方向性の方がよいと思う。つまり、スケールの大きな仕事にできるような領域での専門性である。

そう考えていくと、ここであると良い力は、どうしてもマネジメントとなってきそうだ。予算や労働資源の管理、会社へ利益をもたらすコスト効率に絡む仕事を経験したり、管理職的なものを経験することで、より「オンリーワン的な強み」を生かした可動力が上がりそうである。

ここまでいけばもはや、ワーママ云々以前に労働市場という海を快適に泳ぐことができるかもしれない。

世間一般で管理職の女性が少ないと言われて企業によっては管理職や管理職候補の女性が喉から手が出るほど欲しいので、居場所を探す際にはそうしたワーママという存在に価値をつけている企業に目をつけるのもありと言えばアリではある気がする。ただ、政治が好きでなく誠意ある仕事やフェアな評価が好みならあまり気の乗らないことかもしれない…

まとめ

だんだん、ひっちゃかめっちゃかになってきたのでここで一言。

王道でない場合の考え方の軸は「オンリーワン」。

そこにどう価値をつけるか、価値を認めてくれる人を探すか、を考えると活路が見出せる?かもしれない。

この考察をもとに私も荒野のワーママ街道を歩みつつ、また新たな学びがあれば記事にしたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?