ワーママの考えごと。出産育児カードの使い方
キャリアの中で出産のタイミングの置き方は難しい、と思う。
子どもは授かりものと言っても、いつ頃欲しいかまるっきり希望がないまま仲良しし続ける(妊活界隈で夜の営みを持つことを仲良しと言った、数年前は。今もだろうか?)ことは珍しいのではないだろうか。
例えば、いついつまでにほしい、とか、もうそろそろほしいな、とか、まだもう少し先かな、とか、時期の希望には多少なりとも濃淡がある気がする。
不妊治療を受ける場合であれば、通院を始める時期、その前の検査などを受ける時期、説明会を予約する時期など、受精卵を凍結した夫婦であればいつそれを子宮に戻すか、など。ゴールを意識した「はじまり」を設けるのが普通ではないだろうか。
そんなわけで、キャリアの中に出産をどう置くか全てはコントロールできないにしても、少なくともなんとなくの始まりと終わりを頭に置く人が多いのではないかと思ってこの記事を書く。
前置きが長くなった。
出産育児を「いつでもよいけど機会があれば」と考えている場合、その機会を「仕事が嫌になったとき」にするのもありだと思う。
ドライにいえば出産で産前6週から、産後は8週否応なく休める。その後は子が1歳になるまで、保育園が確保できなければ最長2歳になるまで仕事から離れることが可能。
出産は仕事で何かを成し遂げてから、とタイミングを置くのももちろん良いと思う。人生において後悔が残らないようにするのは大切だからだ。
けれど、先行き不透明だったり、激務に疲れていたり、夫の転勤で仕事をどうするか頭が痛い時、など。合法的に仕事と距離を置く方法として産休育休もある(赤ちゃんがくる保証はないにしろ)、と考えてみるのも悪くない気がする。
仕事から離れる間に、心地よい仕事との距離の取り方や自分にとって大切にしたい仕事がなにかが見えてくる可能性がある。
それに仕事に後ろ髪をひかれながら離れて子どもを抱えてから「前のようにできない」と失望しなくても済むかもしれない。
そんな思い通りにはいかない、という説もあるし実際に妊娠は奇跡。
それはそうかもしれないけど、キャリアも子育てもそれ以外のことも、人生のキャンバスを鮮やかに彩る自由があると思うと心が軽くなるのでは、とも思う。
そのスタートを自分で切れることも知っていて損はないと思う。
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