子どもには、私が子どもの時して欲しかったことをしてあげたい、と思ったら逆だった
天気もイマイチ、家族がリビングでギューギューになって過ごす日曜日の午後。
私は、ひとり、子どもたちの長袖服をスタンバイするために、クローゼットと季節外れの服を保管する場所を行き来していた。
長男は、小柄で100cmあたりの服を2シーズン着ていたからか、やたらと服が多かった。
次男のクローゼットの定位置はパンパン。
代わりに長男の服がない。
男兄弟あるあるか?
服の在庫がわかったら、クローゼットで、次男の夏服を「捨てるもの」「来年も着るかもしれないもの」に仕分けていく。
もちろん、「捨てるもの」の中には長男のお下がりが入っている。小さい頃の長男、2人目どうする問題で悩んだ時期のこと、次男の生まれたての頃など思い出し感極まり、6年とか7年我が家に滞在した服たちに「ありがとう」と語りかけてハグしてしまった。
「ママー!」
そんな私をパパがにぎやかな(うるさい)リビングから呼んだ。
げ、どうせ、子どもたちがイタズラしてて人手が欲しいのだろう…と思い、私は服を片付けながら生返事した。
次に「ママー!」「ママ〜!」と子ども2人にも呼ばれてリビングに行くと…
おもちゃのテントにパパ、長男、次男が文字通り詰まっている。🤣
えっと、おもちゃのテントはお子様おひとり様仕様である。
パパはあからさまに狭くて体勢がキツそうだし、長男は捌かれる前のうなぎのようにくねくねしている。次男はパパの足元でキャッキャしている。
「ママ、入って!」
どうやって入れと言うのか!😆
仕方なく、入り口に頭を入れて乗り込んだ。
テントは揺れて傾いたが、長男がうまいこと私にスペースを空けてくれて、全員が重なり合いながら見事に?テントに収まった!!
そして、歓声が上がった。
昭和の私だとサザエさんのエンディングを思い出す。小さな家に次々とみんな入ってゴタゴタするあれ。
一応3LDKのお家の中で、子ども1人用のテントに大人2人子ども2人が収容された。
全員が近すぎる。🤣
このどうでもいい遊びに心動かされて、またしも、ああ、生まれてきてよかったね私と思ってしまった。
もうじき誕生日なのだけど、これが神様からの誕生日プレゼントかな。
日曜日の夜なので一足早く誕生日ケーキをみんなで食べた。
好きな柄の絆創膏を貼りたい時すぐ貼らせてあげるとか、ホンモノを体験をさせてあげるとか、子どもたちは自分がしてほしかったことをしてあげる存在とずっと思っていた。
けど、実際は逆で、子どもたちは私がずっと願っていたことを叶えてくれる存在だった。
生まれてきてよかったなあ、そう思えて迎える誕生日は特別だ。