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「子育てとキャリア」トークイベントの難しさ。センシティブな話題、分断…気が重い。

ワーママになってここまで苦労も多かった、いや今も苦労してる。この苦労話を誰かが聞きたいならいくらでもお話ししたい!

そんな心づもりのこのnote of ぽよん's

ただ、それはnoteが興味のある人に読まれる仕組みのおかげだからこそ成り立つ産物である。

現実界で似たようなことをしようとするとなんだかこ難しくて仕方ないので途方に暮れている。

この度、職場で、今流行りの「男性の育休取得者」に登壇してもらうトークイベントを企画し実施する係になってしまった。しかも、そこに「女性」にも焦点を当ててなんかせよ、ってことだったので考えた結果、「子育てとキャリア」というテーマで、「育休を取った男性」と「育休を取った女性」を登壇させることにした。

まず問題ひとつめ。

育休を取った男性が、最近の法改正の波に乗り取得したばかりでまだ職場にいない?!かもしれない…幅広く調査中。

前の職場の男性は法改正前でもみんな取ってたので私の中でテンションが下がってしまう。

次の問題。
育休を取った女性が、ポジションが「部下なし管理職」止まり。(かつ、転職してきた人)その条件でたった2人。

以上ふたつの問題を掛け合わせると、あることに気付く。

組織内の課長、部長、本部長は、全員男性で、下は未就学児上は高校生までお子様がいらっしゃるが、誰も過去育休を取得していない。

結局、男性も育休は非管理職のものというイメージがつくと本末転倒では?

本部長がおさめる別の部には、女性の部長と課長がいる。しかし、お子様がいるという話を伝え聞いたことがない。そして本人や親しいであろう人に聞きづらい。(伝わっていないということは、周りに知られないようにしている?)

結局、子育てしながらキャリア「アップ」するのは難しいという印象がついてしまったら、やはり、本末転倒なのでは?

(そもそも、男女問わずみんながみんな課長部長になりたいわけじゃない)

そして、育休及び子育ての重みが男女であまりに異なることに、女性社員が引かないだろうか?

そんなあれこれを考えていると「育休を取った男性と女性」を紹介するトークイベントで、メインの聴者である「将来育休を取る層」に良い影響を与えることが出来るのか…だんだん不安になって来てしまったのだ。

では、スピーカーをガラリと変えて、リーダー陣から何かを言ってもらうと、こんな感じになる。

本部長、部長、課長に「育休は取らなかったけど、有給休暇を子どもや妻のためにめちゃつかっている(あるいは育児参画が不十分で家に居場所がない)。育休をぜひ取ってほしい」とメッセージを送ってもらう。

子どものいらっしゃらない女性の部長課長(組織外)に、女性ゆえの過去の苦労の乗り越え方を披露してもらいさらに「子育て」までしている人への賞賛と応援のメッセージを送ってもらう。

んー、、、😑

そもそも、そんなメッセージ送りたいかわからないし、炎上しそう。

そして何より、「子持ち様」論争がいつでも湧き起こるりうる地雷地帯感がやばいやばい。

それで、目的を吟味してみた。「男女の育休経験者が経験を語る会」を喜んで聞きたい層が誰なのか考えてみた。

まず、育休を取りたい、取りうる男性。
次に、育休を取ってもちゃんと働けると安心したい女性。
…子どもを持つ可能性がある人
➕育休を取る人にどんな協力ができるかなって考えてる、崇高な人々
➕部下が育休を経ても活躍してると見せたい下心のある役職者

企画に対して後ろ向きな気分になる人は…
子どもが好きではない、子どもがほしいけど授からなかった、子育て卒業した、結婚と無縁

んー、、、なんか分断が生じる気がする。
やはり子どもの話題は今の世の中では相当に、センシティブなんだよね、と思う。
産休クッキーとか、子持ち様とかまだ耳に新しいのに…

会社としては推進したいはずなのに、どう推進するんだろう。

😂詰んでません?

せめて、聞きたい!と言ってくれそうな人たちから事前に声を集めてその人たちの顔を思い浮かべつつ企画をしようと思う。そして、育休とか今は関係ない人も「この職場、居心地いいな」と思ってもらえる要素が入っているような資料にしないと…と思う。

配慮事項が多くむずい。

こういうことは、イベントごとをきっかけに盛り上げようとか推進しようとかではなくて、自然と誰でも働きやすい職場を手痛い思いもしながら長い時間かけてコツコツ作っているのか、が大事だと改めて思う。

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