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ワーママの見習いたい、軸のあるサラリーマンは昔からいる

もともとは仕事が好きでしていたはずなのに、いつの間にか「子育てしても、仕事もちゃんとやる人にならなければ」みたいな発想が脳みその片隅にあってビビる。

私は優等生じゃないし、仕事できる人でもないのになんでだろう。せっせと仕事をするのがよしと思ってたのってなんで?

そんなことをぼんやり考えていたところ、夫から興味深い話を聞いた。

曰く、特に仕事ではパッとしない風なサラリーマンでも、特筆すべき嗅覚と財テクで不動産を複数持つお金持ちの勝ち組が、この世には存在しているという。

別に彼らを見習い私もサラリーマンはそこそこにして、財テクに励もうという話ではない。

ただ、サラリーマンとして、どうありたいかを「私の思う理想」を中心に考えたい!という意味で彼らを見習いたいと強く思ったのである。

夫の話の通りで、一般的には、仕事で活躍している人の方がお金がありそうに思えるけれど実際はそうとも限らないことには、案外気づかない。

会社で年末調整の時期になると、作業の指示の中に「年収が2000万円を越える人は確定申告が必要です」という文言が目につく。

「社長はこれ、やるんだろうなぁ。取締役の人もそうだよね?年収2000万円越える人って会社で何人いるんだろう?」なんて考えていたものだ。

けども、よくよく考えたら、平社員だって、確定申告している人だっているのである。株とか不動産の売却益がある人など…(リテラシーがないので解像度低すぎるのが切ない)。

それで思い出す人が2人いた。

昔、日系企業に勤めていた時、隣の席のおじさんは独身で財テクがすごいと噂になっていた。

部下なし管理職で、仕事は普通にできるが、いわゆる「出世ルート」みたいなものとは距離を置いているように見えた(世渡りが下手だった?)。一風変わった人だったのだ。

「彼氏になんでも買ってあげると言われたら何を買ってもらうか」というしょーもない職場のトーク中に私が「物欲がないから何を頼んだらいいかわからない」と言ったら、横で聞いてて「マンションをおねだりすればいいよ」と呟いたのが忘れられない。彼の頭の中にあるほしいものはマンションだった、ということだろう。

マンションを買ってくれる彼氏には巡り会えぬまま時は過ぎ、自分で買ってしまえばよかったと唸るほど後悔することになった。

きっと、その人はもう引退したはずだけど、上司とか、上司の上司をも越える資産を保有してるのだろう。

もう1人は、その日系企業時代の仕事仲間。
財テクが好きと公言する歳の近い男子だった。

珍しく定時に帰る男子(と言っても今は立派な中年?私と同じ)で、同期の男性達がタバコ部屋で偉い人たちに媚を売る中、私語もなく仕事をしていた。

まだ20代で外国の銀行に口座を作り投資をしていて、結婚して家を建て、今であれば若い人たちにお馴染みのFIREを、まだそんな用語が人々に知れ渡る前に達成した。会社員時代にも、サラリーマンの稼ぎより、投資のリターンの方が高いと言っていた。

そう言えば、その2人とも、持ち株は満額設定してたし、きっとローンとかもろもろサラリーマンの地位で使えるものは全て使っていたのだろう、と推測する。

サラリーマンとして成功することが唯一の正解ではないという当たり前のことを今の若い人たちはよくわかっていると思う。共働きしたり副業したり投資したり、仕事一本に全てのパワーを注ぎ込む方が珍しいかもしれない。それに、人生100年時代を見据えて家族や趣味を大切にする人も多いと思う。

そうした見聞も踏まえて、私も、「ワーママとしてちゃんと仕事と家庭を両立させて会社でも成果を出さなきゃ」とあたかも正解があるかのように考えるのはよそうと思う!

そして、他人からのラベリングに惑わされることなく、仕事で何を大切にするかの軸を決めて、道を選んで歩みたいな、と思う。

目標がポジションや年収でもそうでなくても全然よく…仕事の軸を自分で決める、というのが大切だと肝に銘じることにする。

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