子育て日記。知能と学力は別物と痛感するシーン。小2男児の例。
前回の記事で、小学校に入り、周りの子が普通にできることができない場面に出くわしているであろう息子の話を書いた。
お着替えが遅いとか、先生の指示に対する反応が鈍いとか、そんな場面は簡単に頭に浮かぶ。
一方で、知能検査で計算や言語の能力はむしろ高いことが分かっているのに授業で苦労するメカニズムがいまいちイメージできていなかった。
しかし、宿題につきあって「そうだよなあ、この状態じゃ、授業について行くの大変だろうな」と思うポイントがいくつかあったのでまとめてみた。
前回「ぼくはなぜみんなみたいにできないの?」と悩む息子を勝手に想像した記事↓
文字がうまく書けない
手先が不器用なので上手く書けない。
どの教科でも書くスピードが遅いだけで「やる気のない子」「できない子」になりうる。
頭の中にやりたいことがあるのに、実行できないので辛い。
こだわりの発動
書いた内容が気に食わないので何度も書き直す。「なんなもんでいいや」という「いい塩梅」の感覚がなく、徹底的に理想形を求めてしまう。(ASDぽさ?)
そうこうしているうちにタイムアップ。
書き物を提出できず家に持ち帰りに。
漢字書き取りで、例文を書き写すときマス目にぴったり入らなくて激怒。余ったマスには適当に漢字を入れとけばいいのに、この「適当に」ができない。漢字の形も理想に合わないと書き直してばかりだし、漢字書き取りの宿題が永遠に終わらない。
「とりあえずでもいいからやって、時間内にとにかく出す」これができない。
書き写しが苦手
目を動かしながら手を動かす、といった体の別の部分を同時に使うのが苦手なので「書き写す」のが遅い、できない。
算数の時間に「問題をノートに書き写し、その次に式と答えを書く」というタスクがあるとする。
式と答えは書けるのに、計算もできるのに、最初の問題の書き写しに時間がかかりすぎる。結果、算数の遅い子になる。
音読がいや
おそらく、視る力や、考えながら(どこで切ろう、とかページをめくらなきゃとか)口を動かすみたいなワーキングメモリの問題で音読がいや。なんか嫌なのでやりたくない。
考え過ぎかもしれないけど全身の筋力が弱くて口の周りもそうで、大きな声で何かを読むのも大変なのかもしれない。
音読だけは毎日出るので宿題そのものに取り掛かる時間がのんびりもったりしたものになる。
これじゃ学業の成果を上げるのが難しくなるかも
知能が多少高くても、量をこなすこと含めて学力を上げるには様々なハードルがあると痛感する。
学力は、知能や学習環境の他に、「努力や根性、作業を完遂する要領の良さや体力や器用さ」といった本人の資質にも支えられていると思う。
解決法はあるのか?
ここまで挙げた以外にも数えきれないくらい「苦手ポイント」が学校では発生しているはず。
タブレットを使った作業もあるし、パンチで空けた穴のあるプリントを綴じるとか、家ではやらない作業があるし、お友達との共同作業もある。
例えば、板書が大変な子には黒板を写真で撮るとか、プリント配布して書き込むといった配慮があると聞くこともある。(スクールカウンセラーさんの話)そうした配慮によって、本来目指す学習の目標が達成されればありがたい(板書自体は、直接的な学習の目標でないことはあるのだろう)。
うちの場合は、解決法はまだまだ模索中。
学校の担任の先生や特別支援教室の先生やお医者さんや療育施設から聞いた「やるといいこと」をやってみても速攻で目覚ましく何かが変わることはない。
反対に、特に騒ぎを起こさず、本人も納得して上手くいってる活動や居場所を考えるとこんな特徴がある。
本人のやりたいこと
本人が興味があること
少人数でやること
大量作業や書き写しがない
大勢の中でワイワイやるものではない
ルールや目的があり「良い塩梅」を求めらない
すごくわかりやすい。
学校は確かに苦手なことが多かろう。
そしてこの先歳を重ねて本人や環境がどうなって行くかわからないけど、息子がバリバリのサラリーマンになるのは難しそうだ。
それを踏まえて、学校は嫌いになっても勉強は嫌いにならないように楽しく少年期を過ごさせてあげたいと思う。
模索は続く。
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