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子どもに教えられたこと。我が家の松岡修造先生にハッとさせられた話。


「ママいつもありがとね」
何もない日にもそんなことを言ってくれる男。それは息子だ。
「ママに出来ることがあるのは幸せなことだよ。こちらこそありがとう」と答えた。

マニアックなパズルに熱中し呼びかけても全く反応しないときの息子は心底面倒くさい。だけど、基本は優しい。

息子は度々、Sっ気の強い松岡修造先生になる。
これが同じ人物なのか!?
振れ幅デカすぎやしないか?と少し不安にもなる。

「なんで靴揃えないの?」
「子どもの頃に注意されなかったの?」
たまにパパに対する手厳しい現場を目撃する。
隅へ隅へと追いやり逃げ場を奪うこの感じ。

「がんばって!あきらめないで!」
私も叱咤激励される。
ゲーム「あつまれ!どうぶつの森」で逃げ足の早い海の幸を追いかけていたとき。
あまりに熱心なので大して捕獲したくもないメンダコと死闘を繰り広げた。

義理の妹さんが息子と遊んでくれた時も。
「まだ出来ないの!」
「もっと早く!!がんばって!」
ルービックキューブの色を揃えろと声援を送っている。

なぜそんなに熱くなるのか?Sキャラに転ずるのか?スウィートで優男のきみはどこへ? 

息子よ。
これからの人生、出来ないことをやらなきゃいけないことも増えるだろう。
そんな時、今パパやママやおばさんにやってるように自分を鼓舞して壁を越えていけたらいいね。
自分の中に松岡修造先生がいるならきっと大丈夫。

ここでふと私は考えた。

なぜ「何でできないの!」と強く外へメッセージを発する息子がこんなにも眩しく見えるのだろうか?

それは私自身が「頑張ってもできない自分から逃げたい、目を逸らしたい」と思っているからかもしれない。

元来他人に何かを求めることには抵抗がある私。それに輪をかけて「頑張ってもできないこともあるんだよ、だからそんなに強く言わないで」ってどこかで防衛してしまう。だから他の人にもがんばりなよ!とはとても言えない。

そうか、息子にはできないことから自分を守りたいという発想がないのかもしれない。

我が家の松岡修造先生が健在のうちはその眩しさを微笑ましく眺めていよう。

できない自分を守ろうとする意固地でちっぽけな私にもエールを送ってあげよう。
頑張ったらできるかも知れないよって。

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