外資系企業に初めて入った時に考えていたこと。そこから10年が経って今思うこと。
31才で初めて外資系企業に転職したときに「こんな世界があるんだ」と驚いたのを覚えてる。
最初の日系企業では…
と言っても、日系もさまざまあるだろうけど、挙げてみると。
お茶汲みをやってる御局様がいた(しかも、かなり出世された人。昔からの習慣で、とのこと)
営業さんのお土産をフロアに配らされた。
ロールケーキとわらび餅だった日は泣いた。
別の島の電話番をするのは常識だった。
部長におねえちゃんと呼ばれた。
成績が満たないがタバコ部屋で偉い人と仲良かった同期が先に昇進試験を受けた(私は成績は満たしていたのに次に回された)
一応、女性の管理職もいたし、女性も多かったけどまだまだ古い体制が残っていた。
フロアのウォーターサーバーはフロアごと管理しており、現金で集金係をやらされた。
飲み会の会場予約などは下っ端がやる
電話会議のアカウントは部ごとで、電話の予約がいる
コロナまで在宅勤務なし
対して、外資系企業ではこんなところに驚いた。
ウォーターサーバーは総務が管理
お土産は本人が配る
組織長のお土産はアシスタントが配る
本業以外の仕事はこない
本業でも、雑用らしいことはやらなくてよい
単純作業をお願いできるスタッフがチームにいた
部の飲み会のアレンジはアシスタントさんがしてくれる
失礼な人、モラハラ、セクハラなし
電話会議のアカウントは1人一つでパソコンで電話できる
在宅勤務可能
それなのに、給与は高い。
なんでもっと早く転職しなかったのだろう。
そして、今。
当時勤めていた日系企業には、親切にしてくださった先輩方がまだ勤めていて、今でもたまにやりとりがある。
子どもがいても働きやすいようで、在宅勤務も、女性の登用もすごく進んでいるようだ。
私が勤めていた時も、経営層は本気で取り組むと言っていたからだいぶ変わっていったのだろう。
中には週3勤務のようなフレキシブルな社員枠にしてもらった人もいたそうだ。
よかったね、と思う。
頑張り続けた人は、報われるようになっているのか、と思う。
一方で、コロナが五類になって緩和されたら出勤必須になったり、新幹線通勤の範囲が狭かったり、派手に昇進している顔ぶれを見ると、ああ当時のタバコ仲間か…と思ったり、残念な部分は多少ある。
その人の選択なので、良い面そうでない面を見て判断して良いところがあるから居続けられるのだろうと思う。
驚いたのは、若い人が3年くらいでやめるという話だった。
私の頃は辞める人は少なかった。
安定が売りだったからだろうか?
親切な人も多かったし、みんな家族のように週末にも遊んだりしていた。
結婚したら家族ぐるみで付き合う人が多かった。
(私はそういう空気にうまくなじめずいたけど、ほんとうにいい人が多かった)
今はそういうのは流行らなくて、個の時代なのかも?
私はもう日系には戻れない、とは思うけど、古き良き日系らしい文化が全くなくなるのも少し寂しいなと思う。
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